暦にはさまざまな吉凶を表すものがあります。吉日と凶日の日取りの決め方がさまざまなので、開運日と凶日が重なることがあります。凶日の意味や開運日と凶日が重なったらときの考え方などについてご紹介します。
開運日と凶日が重なった時の考え方
開運日は六曜と呼ばれている「大安」や旧暦の吉日として有名な「天赦日(てんしゃにち)」「一粒万倍日(いちりゅうまんばいにち)」「天恩日」。天恩日は5日間続くため、他の吉日と重なることも多くなります。吉日が重なることで更にパワーアップしますが、吉日と凶日が重なると、効果が半減してしまうと考えられています。
一粒万倍日と不成就日が重なった場合、気持ちよく新たなスタートをきるためにも新しく物事を始めるのは控えておくとよいでしょう。凶日よりも、その吉日のポジティブのパワーが強ければ、吉の日となるという考え方もありますので、柔軟に対応していきましょう。
【不成就日】
不成就日(ふじょうじゅび・ふじょうにちび)は、何事も成就しない日と言われ、何をしても良い結果にならない凶日になります。十干十二支の組み合わせによって吉凶を判断する選日です。不成就日から始めた物事は成就しないと言われているので、新しいことをスタートするのは控えましょう。結婚や転職など大きな転機になることは避けるとよいでしょう。静かにゆっくりと過ごし休息に当てるのに良い日です。
【黒日(受死日)】
黒日(くろび)もしくは受死日(じゅしにち)と呼ばれています。この日は縁起が悪い大凶日と言われています。何をするのも悪い日になるので、結婚式や入籍日、特に新しいことを始めることは控えておきましょう。
【仏滅】
仏滅は、何事をするにもすべてにおいて凶と言われています。お祝い事や新しいことを始めるのは控えておきましょう。「虚亡」→「物滅」→「仏滅」と変化しています。「物滅」は「物が終わる(滅する)日」であらゆる物が一旦滅んで、新しく物事が始まるという解釈もあります。
悪いものを断ち切り、新しく始まっていくので、悪縁を断ち切りたいときにはこの日を選ぶのもよいかもしれません。1日を通して凶の日とされています。入籍や結婚は仏滅を避ける方がよいでしょう。
【赤口】
赤口は、赤舌日(しゃくぜつにち)とも呼ばれ、赤舌神である鬼が邪魔をすることで交渉や取引がうまくいかなくなると言われています。「赤」は火や血を連想させることから、災いの意味をもちます。「火の元や刃物に注意すべき日」と言われています。
午の刻(午前11時~午後1時頃まで)のみが吉とされており、それ以外の時間は凶になります。どうしてもこの日に大きなことをする際には、午の刻にすると良いでしょう。祝い事は慎んだ方が良いでしょう。
【三隣亡】
三隣亡(さんりんぼう)は建築関係(建築工事・土起こし・柱立て・棟上げなど)、地鎮祭や移転、引っ越しが凶とされています。この日に建築をすると火難を受け、三軒隣りまで亡ぼすと言われています。また高いところに登ると怪我をすると言われています。建築関係で何か日取りを決めるときにはチェックしたい日です。
1月・4月・7月・10月は「亥の日」、2月・5月・8月・11月は「寅の日」、3月・6月・9月・12月は「午の日」が三隣亡になります。
【血忌日】
血忌日(けこにち、ちこにち、ちいみび)は、暦注下段の一つです。血に関係したことを忌む日です。血が出るような行動はNGになるので、手術などは控えておくとよいでしょう。
選日法は二十四節気の節気を採用しており、1月は「丑の日」、2月は「未の日」、3月は「寅の日」、4月は「申の日」、5月は「卯の日」、6月は「酉の日」、7月は「辰の日」、8月は「戌の日」、9月は「巳の日」、10月は「亥の日」、11月は「午の日」、12月は「子の日」になります。12日サイクルで1回訪れる凶日です。
【帰忌日】
帰忌日(きこにち、きいみび)は、天棓星(てんぼうせい)という凶星の精が人家の門戸をふさぐ日になります。旅行・帰宅などを控えるとよい日です。
選日法は二十四節気の節気を採用しており、1月・4月・7月・10月は「丑の日」、2月・5月・8月・11月は「寅の日」、3月・6月・9月・12月は「子の日」です。
【天火日】
天火日(てんかにち)とは、「天の火気が酷しい」という意味で、凶日の一つです。棟上げ、屋根葺き、家屋の修造などをすることで、火災に遭う怖れがある凶日とされております。
【十死日】
十死日(じゅうしにち)は、「十死一生日という大悪日」という意味があります。命に関わる事柄がNGとされている凶日です。1月「戌の日」、2月「辰の日」、3月「亥の日」、4月「巳の日」、5月「子の日」、6月「午の日」、7月「丑の日」、8月「未の日」、9月「寅の日」、10月「申の日」、11月「卯の日」、12月「酉の日」になります。
まとめ
さまざまな開運日と凶日があるので数個重なることも多くあります。いくつかのものが重なっている場合は、吉か凶のどちらに傾いているかで見ていくとよいでしょう。あまりとらわれ過ぎると動けなくなってしまうので、大まかな感覚で見ていきましょう。
