カーネギーと聞いてまず思い出すのはカーネギーホールという人も多いのではないでしょうか。彼は実業家であると同時に慈善活動にも熱心な人であり、文芸や音楽の方面にも多くの支援をしてきた人。
実業家としての功績をあまり知らなくても、彼の残した言葉は不思議と私たちの胸にストンと落ちてくるものが多いです。今回はそんなカーネギーの胸に響く名言をお届けしましょう。
目次
心に響くカーネギーの名言①
自分が好きなこと、楽しいと思えることをするときには、大変な作業であってもつらいとは思いませんし、むしろやりがいを感じることも。
モチベーションを維持するためにも、自分が楽しく取り組めるかというのは大切な要素。だからこそ仕事を決めるとき、人生をかけるような目標を決めるときには、自分自身の好きなことを選ぶべきでしょう。
心に響くカーネギーの名言②
世の中、自分の思うようにものごとが進むことの方が珍しいですよね。邪魔が入ったり失敗したりで、思いもかけない結果になることもあるでしょう。
しかしそうした事態を悲観するのではなく、うまく行かなかった経験を今後の糧として成長できる人が、将来的に成功する人と言えます。
うまく行かなかったときに諦めるのではなく、これは通過点なのだと楽観的にとらえて、次へ活かそうと前向きに考える賢さを身に着けてくださいね。
心に響くカーネギーの名言③
世の中には特殊な技術や専門の知識が必要な仕事も多くありますが、特別な才能を必要とはしないけれど、ひたすらに努力を続けた先にある熟練度がなによりものを言う仕事もたくさんあるものです。
仕事に貴賤(きせん)はありません。どんな仕事にも一生懸命に取り組み、地道な努力を積み重ねて行った先に、その道のプロという称号があるのでしょう。
心に響くカーネギーの名言④
笑う門には福来る、ということわざがあります。暗い雰囲気でグチや悪口を言う暇があるなら、笑顔で楽しい気持ちで日々を過ごすだけで、幸運は向こうからやって来るもの。
ストレスやプレッシャーなどを感じることもあるかもしれませんが、自分が楽しいと思えることで自信をつけて、明るい気持ちで毎日を過ごしてくださいね。
心に響くカーネギーの名言⑤
多くのビジネスマンは朝から活動し、夜には仕事を終えるもの。しかしその流れに逆らって朝に寝て夜に起きるような生活をしていては、大きなチャンスがあったとしても気付くことなく、逃してしまうかもしれません。
まずは周囲の人と同じ立ち位置でものごとを進めることが、大きな損をしない第一歩なのかもしれませんね。
心に響くカーネギーの名言⑥
人の生まれというのはさまざまで、裕福な家に生まれた人は、生きる苦労をまったく知らずに大人になる場合もあるでしょう。
しかし豊かではなかったからこそ自分にできることはなんでもやるという気概が育つのかもしれませんし、出会った人とのご縁を大事にするかどうかはその人次第。
スタート地点がいっしょなら、持って生まれるのは時間だけ。その時間を特になにもせず無駄に生きるか、今後のためにと考えながら過ごすのかで、最終的に得るものは大きく違ってくるでしょう。
心に響くカーネギーの名言⑦
自分ひとりの働きで一定以上の成果を上げられる人もいますが、周囲の人と協力し合うことで、思った以上の成果を上げられることも多くあります。
ワンマンプレイより、その場の状況に合わせて周囲の人と意見を交わし、必要であれば手を取り合う柔軟性を持っていることの方が、長い目で見れば多くのご縁や最終的な利益につながって行くでしょう。
心に響くカーネギーの名言⑧
良いリーダーというのは、部下や仲間の実力を良く把握して適材適所で仕事や役割を任せて、その成果を喜び評価してあげられる人です。
自分勝手に無茶ぶりをして、うまく行かなければ相手のせいにして、いざ成果が出たなら自分のおかげなんて偉そうにしている人には、誰もついて行きません。
立場の違いはあっても、誰もが自分の仕事に誇りを持って働いています。自分の差配にあまりいい顔をされていないと感じたなら、日頃の態度や言動を見直してみてくださいね。
心に響くカーネギーの名言⑨
どこがとは言いにくいけど、なんとなく印象の悪い人、と感じる人に会ったことはありませんか?身だしなみが悪いわけではないし、髪やヒゲなどもちゃんと整えられているけど、なんだか印象が悪い。
そういう人はなにげない言葉の端々や態度などにこちらを下に見るようなものを感じられたり、意識をしていなくてもやる気のなさが声のトーンや姿勢などに表れたりしていて、そういったいろいろなことの積み重ねが、印象の悪さにつながってしまうのでしょう。
人とご縁をつなぐにはまず誠実さから。相手と対等な立場に立って物事を進めて行く姿勢が好感へとつながり、その上での熱心さが今後のお付き合いに通じて行くのです。誰が相手であっても、まず誠実に接することを忘れないでくださいね。
心に響くカーネギーの名言⑩
ある程度の成果が出たあとで、損がないならとうまい話に乗ってくる人は多くいます。でもその頃にはうまみある部分はすでに他の人に持っていかれて、残っているのはほんの少しの上澄みだけとなっていることも。
多少のリスクがあったとしても、苦労をともにすることを厭(いと)わず最初から話に乗った者だけが、大きな利益を得られるのでしょう。リスクはできれば避けたいところですが、大きな勝負にリスクはつきものなのでしょうね。
心に響くカーネギーの名言⑪
飽きっぽい人というのは仕事や趣味などに対するモチベーションが長続きせず、なにかを極めてしまう前にそこそこで、まあいいかと思ってしまいがちです。
しかし特別な才能などなくても、ひとつのことをコツコツと続けることで、その道のプロフェッショナルとなる人がいるのも事実。
ある程度のことを人並み以上にこなせる才能があっても、極めることのないまま普通の人として終わるか。秀でた才はなくても地道な努力を続けて行くことで、誰にも真似(まね)できない達人となるか。決めるのは自分自身と言えるでしょう。
心に響くカーネギーの名言⑫
ちょっとやり残したことなどがあるとき、あるいは始めようと思っていたことを『明日やろう』と先延ばしにすることがあるかもしれません。
しかしその明日はもしかして今日よりも忙しくて、今日やり残したことを持ち越したならもっと手が付けられない状態になる可能性が。
あるいは今日やっておけばベストなタイミングで事が進められたのに、先延ばしにしたばかりに条件が悪くなってしまったり、同業他社などにより良い条件で話を進められて破談になってしまったりする恐れも。
やろうと決めたことは先延ばしにせず、あらかじめ決めたタイミングまでにきちんと仕上げてしまうことで、少なくとも『あのときやっておけば良かった』という悔いだけは残さないようにしてください。
心に響くカーネギーの名言⑬
誰かに好かれるために、思ってもいないようなおべっかやお世辞を言う人は多くいます。耳に心地よい言葉は自分を良い気持ちにさせてくれるかもしれませんが、必ずしもそれらが自分にとって良い結果をもたらしてくれるとは限りません。
みんながみんな自分を喜ばせるようなことを言う中で、たったひとりでもあなたの悪いと思うこと、改善すべきことを言ってくれる人がいたなら、その人こそあなたにとって得がたい真の友と言えるでしょう。
言いにくいことをきちんと言葉にして伝えてくれる人こそ、大切にしてくださいね。
まとめ
カーネギーは一世紀も前の鋼鉄王ですが、その言葉は現代にも通じるものが多いですね。周囲の人と協力し合うことでものごとがうまく行くとか、仕事は楽しいと思いながらやった方が効率が良いとか、積極的に取り入れたいことばかり。
モチベーションの状態や本音などは日頃の言動にも透けて見えるもの。前向き思考で楽しく仕事に取り組むように心がけてくださいね。
