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インドの世界遺産は現地の人も不思議がる?厳選5つ

インド,世界遺産

インドといえばカレーやコーヒーの印象が強いです。とても信仰深く祈りや瞑想をしている人も見かけますね。

そんなインドには摩訶不思議な世界遺産が存在します。有名なものからマイナーなものまで、インドの世界遺産をどのくらい知っていますか?

タージ・マハル

インド北部のアグラにある世界遺産です。建物のすべてが大理石で作られたインドで最も美しいとされる霊廟です。インドの世界遺産といったらまずこの場所を出す人が多いのもうなずけますね。

このタージ・マハルには愛の伝説が語り継がれています。

ムガール帝国5代皇帝シャー・ジャハーンの妃であるムムターズ・マハルは14番目の子供を出産したときにこの世を去りました。それを嘆き悲しんだ王は、妻のために22年の歳月と1日2万人もの労働力をかけてこのタージ・マハルを完成させました。

赤砂岩の南門をくぐると広大な正方形の四分庭園、その向こうに4本のミナレットを従えたドーム屋根の廟堂が見えます。大理石の壁には華麗なレリーフが刻まれ、世界各国から集めた宝石や鉱石がはめこまれています。

その偉容と美しさは「天上の7つの楽園をも凌ぐ」とも言われました。王の愛情を感じることのできる世界遺産です。

▶︎タージマハルの歴史や見どころはこちら

アグラ城

インド北部を流れるヤムナー川の西岸にある世界遺産です。

16世紀からの約300年間という長い間、ムガル帝国の歴代皇帝が君臨した居城であり、今でもインドの人の誇りでもあります。このお城は、この地方で産出する赤砂岩を用いて造られているので「赤い城」とも呼ばれました。

イスラム王朝でありながらヒンドゥー教徒の妃をめとり、他宗教との融和をはかったことから、イスラムとヒンドゥー建築の融合が見られます。

場内の多くの建物が純白なのは、第5代皇帝「シャー・ジャハーン」によって手が加えられたからです。そして第5代皇帝の息子である第6代皇帝「アウラングゼーブ」は、高さ20メートルもの城壁を周囲約2.5キロに渡ってめぐらせました。

皇帝が代わるたびに増改築されてきた歴史と強大にして華麗な城壁は、見に行きたい世界遺産の一つです。

ブッダガヤ

インド北東部を流れるガンジス川の支流である、ナイランジャナー川を遡ると現れる世界遺産です。

天に届くのではないかと思われるほどの大塔が印象的なこの場所は、釈迦が悟りを開いたとして有名です。今もインドだけでなく、世界各地から仏教徒が集まり、瞑想したり祈りを捧げたりしている聖地です。

歴史は古く、今からおよそ2500年前に釈迦が悟りを得てブッダとなったこの地には、高さ約52mの大塔を有するマハーボーディー寺院が建てられました。

本殿には10世紀末から安置されている、黄金に輝く釈迦如来像が穏やかな表情で参拝者を迎えてくれます。大塔の脇で枝を広げる巨大な菩提樹の下には、釈迦が悟りを開いた金剛宝座があります。

また寺院の正門にあたる「トーラナ」は、一説によると日本の鳥居の原型とも言われていて、日本の宗教文化にも影響を及ぼしたことがうかがえます。インドに行ったら、ここで身も心も浄化されたい世界遺産です。

クトゥブ・ミナール

インドのニューデリーの南近郊約15キロに位置する世界遺産です。

インド最古のイスラム遺跡群とも言われています。後に奴隷王朝を打ち立てるクトゥブ・ウッディーン・アイバクが、北インドを制圧した記念に建立されました。

本来は礼拝の時を知らせるために使用します。高さは約72.5mで5層からなる塔の壁にはコーランの章句やアラベスクが刻まれています。

この塔は雨ざらしにも関わらず、ほとんど錆びていないのが不思議です。柱を背に腕をまわして、両手が組めたら幸せになれるという言い伝えも素敵ですね。

更に均整のとれた美しい門アライ・ダルワーザや、壁を覆うレリーフ彫刻が見事なイレトゥミシュ廟、まだ未完成のアラーイ・ミナールなど見どころがたくさんあるんですよ。インドの人でも、その気品と威厳に目を奪われるという不思議な雰囲気の漂う世界遺産です。

ジャンタル・マンタル

インドの北部の街、ジャイプールにある世界遺産です。

ジャンタル・マンタルとは現地の言葉で「計測する機器」という意味になるそうです。

創建者であるジャイ・スィン2世は天文学にも造詣が深く、ヨーロッパやペルシャから膨大な書物を集めました。そして1728年に居城であるシティパレスの隣に、天文台を建設しました。

この天文台「ジャンタル・マンタル」にはサンスクリット語で「魔法の仕掛け」という意味があります。約20の天体観測儀が一見オブジェのように並んでいて、とても不思議な光景が広がります。今でもインドの人にとっては不思議な場所に違いありません。

1番目を引くのは、高さ27.4mもあるサムラート・ヤントラです。これは2秒単位で時間を計測することができ、子午線や天頂距離も測れる観測儀です。

天文への探求心と持てる知識を傾けて作られたジャンタル・マンタルは、280年経過した今でも現役施設として利用されています。インドの市民からも愛されている世界遺産です。

まとめ

インドの世界遺産はいかがでしたか?

インドには赤や白といった、その時の王の力を表すような世界遺産が存在します。一方で背の高い塔や今でも使用される不思議な天文台など、ワクワクしてしまいそうな雰囲気も抜群です。

そしてところどころで祈りを捧げる、インドの人の姿勢は素晴らしいと思います。そんな不思議な雰囲気を味わいに、インドの世界遺産を訪れてみるのはいかがですか。

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SPIBRE編集部

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