鞍馬寺と鞍馬山は京都で最大のパワースポットとして知られる霊山です。京都の中でも鞍馬寺周辺は、空気が違うのと神聖なスポットであるのを感じ取ることができます。とても気軽に立ち入ることのできる場所ではありません。
そんなパワースポットの中のパワースポットともいえる鞍馬寺へは、気持ちを引き締めて向かいましょう。世界中からパワーを受けに参拝者が訪れる鞍馬寺の様々なパワースポットをご紹介します。
目次
鞍馬寺の御祭神

パワースポットとして有名すぎる鞍馬寺の御祭神、気になりませんか。鞍馬寺の御祭神の話をするには、突然、宇宙規模の話をしなければなりません。
鞍馬山は650万年前、金星から降臨したという「サナトクマラ」が降り立った場所とされています。何故、鞍馬山を選んだのかは謎ですが、きっと遥か昔から、鞍馬山には霊力がみなぎっていたのかもしれません。
そして、サナトクマラは地球人を守ること、人々を光へ導くことを約束します。まさに地球全体の守護神となったのです。
サナトクマラは鞍馬寺では「尊天」と呼ばれています。そして尊天とは「千手観音菩薩」「毘沙門天王」「護法魔王尊」の三身を一体の姿として考えています。
千手観音菩薩と毘沙門天は、日本でも寺院などにお祀りされている、仏様としてお馴染みなのですが、護法魔王尊だけは聞きなれない名前ですよね。
ここで鞍馬寺に伝わる面白い話をします。鞍馬山は古代から山岳信仰が盛んな霊山でした。
そして「鞍馬天狗」でも有名な大天狗が棲むという伝説が残されています。その大天狗は「僧正坊」と呼ばれていて、天狗の中でも最高位をおさめる天狗だったのです。
護法魔王尊は秘仏なので、普段見ることはできないのですが、60年に一度の丙寅の年に公開されます。その時見た護法魔王尊像は、背中に羽、天まで届きそうな高い鼻、そして仙人のような成り立ちなのです。
そう、まさに天狗の姿そのものなのですね。ですから鞍馬山の僧正坊こそが、護法魔王尊であったという説が有力なのだそうです。
鞍馬寺のご利益

鞍馬寺のご本尊は「尊天」と呼ばれています。尊天は上記でも触れた通り、千手観音菩薩・毘沙門天・護法魔王尊の三身が一体になったものです。
この三身はそれぞれ、「月、太陽、地球」と「愛、光、力」を現しているのだそうです。そしてすべての生命を活かし、存在させる宇宙のエネルギーを放っているといわれています。
まさかの宇宙規模でパワーを持っている鞍馬寺のご利益を一言で言えば「すべての願いが叶う場所」とするのが、分かりやすいでしょう。
地球規模のパワーが噴き出している鞍馬山で、宇宙のパワーをいただくことによってどんな困難も乗り越えて、前進する気持ちが芽生え、自分の力で望みを叶えることができるそうです。
鞍馬寺では天狗が有名ですが、よく見ると「虎の狛犬」や「虎のお守り」が目に入ります。これは三身のひとつである毘沙門天が、寅の年、寅の日に現れたといわれているからです。
力強い虎の眼力で、邪悪なものを寄せ付けない厄除けや浄化のご利益があるということで、鞍馬寺に参拝した人には人気のお守りなのだそうです。
鞍馬寺の本堂の前には、宇宙からのエネルギーが最も発生するポイントがあります。そこで空に手をかざしてパワーを得ることで、より大きなご利益をいただけるといわれています。
鞍馬寺のパワースポット

鞍馬寺には見どころでありパワースポットが数多く存在しています。ここからは、鞍馬寺屈指のパワースポットをご紹介していきます。
仁王門
鞍馬寺の最寄である叡山電車「鞍馬駅」から歩くこと数分、目の前には堂々とした仁王門が見えてきます。鞍馬寺の入口にあたる仁王門は、人間界から仏様の世界への境界となっています。
仁王門を境に空気の冷たさや、どこか張りつめた気の引き締まる思いを感じるはずです。仁王門をくぐる前に深呼吸して気持ちを静めましょう。
仁王門の左右には狛犬と思いきや、阿吽の「虎」が鎮座しています。まるで、鞍馬山に入るのにふさわしいのかを見極めているようです。
仁王門をくぐった先に手水舎があるので、しっかりと手や口を清めて進みましょう。
魔王の滝
鞍馬寺に入ってしばらくは坂道が続いています。参道の右側にはやがて石造りの鳥居や、華やかなお社が見え始めます。
その1番奥には小さな池があり、まるで天から滴るように水が落ちています。これが「魔王の滝」です。
魔王の滝の水が流れる崖の上には護法魔王尊が祀られています。見上げれば神様の恵みがもたらされた「命の水」のようです。
水がある場所には強い浄化パワーがあると言われていますが、ここも例外ではありません。ここ一帯がパワースポットなので、神聖な空気を感じてみてください。
由岐神社

魔王の滝からさらに登っていくと、見えてくるのが全体的に白い建物である「由岐神社」です。由岐神社へは、途中に乗り場があるケーブルカーに乗ってしまうと、立ち寄ることができません。
ケーブルカーに乗るにしても、由岐神社を見てからにしないと勿体ないです。そのくらいパワースポットとして有名な場所なのです。
由岐神社には古事記にも登場する「大己貴命」と「少彦名命」がお祀りされています。大己貴命は縁を結ぶ神様、少彦名命は病気平癒の神様です。
由岐神社の境内に入って、まず視界に入るのが、天まで届きそうな杉の巨木です。「大杉さん」という名で親しまれている御神木で、樹齢はなんと600年以上なのだとか。
別名を「願掛け杉」ということから、願いが叶う杉の木なのです。触れることもできるので、是非、パワーをいただいてみてくださいね。
また由岐神社では創建の時に村人達がかがり火で迎え入れたことから、「鞍馬の火祭」という例祭が行われるようになりました。鞍馬の火祭は京都の秋の風物詩となり、多くの人で賑やかになります。
その際に生まれる燃えるようなエネルギーは、マイナスのエネルギーを浄化してくれるそうです。静かで心洗われるようなパワースポットです。
鞍馬寺山門
鞍馬寺の仁王門から、この山門に辿りつくまで、かなりの山道を登ることになります。冬は雪が溶けにくいので、足を滑らせないように気を付けましょう。
山門までくると、鞍馬寺の本堂まではあと一息です。しかしこの山門を境に、より強力な霊気を感じることができます。
ここからさらに尊天に近づくので、頑丈な守りが施されているようです。辺りを見回せば、背の高い木々に囲まれ、マイナスイオンを放っているようです。
ここもパワースポットのひとつなので、くぐるまえに深呼吸をして、再度気持ちを引き締めましょう。
鞍馬寺・本殿金堂

階段に次ぐ階段を登り、限界が訪れる頃に、目の前が開けます。そこに見えるのが鞍馬寺の本殿となる「金堂」です。
ここには御祭神である千手観音菩薩、毘沙門天、護法魔王尊の秘仏が安置されています。鞍馬寺でも最もパワーが強いと言われる龍穴がある場所に建てられているので、まさにパワースポットと呼ぶにふさわしい場所です。
ここで注目したいのが金堂の前にある三角形の石が並べられた「六芒星」です。ここは「金剛床」と呼ばれ、宇宙からのエネルギーを受け取ることができるスポットなのだそうです。
その恩恵にあずかろうと、連日、行列ができるほどの人気のパワースポットです。六芒星は安倍晴明が祀られている晴明神社のシンボルとしても有名ですよね。古代から伝わる図形のひとつで、天と地のエネルギーを取り入れて、新しいエネルギーを生みだす形なのだそうです。
本来であればこのスポットでじっくりと瞑想などをしたいものですが、おそらく混み合っているのでできるだけ早朝に訪れることをおすすめします。