東京十社の一つである亀戸天神は江東区にある人気の神社です。
御朱印をいただきに行く人はもちろん、それ以外の目的で訪れる人も多く、ご利益もいただくことができます。
また四季折々の花が楽しめる神社としても知られているので、境内はいつも賑わっています。そんな亀戸天神の御朱印と見どころをご紹介します。
目次
亀戸天神社の朱印について特徴
亀戸天神の御祭神は学問の神様で有名な菅原道真公です。学問のお願い事がある人は、御朱印をお守り代わりにするのも効果がありそうですね。
亀戸天神は下町情緒あふれる街の一角にあり、東京スカイツリーのおひざ元に鎮座しています。広い境内には、自然の緑と赤い橋のコントラストが美しく、何度でも訪れたくなるような神社なんです。
そんな亀戸天神に御朱印を求めて足を運ぶ人もたくさんいます。亀戸天神にはなんと、4種類もの御朱印が存在するのです。一つは東京十社の御朱印で美しい文字で「亀戸天神」を表す社名が書かれています。
限定の御朱印
「初天神」、「梅まつり」、「藤まつり」の期間限定御朱印があり、これは亀戸天神で行われるお祭りごとの際にいただける御朱印なんです。亀戸天神のファンならずとも、御朱印好きなら揃えておきたい品揃えですね。
気になるお祭りの期間はこちらです。
初天神…毎年1月25日
梅まつり…2月13日~3月13日
藤まつり…4月下旬~5月上旬
オリジナル御朱印帳も用意されているので、興味があればいただくのも良いでしょう。
御朱印・授与所
亀戸天神の御朱印は本殿に向かって右側にある社務所にていただくことができます。
御朱印は他の神社より早めに朝8時からいただくことはできるのも嬉しいですね。
亀戸天神社の歴史

亀戸天神の正式名称は「亀戸天神社」です。歴史はそれほど古くはありませんが、御朱印をいただきに行くなら知っておきたいですね。1646年、菅原道真の末裔、菅原信祐は九州の太宰府天満宮の神官を務めていました。
ある日、神託によって道真縁の「飛び梅」の枝で天神像を彫り、それを納める社殿建立のために九州を旅立ちます。諸国を巡りながら最終的に亀戸村にたどり着き、村に古来あったといわれる小さな祠に天神像を祀ったのが始まりとされています。
時は流れて四代将軍家綱の治世に天神信仰に篤かった家綱は、この天神社を地域の鎮守として定めました。境内地を与え、九州の太宰府に倣った配置で社殿や回廊、心字池などを次々と建てていきます。
これが、現在も残っている亀戸天神の起源とも言われています。亀戸天神は江戸時代には「飛騨市の宰府」として「東宰府天満宮」または、「亀戸宰府天満宮」と呼ばれていました。今の亀戸天神は地元の人が親しみを込めて呼び始めたのが始まりなのだとか。そんな魅力的な亀戸天神の御朱印は、宝物になること間違いなしです。
亀戸天神社の見どころ
御朱印をいただきに行くと亀戸天神の景観の良さに誰もが感激してしまうでしょう。たくさんある見どころの中から、ここだけは外せないスポットを紹介します。
亀戸天神社・本殿
文学博士であり右大臣としても活躍、学問の神様として有名となっている菅原道真公を祀っている「本殿」はいつでもたくさんの悩みを聞いてきました。
受験シーズンの学生から、資格試験の社会人まで訪れる亀戸天神は湯島天神と並び合格祈願スポットになっています。赤が美しい本殿でパワーをいただきましょう。
藤の名所・亀戸天神社

亀戸天神は別名「花の天神様」と呼ばれています。2月~3月初めの「梅まつり」、4月末~5月初めの「藤まつり」、10月~11月の「菊まつり」と花に関する祭事が目白押しなのです。中でも亀戸天神は都内屈指の藤の名所です。
境内を埋め尽くすように咲き誇る藤の花とスカイツリーや太鼓橋とのコラボレーションは、他では見ることのできない絶景です。毎年たくさんの人が訪れています。亀戸天神からはスカイツリーが顔を出しています。
亀戸天神社・太鼓橋
同じように亀戸天神のシンボルともいえるのが3本の太鼓橋です。どれも「心字池」と呼ばれる池にかけられています。
太鼓橋は人の一生に見立てられていて、一つ目の「太鼓橋 男橋」は今まで生きてきた「過去」、二つ目の「平橋」は現在をあらわし、三つ目の「太鼓橋 女橋」はこれからの未来を表す橋なのです。
それぞれの橋を渡ることで心が清められると言われているので、参拝前に渡っておきたいですね。美しい太鼓橋を渡ったあとの御朱印はさぞかし思い出深いものになるでしょう。
亀戸天神社のうそ替え神事
亀戸天神は御朱印をいただくだけでもご利益がありますが、年中行事に参加するのも運気がアップします。様々な行事のなかでも特に人気が高いのは1月24日、25日に行われる「うそ替え神事」です。
この「うそ」とは鳥のことで漢字では「鷽」と書きます。スズメ科の鳥で口笛に似た澄んだ声で鳴くといわれています。この口笛を意味する古語「うそ」から、この名前で呼ばれるようになったそうです。
亀戸天神にはこのうそを象って檜で彫られた「うそ鳥」という置物があります。これを毎年新しいものに替えるのが「うそ替え神事」なのです。前年にいただいたうそ鳥を神社に納め、新しいうそ鳥をいただいてきます。すると前の年にあった悪いことが全て嘘になり、新しい1年が素晴らしい年になるというご利益があります。
この「うそ鳥」は神職が1体1体、手堀りしているというから驚きです。数に限りがあり、「うそ替え神事」の時にしか入手できない貴重なものです。御朱印だけでなく開運のお守りに手に入れておきたいですね。
亀戸天神社へのアクセス
- 地下鉄半蔵門線錦・糸町駅北口・徒歩15分
- JR総武線・亀戸駅北口・徒歩15分
駐車場あり(無料)
亀戸天神社
〒136-0071
東京都江東区亀戸3丁目6番1号03-3681-0010
公式ホームページ
亀戸天神社のおすすめ周辺スポット
亀戸天神で御朱印をいただいたら是非、周辺スポットにも注目してみましょう。
東京スカイツリー
亀戸天神といったら「東京スカイツリー」は切り離せません。境内からも見えるので、その高さにはビックリしますよ。
東京スカイツリーは高さ約634メートルで超高層のテレビ塔です。高いところが苦手な人はソラマチでショッピングを楽しむのも良いですよ。
すみだ江戸切子館
亀戸天神の辺りでは江戸切子が有名です。「すみだ江戸切子館」は創業100年以上となる江戸切子の施設です。江戸切子とは江戸後期に町人の生活用品として生まれた伝統工芸なんです。
この施設では、江戸切子の歴史から伝統工芸を代々受け継いできた江戸切子士による作品の展示、そして体験工房もあります。御朱印と一緒にお土産にしても素敵ですね。
元祖くず餅
亀戸天神に行ったら絶対に食べたいグルメが「元祖くず餅」です。
亀戸天神の隣にある「船橋屋」は、亀戸天神参道に1805年から開店している老舗です。歯切れがよくプリッとした触感とほのかな酸味を残した独自の風味が魅力です。
地元の人を始め、参拝に来る人にも人気なので御朱印をいただく際には一度ご賞味ください。
まとめ
亀戸天神の御朱印と見どころはいかがでしたか。
人気のある神社として有名な亀戸天神には、花を愛でるお祭りや珍しい行事であるうそ替え神事と、興味がわく祭事が目白押しです。
もちろん御朱印をいただいてお守りにするのも良いですね。スカイツリーや太鼓橋など、魅力的な景観も楽しめる亀戸天神に足を運んでみませんか。