板東三十三観音札所第31番札所となっている笠森寺は別名「笠森観音」と呼ばれていて、子授けご利益で有名なお寺です。
有名人も多く訪れるので、御朱印巡り以外でも人気のお寺の一つです。子授けにまつわるパワースポットも多いので、笠森寺でその恩恵にあやかりたいですね。御朱印もお守りになるとして、多くの人がいただいていくようです。
そんな笠森寺の御朱印と見どころについてご紹介していきます。
目次
笠森寺の御朱印について特徴
笠森寺は1028年に開創され天台宗の開祖・最澄が開基のお寺で、最澄が自ら彫ったという十一面観音を本尊としています。とても歴史のあるお寺なので、御朱印巡りの際も訪れる人を不思議な世界にいざなうような雰囲気があります。
そんな笠森寺の御朱印は観音堂の拝観受付でいただくことができます。観音堂までは階段を昇っていくので、体力に自信のない人にはちょっときついかもしれません。しかしそういった難所があるからこそ、御朱印には価値があるとされているので、自分のペースで頑張って昇っていきましょう。
笠森寺の御朱印は見事な筆さばきで、達筆なのが特徴です。歴史のある笠森寺だけに、御朱印にも品格が感じられます。御朱印には本尊の十一面観音を表す梵字と「大悲閣」と書かれています。
ここまで御朱印をいただきにきたかいがあった、と思わせる立派な御朱印が手に入ります。また笠森寺にはオリジナルの御朱印帳も販売されています。笠森寺のファンになる参拝者も多いので、好んで御朱印帳を購入していく人もいるほど人気なのだそうです。
坂東観音霊場の公式ページより
令和2年4月1日より
納経帳 ご朱印 500円
白衣(宝印のみ) 300円
に改定させていただきます。
笠森寺の歴史
御朱印をいただくならそのお寺の歴史を知っておくのもひとつの礼儀です。笠森寺は784年に最澄上人が自ら楠の霊木で「十一面観世音菩薩」を刻み、山上に安置し開基されたと伝えられています。十一面観音像が本尊であることから通称「笠森観音」とも呼ばれ、地元の人を中心に親しまれています。

大岩の上にそびえる観音堂は、まるで天空にあるようにも崖の上にあるようにも見えます。この観音堂は1028年に後一条天皇の勅願で建立されました。
六十一本の柱で支えられた四方懸造は、特異な建築様式として、全国でも珍しい日本唯一の構造で国指定の重要文化財とされています。
昭和35年の修理に伴う調査の際に、天正、文禄などの墨書銘が発見され、現在の建物の建立は桃山時代であることが判明しました。観音堂に向かうまでの木造の階段を昇る途中では、岩上に建つ堂を下から支える柱が林立し、貫で互いに連結された見事な構成美を見ることができます。

観音堂を繋ぐ回廊から望む南房総の山々の眺望は非常に美しく、起伏に富んでいる境内はシイ、クスなどの樹林に包まれた暖帯性照葉樹林の典型となっています。
崖が迫る切り通しの参道はひんやりしていて、独特の雰囲気を漂わせています。御朱印巡りをしている人が「不思議な世界に入り込んだよう」というのもうなずけますね。
笠森寺の見どころ
笠森寺は自然に囲まれた神聖な空気が流れるお寺です。御朱印が目的で訪れたとしても、浄化されるような気持ちよさを感じるでしょう。広い境内を持つ笠森寺の見どころはたくさんありますが、ここでは子宝祈願にちなんだ見どころを紹介します。
子授楠

笠森観音に向かう途中に天然記念物に指定されている「笠森寺自然林」のなかを登っていく最中にあるのが、霊木「子授楠」です。子授楠は木の根に人が通れるほどの自然にできた穴があいています。穴の向こうには「子授観音」を見ることができます。
この穴には梯子が掛けられていて、男性からくぐり、次に女性がくぐると、子授のご利益があると言われています。境内の六角堂には「子育て地蔵尊」が安置されています。六角堂の正面には、子どもを3人連れたお地蔵様がいるので、是非、参拝してみてください。
鐘楼堂
更に奥には「鐘楼堂」があり、「興楽の鐘」をつくことができ、鐘の音色が境内に響き渡ります。
十一面観世音菩薩と繋がる
笠森観音の御開帳の際には観音堂に安置されている十一面観世音菩薩と繋がることができます。
境内にある「回向柱」から「善の綱」が結ばれ、仏様の右の手まで繋がります。その時に回向柱や善の綱に触れることは、仏様の功徳があるとされています。
御開帳は午・丑年なので、タイミングを合わせて御朱印をいただきに訪れるのも良いですね。
