
コスタリカといえば豊かな自然に囲まれた平和主義の国です。九州と四国を合わせたくらいの小さな国ですが、軍事兵器を持たない理想の国として有名ですね。
そんなコスタリカを観光するのであれば、やはり自然を満喫したものがメインになります。また歴史的な建物観光も見ていて飽きがきません。
コスタリカの穏やかな人柄に触れる情緒あふれる旅に出てみませんか?
アレナル火山
コスタリカの観光案内で「日本人に一番人気の国立公園は?」と聞いた時にまず出てくるのがアレナル火山国立公園です。
今も活動する火山の麓にある公園で近くにアレナル火山が見えます。同じく火山大国である日本と似ているから、という理由ではありません。ここの観光のメインは火山を眺めながらゆったりと温泉につかるというユニークなものです。
日本人は温泉が大好きですよね。コスタリカの首都サン・ホセから4時間のところにあるので宿泊に使う人が多いのですが、ランクは安宿から中級まであります。施設内にプール・ジャグジー・スパなどがあり、各プールを温泉の川が結んでいるといった作りになっています。もちろん水着着用です。
観光客に人気なのは夜のアレナル火山の眺めです。今も活動を続ける火山なので昼間は分かりにくいのですが、夜になるとオレンジ色の溶岩が一筋の糸となって流れ行くのが見えるんです。街中では明るくて見えない光景なので、是非、温泉リゾートに宿泊して見てみたい観光スポットです。
ディキスの石球を含む先コロンブス期首長制集落群
コスタリカのプンタレナス州にある集落群で西暦500年~1500年頃の考古遺跡4ヶ所が世界遺産に登録されています。
「ディキスの石球」とは「コスタリカの石球」とも呼ばれている石の球体です。1930年代の初めにコスタリカの密林で発見され、「ロスト・テクノロジー」として話題になりました。現在までに200個以上見つかっています。大きさは直径2センチほどのものから、大きいものでは2メートル以上にもなります。
そのほとんどはタラマンカ山地の麓から産出する花崗閃緑岩で、稀に貝殻石灰岩のものもあるそうです。最大のもので直径が2.57メートル、重さは25トンもあるというから驚きです。球体の円の精度がほぼ真球のものが数多くあることから話題を呼びました。現在では長い月日が経過したせいもあり、表面が崩れてしまったものや、たくさんの人に触られて真球ではなくなってしまった石も多いです。
しかし大小の丸い石が並んでいるさまは、どこか神秘的であり、不気味さも感じられる観光スポットです。この不思議な魅力にコスタリカに観光にくる人々は惹きつけられてしまうのかもしれませんんね。
サン・ホセ
コスタリカの首都であり様々な歴史ある建造物を見ることのできる観光スポットです。
標高が1150メートルあり山に囲まれた印象です。最初は小さな集落でしたがコーヒーやタバコの産業で急速に発展していきました。1823年には当時首都だったカルタゴと対立の際に戦いに勝利し、新たな首都となりました。コロニアル調の落ち着いた町並みは、ヨーロッパの雰囲気を漂わせています。そんなコスタリカの首都の中でもおすすめの観光スポットを見ていきましょう。
印象的な建物が魅力のコスタリカ国立博物館は、元々陸軍の拠点として使われていたところなので今でも弾痕が生々しく残っています。内部は考古学展示室やコスタリカ歴史展示室などがあり、原住民の生活から現代までの移り変わりを詳しく知ることができる観光地です。
コスタリカの人々に愛されている人気観光スポットである国立劇場は、パリのオペラ座を模して造られたといわれています。大理石の階段、豪華なシャンデリア、天井を美しく彩るフレスコ画など、隅々まで装飾が施されているので、建物自体が芸術品のようです。他にも歴史ある建物が立ち並ぶコスタリカの首都は、まず訪れておきたい観光スポットです。
ココ島国立公園
コスタリカから550キロほどの太平洋上に浮かぶココ島は、周囲が20キロほどの無人島で人気の観光スポットです。
コスタリカの世界遺産として登録されています。熱帯雨林に覆われたこの島は固有の動植物が数多く生息し、周辺海域には回遊魚の大群が集まります。実際に海賊たちが飲み水を求めて上陸していたという言い伝えがあります。火山活動によって250万年前に隆起したといわれていて、いくつもの海流がぶつかり深海からもたらされた養分が食物連鎖を引き起こし自然豊かな島を作り上げました。ココ島に観光に来ると断崖絶壁に囲まれているのが分かります。
この厳しい土地では「王冠のジュエル」と呼ばれるくらいに、美しい自然が手つかずのまま残されています。この険しい山々や大小合わせて70もの滝などが映画「ジェラシックパーク」のモデルになった場所とも言われています。
海ではシュモクザメ、ジンベイザメ、アオウミガメなどが生息し、まさに生き物の宝庫です。ダイバーにとっては魅力溢れる、世界有数のダイビングスポットでもあります。コスタリカの中でもここ以上に自然に溢れた場所はないでしょう。街の観光ではなく自然を満喫したい人にはおすすめの観光スポットです。
モンテベルデ自然保護区
コスタリカはウミガメの産卵を見ることがでる海岸線、火山群、ダイバーの聖地などエコツーリズムに力を入れている観光地です。
コスタリカにおけるエコツーリズムの発祥の地と呼ばれる場所が、首都サンホセから北西に4〜5時間行ったところにあるモンテベルデ自然保護区です。多湿で標高の高い土地に発達する森には、着床植物やシダ植物が生育し独特の生態系を育んでいて、多くの生物が暮らしていますが、特に鳥類は400種を超える数が住んでいます。そんな動物たちの活動の様子を覗くならナイトハイキングがおすすめです。
とはいえ個人ではなかなか見つけにくいので、ガイドツアーに参加しましょう。木にぶら下がるナマケモノや色とりどりに擬態するカエル、足元の葉っぱが実はハキリアリだったなど驚く体験ができる、観光客に人気のツアーです。運が良ければ「幻の鳥」と呼ばれるケツァールを発見できる可能性も高いです。
ケツァールを見られれば幸運が舞い降りるということで観光ではみな、双眼鏡を片手に目を光らせています。貴重な体験ができるコスタリカならではの楽しみ方です。
まとめ
コスタリカの人気観光スポットはいかがでしたか。
平和な国ならではの穏やかな空気が流れているので、きっと動物たちも住みやすいのが伺えますね。コスタリカはとにかく自然が豊かです。観光とはいえその手つかずの自然を荒らさないように気を付けたいですね。
ゆっくり温泉に浸かりながら自然と一体化した気分を楽しみましょう。
