世の中にあらゆる列車を追いかける鉄道ファンは大勢存在しています。
しかし、鉄道ファンではなくても出会ってみたくなるような、ちょっと変わった幸運列車は、実は日本全国にたくさん存在しています。
ではいったいどのような幸運列車に、どこで出会うことができるのでしょうか？
出会えれば幸せなドクター・イエローなど5つの幸運列車
めでたい電車、紀州加太
「めでたいでんしゃ」として、関西の南海電鉄が運行しているのが和歌山県の加太地区の名産品である「鯛」をモチーフにしたかわいい電車です。通称「加太さかな線」と呼ばれる路線のうち、和歌山市駅と加太駅の間のみ、週末に1時間に約1本運行しています。
うれしいのは、通常の運賃で予約なしで乗れることです。電車の外装は薄いピンクでドアのみが赤色となっています。そして鯛の絵が鱗と共に車体全体に描かれているので、まるで鯛がレールの上をスイスイと泳いでいるかのようです。
そして内装は、シートや窓、壁紙、窓のロールカーテンなどにもかわいい鯛のロゴマークが散りばめられ、吊革もかわいい鯛の形をしているのです。またこの電車の鯛のロゴや電車の写真がプリントされた、クリアファイルやタオルなどのオリジナルグッズも販売中です。乗るだけで、おめでたーい、幸せな気分になれそうですね。
ハート形つり革を探せ
最近、ハート形の吊り革が全国に増えているのをご存知でしょうか？ひとつの路線で、たったひとつしかないハート形の吊り革…。もしそれに出会えればラッキーでハッピーになれるようです。
色はうすいピンク色のものや、ブルー、真っ赤など様々になっています。どうやら最初にこの企画を始めたのは、伊豆箱根鉄道だったようです。
しかし最近では、京王電鉄や叡山電鉄、近江電鉄、大阪モノレール、大阪市営地下鉄など、どんどんと広まっているようです。見つけられたらおみくじで大吉を引き当てたたような気分になり、そのハートの吊り革を掴むと、「好きな人のハートを掴める！」などと、その解釈も色々ですが、もし巡り合えれば、やはり得したような感じです。
出会えれば幸せなドクター・イエロー
めったにお目にかかれない、黄色い新幹線のドクター・イエローは、新幹線の区間内の線路のゆがみや異常、架線の具合、電気、信号設備など、新幹線の運行に関するあらゆる状態をチェックするために走らされている試験車です。
その車体が黄色いことから、ドクター・イエローと呼ばれています。もちろん試験のために走らせるので、通常の新幹線のようなダイヤではありませんが基本的には、のぞみの検査測定の場合はのぞみのダイヤで、ひかりの検査測定の場合はひかりのダイヤで走らせているそうです。
よって時刻表などは公表されていないものの、マニアの間では予測表というものが出回っていたりします。神出鬼没なだけに、もしたまたま巡り合えれば幸せになると言われているため、最近ではドクター・イエローのお守りまで製作販売されているようです。
京急ラブトレイン
期間限定ではあったようですが、東京の京浜急行では、昨年はバレンタインデーとホワイトデーがからんだ2月１日から3月14日まで、ハート形の吊り革を、そして今年は「京急ラブトレイン」が走っていました。
この「京急ラブトレイン」は、ハート形の4席のボックスシート、相合席が設けられていました。このハートの柄をあしらった向かい合わせのボックスシートに巡り合える確立がたったの0.002％という、超レアだったため、もし巡り合えれば超ラッキーだったとか。さて、来年のバレンタインデーの時期には、どのような素敵な企画が用意されるのか楽しみです。
西武のレッド・ラッキー・トレイン
西武鉄道を走っている「レッド・ラッキー・トレインー赤い幸運の電車」ですが、もともとは京浜急行の「幸せの黄色い電車」の車輌が、西武の車輌にも似ているということで、京浜電鉄と共により多くの幸せを運ぼうとコラボで始められた企画なのです。日によって運行期間は異なりますが、池袋線の池袋―飯能間、狭山線の西所沢―西武球場前をたまに走っています。
また秩父や西武沿線には、恋愛や学業など万能の御利益があるとされる秩父神社や、登るだけでも開運に導かれそうな宝登山のふもとにあり、開運厄除けの御利益があるとされている宝登神社、盗難火難避けで有名です。
触れるだけで「気」をもらえる御神木や、さらに縁結びの木もある三峯神社などの強力なパワースポットが多く存在するので、この幸運の電車で訪れれば、たくさんの幸せを授かることができるのです。
まとめ
いかがだったでしょうか？
列車にあまり興味がなくても、出会えれば幸せになれると言われれば、どこでどんな幸運列車に出会えるだろうかと捜したくなってしまいます。
逆に本当にたまたま、偶然にそんな幸運の列車を見つけてしまったら、それこそすごい幸運が訪れそうなうれしい予感です。
