ソチオリンピックで日本男子フィギュアスケート界に初の金メダルをもたらした羽生選手をご存知でしょうか。2014-2015シーズンでは、高い表現力と卓越した技術を備えた4回転ジャンプを武器に、見事に世界選手権2連覇を達成しました。そんな羽生選手の強さは、どんな人生論から生まれるのでしょうか?
向上心を持つ
どんなに高得点が出ても、もっと良くできるはず、まだまだできるはずだとさらに高みを目指す・・・演技終了後の羽生選手のインタビューの言葉からは、そんな強い意思を感じることができます。羽生選手の人生論の中に100点満点の演技は存在しないのではないかと思ってしまうほどです。
しかし、その思いが羽生選手をより強くし、質の高いスケーティングや演技へと導いてくれるのです。さらに上を目指そうとする向上心は、日々を楽しむためにも必要な人生論ですよね。
感謝の心を持つ
演技が終わりスケートリンクを出るとき、羽生選手がリンクに向かって一礼しているのをご存知でしょうか?宮城県出身の羽生選手は16歳のとき東日本大震災に遭い、避難生活を送らざるを得ない状況に追い込まれたことがありました。当然、ホームにしていたスケートリンクは閉鎖、一時はフィギュアスケートをやめることも考えたそうです。
それでも応援してくれるファンの方や地元の人々、家族や周囲の皆さんに支えられ、スケートを続けることができた・・・そんな感謝の気持ちの表れなのかもしれません。当たり前のことではなく、たくさんの人々の応援と支えがあることを忘れず、感謝の心を持ち続けること。とても素敵な人生論だと思います。
不屈の精神力
2014年の中国でのグランプリシリーズ第3戦では、衝撃的なニュースが飛び込んできました。公式練習中に羽生選手が中国の選手と激突し、負傷してしまったというものです。頭部や下顎からの流血もあり、一時騒然となった会場では羽生選手が棄権するのでないかと思われていました。
そんな空気をもろともせず、スケートリンクで演技をすることを選んだ羽生選手からは、金メダリストとしてのプライドを感じます。体中の激痛ととまらない流血の中演技を続けるなど、想像を絶することではありますが、結果は総合2位。羽生選手の人生論を垣間見ることになった試合となりました。彼の精神力の強さには脱帽します。
コーチからは、約2週間後にある日本でのNHK杯の出場をとめられたそうですが、羽生選手は決して譲らず、出場することになったそうです。結果4位入賞と、惜しくも表彰台には届かなかったのですが、完璧なコンディションではなかったにも関わらず、どんな状態でも成果を出せなかった自分の未熟さを反省する姿がそこにはありました。
常に挑戦し続ける
人生論として挑戦を続けることは大事なことですが、羽生選手はソチオリンピックで金メダルを獲得してもなお、挑戦することを続けています。オリンピックの金メダルといえば、世界の頂点に立ったという証でもあります。
しかし、そこに満足することはなく、自分への課題を与え、さらに上を目指して挑戦し続けようとする人生論を持ち続けています。羽生選手の次の目標は、次の冬季オリンピックでも金メダルを取ること・・・それに向かって更なる躍進を遂げてほしいと願っています。
徹底した俯瞰の心
何か起こったとき、自分のどんなところがよくなかったのか・・・そんなときは冷静に自分を見直し反省します。俯瞰の心で自分を省みるという人生論は、どんな人にも必要不可欠なものです。羽生選手は自分の演技を振り返るとき、徹底した俯瞰の心で修正する部分を探し、課題を見つけています。
自分以外の人が見ても「どこが悪いの?」というような部分まで細部にわたって検証する姿はどこまでもストイックです。人間、多少は自分を甘やかしてしまいがちですが、羽生選手にはそれがありません。羽生選手が試合を重ねるたびにどんどん進化している理由は、そんな人生論からきているのかもしれません。
まとめ
日本のみならず、世界中の人々から注目されていても自然体で飾ることなく、さわやかな笑顔を絶やさない羽生選手。どんな人生論を持っているのか、少しだけ紐解いてみました。当たり前だけど続けることが難しい基本中の基本を積み重ねることは、こんなにも人を強くするんだと教えられているようです。
真摯にスケートと向き合い、感謝の心を忘れず、ひたすら上を目指して歩んでいくという人生論。羽生選手の姿は、私たちにたくさんの感動と希望を与えてくれます。自分には無理・・・とは思わずに、5つの人生論のどれか一つでも始めてみたら、世界は変わるかもしれません。



