北野天満宮はなぜ牛に縁がある?!「なで牛」七不思議について

北野天満宮は見どころ満載!歴史や「なで牛」七不思議について
京都でも梅の花の名所であり学業のパワースポットになっている北野天満宮には、見どころが満載です。春が近くなると梅を見たり、受験合格のお礼参りにくる参拝客が増えますが、みんな必ず「なで牛」をなでていきます。そんな北野天満宮となで牛のご縁やご利益を知ると更に楽しめそうですね。また、北野天満宮には七不思議も存在するので、合わせてご紹介します。


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北野天満宮がなぜ『牛』と縁があるのか

北野天満宮は見どころ満載!歴史や「なで牛」七不思議について

北野天満宮といえば、京都でも指折りの「学問の神様」として有名な神社です。年間を通して受験生が熱心に参拝をしているのを見かけます。
そして学問の神様と言えば「菅原道真公」といわれるのは、全国の天神様には、同じ御祭神が祀られているからですね。そんな北野天満宮を訪れると、境内良く見かけるのが牛の像です。
これらは「なで牛」と呼ばれていて、まるでシンボルのように存在しています。

では、北野天満宮は何故、牛と縁があるのでしょうか。その理由は、天神様の使いが「牛」とされているからです。
お稲荷さんには「狐」、鹿島の神様や春日の神様には「鹿」というように、神社では度々動物が神の使いとして登場します。

もちろん、牛になったことには理由があります。
諸説ありますが、まずは、御祭神である菅原道真公が生まれたのが丑年の丑の日、丑の刻であったことがあげられます。
更に、亡くなった時も丑年の丑の日、丑の刻だったそうです。

また、菅原道真公が移動中に刺客に襲われた際に、どこからともなく牛が現れて道真公を守ったという言い伝えもあります。
このように、菅原道真公はとても牛と縁のある人物だったようです。

その結果、菅原道真公を神様とする北野天満宮には、多くのなで牛が置かれているのですね。

北野天満宮『なで牛』ご利益

Lucky Statues
Lucky Statues / Lucius Kwok

北野天満宮にいるなで牛は他の天満宮に比べると、数が多いことで有名です。実際に訪れる人がなで牛の数を数える光景も目にします。
参道や手水舎などには大きな、なで牛が置かれていたり、建物の彫刻として彫り込まれている場合もあります。

これらのなで牛は青銅製、コンクリート、天然石など、様々な素材で作られています。
また、その表情もすべて違うと言われているのです。
なで牛の中には子牛を連れた母牛も紛れています。

通常、神社に置かれているものは触らないようにと言われることが多いのですが
なで牛は触ることでそのご利益を得ることができます。

そんな北野天満宮のなで牛のご利益は大きく2つです。

ひとつは学問の神様である由縁なのですが、「学業成就」のご利益です。
とくになで牛の頭をなでることで、「頭が冴える」「頭が良くなる」と言われています。

受験シーズンには多くの受験生がなで牛の頭をなでて、ご利益をいただいていますよ。

もうひとつは「病気平癒」のご利益です。
身体の悪い部分があるのであれば、なで牛の同じ部分をなでてから、自分の悪い部分をなでると、病が回復するといわれています。
これは病気だけでなく怪我に関しても同様の効果があるそうです。

是非、お気に入りのなで牛を見つけて、たくさんなでてみてくださいね。

北野天満宮の不思議その1 「影向松」

北野天満宮は見どころ満載!歴史や「なで牛」七不思議について

北野天満宮の一の鳥居をくぐってすぐ右にあるのが「影向松」です。北野天満宮の創建当時からあるといわれている御神木でもあります。この影向松が何故、七不思議なのかというと、2つの不思議な伝説があるからです。

御祭神である菅原道真公が常に肌身離さず大切にしていた「仏舎利」がありました。
それは道真公が太宰府に左遷になった際も、ずっと持っていたのだそうです。

そんな道真公の死後、どことなく姿を消していた仏舎利でしたが、ある日、この影向松に引っかかっているのを見つけたそうです。
誰が運んだ記録もないので太宰府から自ら飛んできたと伝えられています。

もう一つの伝説は道真公が亡くなって神様になってからのお話です。
毎年、立冬から立春前日までに初雪が降ると、天神様がこの影向松に降臨すると言われています。

初雪を愛でながら、歌を詠まれると言われていて、この伝説がキッカケで初雪が降った日には影向松の前に硯と筆と墨をお供えして、「初雪祭」の神事が行われています。

北野天満宮の不思議その2 「本殿」

北野天満宮-Kitano Tenman-g?
北野天満宮-Kitano Tenman-g? / INABA Tomoaki

北野天満宮の本殿と拝殿は豊臣秀頼が建てたもので、現在は国宝に指定されています。通常、本殿や拝殿は参道を真っ直ぐ歩いた正面に建っているものです。
しかし、北野天満宮の本殿はやや左よりにあって、ちょっとずれています。
これは神社を巡る人なら分かると思うのですが、かなり不思議な光景で、七不思議になっています。

もちろん、理由があります。北野天満宮の参道から真っ直ぐに進んだ先にあるのは、「地主神社」です。
この地主神社はこの地を守っている神様が祀られています。

実は北野天満宮の本殿よりもずっと前から、この地主神社は存在していました。
だからこそ、北野天満宮の本殿は正面を避けて建てられているのです。

まさに神様の上下関係を見た、という感じですね。
また、北野天満宮と地主神社が向かいあっているのも見どころとなっています。

北野天満宮の不思議その3 「三光門」

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北野天満宮の見どころのひとつとして、入口にそびえる「三光門」があります。こちらも本殿と同じく、豊臣秀頼の寄進によって建てられたものです。
とても立派な門なのでこれから訪れる北野天満宮への序章にはピッタリなのですが、くぐる前に、門を見上げてみてください。
そこに七不思議があります。

三光門とは一般的に「太陽・月・星」の彫刻が施されている門を指します。北野天満宮の三光門にも赤い太陽、金の月を確認することができます。
しかし、星だけはどこを見ても見つかりません。裏に回っても銀の三日月はありますが、やはり星はありません。これが不思議なのです。

これは過去に帝が平安京の大内裏から北野天満宮を遥拝した時に、三光門の真上に北極星が出ていました。そのため、わざわざ星を刻む必要はないだろうという理由からだといわれています。
発想がお洒落といいますが、やはり不思議な見どころですね。


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北野天満宮の不思議その4 「大黒天の燈籠」

北野天満宮は見どころ満載!歴史や「なで牛」七不思議について

北野天満宮の本殿の入口から地主神社に向かう途中に立派な燈籠があるのに気づきます。この辺りにはいくつもの燈籠が並んでいますが、よく見るとひとつだけ「大黒天」が刻まれた燈籠があるのが分かります。
これが七不思議のひとつである「大黒天の燈籠」です。

これらの灯籠は江戸時代に「大黒屋」を中心とする質屋さんの組合によって納められたものです。
そんな縁からお金に関するジンクスが生まれました。

この大黒天には口と頬がくぼんで穴のようになっています。ここに小石を置いて落ちなかったら、その小石をお財布にいれておくと、一生お金に困らないそうです。

一見、簡単そうに見えますが、実際にやってみると小石はポロポロとおちてしまうのだとか。
また「落ちない」ことが縁起がいいと、受験生にも親しまれているそうです。

本当か嘘かは七不思議なので実際に体験してみないと分かりませんよね。

北野天満宮の不思議その5 「立ち牛」

北野天滿宮
北野天滿宮 / wongwt

なで牛のところでも触れましたが、北野天満宮にはたくさんのなで牛がいます。ほとんどの牛は「伏した姿」で表されているのですが、そこにはこんな言い伝えがあります。

菅原道真公が太宰府で亡くなった時、生前に道真公が言い残した言葉があります。「埋葬の際は牛に車を引かせて、牛が止まったところに埋めて欲しい」というものです。
その言葉の通り、道真公の亡骸は牛によって運ばれていました。ところが、途中で車を引く牛が突然座り込んで動かなくなったのです。
そこで、近くに合った安楽時に埋葬されたといわれています。

北野天満宮のなで牛が伏せた姿が多いのは、この言い伝えからきているとされています。
ところが、一体だけ立っている牛の姿があるというのです。

それが七不思議の一つ、なで牛ではなく「立ち牛」です。
本殿の鈴の少し上を見ると立っている牛の姿を見ることができますよ。
何故、ここだけ立っているのかは、未だに謎のままなのだそうです。

北野天満宮の不思議その6 「裏の社」

北野天滿宮
北野天滿宮 / wongwt

北野天満宮には本殿でお参りするちょうど裏側にも参拝できる場所があります。通常の神社は前から参拝するのが習わしなのですが、何故、真裏にも参拝する場所があるのか、不思議とされています。
これが七不思議の一つ「裏の社」です。

ここに祀られているのは、菅原道真公の先祖にあたる天穂日命(あめのほひのみこと)と、祖父である菅原清公(すがわらのきよきみ)と父である菅原是善(すがわらのこれよし)という3柱の神様です。
北向きにお祀りされているのも不思議といえます。

その理由は、古くから天満宮の参拝には先祖にあたる「御后三柱」を含めて礼拝するのが決まり事とされていました。その古いしきたりにならって、「裏の社」のような不思議な祀り方が存在するのだそうです。

本殿を参拝したら、そのまま裏に回り、この「裏の社」への礼拝も忘れないようにしましょう。

北野天満宮の不思議その7 「天狗山」

あまり知られていませんが、北野天満宮の境内の北西には「天狗山」と呼ばれる小さな山があります。
京都で天狗と言えば、鞍馬山の鞍馬天狗が有名ですが、実はこの北野天満宮の天狗山にも天狗がいたのではないか、と言われているのです。

その証拠に室町時代に描かれた「社頭古絵図」には、ユーモアたっぷりの烏天狗が描かれています。
それを知った上で改めて天狗山を見てみると、うっそうと木々が生い茂る木々の中に、今でも天狗が出入りしているのでは?と想像してしまいます。

また、この場所は都の守護を司っていた北西に立つとされる北野天満宮の中でも、更に北西にあることから、神聖な場所とされてきました。
この天狗山の頂上には進入禁止の立札もあり、その信憑性は増すばかりです。

北野天満宮
住所:京都府京都市上京区馬喰町
TEL:075-461-0005
公式ホームページ:http://www.kitanotenmangu.or.jp/


北野天満宮のなで牛や七不思議はいかがでしたか。北野天満宮には七不思議をはじめとする多数の見どころと伝説が詰まった神社だということが分かりますね。また、なで牛にもそれぞれ特徴があるので、全てのなで牛と対面しておきたいものです。ひとつひとつを辿っていくと、とても1日では回りきれないほどの見どころがあります。時間の許す限り、北野天満宮を楽しんでみてくださいね。

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