
静岡県には古くからご利益のある寺社がたくさんあります。
特に源頼朝と北条政子が通ったという縁結びの神社は有名ですね。それと同時に子宝を祈願する神社もいくつか存在します。
海の側で気持ちのいい風を感じながら子宝神社で祈願すれば、すぐに願いが叶いそうですね。そんな静岡県の子宝神社をご紹介します。
どんつく神社

東伊豆にあるどんつく神社は稲取灯台の近くにある小さな神社でありながら、子宝祈願には名の知れた神社のひとつです。
お社の中にはお神輿が祀られていて、更に驚くことに2.2メートルもある男性のシンボルがご神体として鎮座しています。
この光景を初めて見る人には、ちょっと衝撃的ですね。
それでも夫婦和合と子宝祈願を願ってたくさんの人が訪れる、伊豆ではメジャーな子宝神社なのです。社名の「どんつく」は子宝祈願、子孫繁栄、無病息災を願い、「ドンと突く」というのが語源です。
毎年6月の第1火曜日と水曜日に行われる「どんつく祭り」には、子宝祈願を願って伊豆まで足を運ぶ人がいるほど、大賑わいです。
神輿にご神体を乗せて、それを女性が担ぐことで願いが叶うと言われています。
当日に飛び入り参加でも担ぐことができるので、子宝を望む人は伊豆に向かいましょう。
ご神体に直接触ることもできるので、ご利益をいただくにはもってこいの神社です。
三熊野神社

静岡県の中でも歴史の古い神社として知られているのが「三熊野神社」です。
創建は飛鳥時代と言われていて、今から1300年ほど昔、文武天皇の御代のことです。
文武天皇の皇后は、紀州にある熊野大社に「安産で皇子を産むことができれば、東国に3つのお社を建てて日夜信仰します」と誓いをたてたそうです。
そして見事皇子を産むことができ、その皇子は成長後、即位して聖武天皇になります。その誓いによって建てられたのが三熊野神社と小笠神社と高松神社の三社だと言われています。
他にも新田義貞が戦勝祈願のために楠木正成の鈴を奉納するなど、歴史的にも価値の高い神社となっています。
聖武天皇が安産で生まれてきたことにあやかって、子宝祈願、安産祈願として人気の高い神社となりました。
毎年4月の第1日曜日に行われている、神子抱き神事という祭祀が今でも受け継がれて残っています。
この祭祀では子授けの祈祷後、おねんねこさまと呼ばれる人形を抱いて赤ちゃんを授かるように祈願します。実際に子宝を授かった人も多く、お礼参りに訪れる人も見かけます。
三石明神社
岡山県に「三石明神社」という神社がありますが、御祭神も由緒も同じ神社が静岡県にあります。
神功皇后ゆかりの神社としてとても古い歴史を持っています。1700年前、神功皇后が西に向かわれる時に休憩した場所として知られています。その時に神功皇后はご懐妊していました。
不思議なことにその時に座った石、境内にあるすべての岩や石が子供を孕んだようになって「白い小石」が生まれたのです。
この伝説から別名「孕石神社」とも呼ばれ、子宝を授かりたい人や安産を願う人が祈願を受けに訪れるようになりました。
大岩の上に社殿が建っているのですが、この岩を地元伊豆の人は「はらみ石」と呼んでいます。
紫色の小さな丸石が凝集されたもので、剥がしたり揺すったりすると小石が取れます。この紫色の小石を持ち帰って、お腹に巻きつけておくと子宝に恵まれるそうです。
石から石が生まれるという不思議な伝説から、伊豆の中でもこの石を持ち帰りたいという声が増えています。もちろん願いが叶ったらお礼参りは必ず行いましょう。
社宮神社
887年建宮の由緒ある須倍神社の中の一社として親しまれています。地元伊豆の人からは「おしゃもっ様」と呼ばれています。
男性のシンボルの形をした石と、女性のシンボルの形をした穴のあいた木があります。この木は樹齢約400年にもなるクスノキ科の常緑高木である鹿子木の巨木です。
そういった男女両方のシンボルがあることから、子宝祈願、夫婦和合のご利益があるということで、数多くの信仰を集めるようになりました。
子宝祈願ではおしゃもじをいただくことができます。おしゃもじは「子宝をすくいあげる」という意味に通じるので、とても縁起が良いのです。お守り用のおしゃもじも売っていますし、発送してもらうことも可能です。
ちょっと静岡県が遠いなぁという人は、発送してもらって手に入れましょう。とても深い杜に囲まれたヒーリングスポットでもあります。
道案内がないので初めて訪れる人は迷ってしまうかもしれません。事前に地図でしっかりと確認しておきましょう。
古くからの信仰がある神社なので、しっかりとお願いをすれば、きっと子宝祈願の願いを叶えてくれますよ。
胎内神社
静岡県でも珍しい洞窟の中にある神社です。富士山の噴火でできた「御胎内」という洞窟に胎内神社はあります。人体の内部に似ていることから「御胎内」とも呼ばれています。子宝を願う女性が参拝してくぐると、子宝に恵まれるそうです。
御胎内は清宏園内にある神社で、もともとは安産の守り神として有名です。富士山の溶岩隋道が昔から御胎内と呼ばれ、地元の人にも親しまれている場所です。
しかし1周68.1メートルの洞窟内は非常に暗く狭い空間なので、怪我などをしないように気を付けて参拝しましょう。天然記念物でもあるので、自然を壊さないように気を配りたいところです。
実際に子宝祈願をして子宝に恵まれた人も多く、今ではすっかり「子宝神社」として名前を浸透させています。
その他にも境内の周りは緑が多く、森林浴にもピッタリです。パワースポットとも言われている場所なので、ストレス軽減や癒し効果もたっぷりあります。
是非、清々しい気持ちで参拝して良いものを持ち帰りましょう。
まとめ
静岡県の子宝神社はいかがでしたか。様々な子宝神社の伝説などが付いてくるのでとても信憑性があります。
ご祈祷や胎内くぐりができる場所もあり、神秘的で何かの力を感じずにはいられません。
比較的小さな神社もあるので、訪れるのは大変そうですが、苦労したからこそご利益があるのかもしれませんね。静岡県の子宝神社でご利益をいただきましょう。
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