子どもだけでなく大人もテンションが上がるお祭り。日本では、古くから全国各地でお祭りが行われています。神様へ感謝をささげるお祭りは、スピリチュアルとも関係が深いもの。そこで今回は、お祭りに込められたスピリチュアルな意味を紹介していきます。
スピリチュアルな意味を知れば、いつものお祭りも違った目線で見られるでしょう。
祭りスピリチュアル基本の意味
お祭りの由来でもある「祀る(まつる)」という言葉には、神様に感謝をささげる、魂や霊を慰めるという意味があります。日本では古くから、神仏やご先祖様を大切にしてきました。つまりお祭りとは、神仏や先祖のために行われる儀式なのです。お供え物をしたりお酒で身を清めたりするのは、神仏を敬う気持ちによるものです。
お祭りに使われる品々にもスピリチュアルな意味があります。まずは「お神輿」。「しんよ」とも言われるお神輿は、神様の乗り物のこと。神様を乗せた神輿を担いだ氏子たちが地域をまわり、穢れを清めてもらうのです。神輿をぶつけるのは、神様の力をより高めるためのようです。
ちなみに「山車(だし)」や「だんじり」はお神輿とは違い、地上に降りてきた神様をもてなすための場所になります。そのため、人が乗っても問題はありません。山車の上で演奏したり踊ったりすることで、神様に歓迎の意を表します。
お祭りの後に上がる「花火」にも、スピリチュアルな意味があります。古くはのろしの代わりとして使われていた花火でしたが、江戸時代に入り娯楽にも使われるようになりました。夏祭りの打ち上げ花火には、迎え火や送り火としての意味があります。夜空に花火を打ち上げることで、先祖や死者を慰めるのです。
また、お祭りの中には「火祭り」という火を用いたお祭りもあります。強いエネルギーを持つ火は昔から神聖なものとされてきました。火祭りは火に宿る神様の力を借り、亡くなった人の魂を清める儀式になります。
町おこしや季節のイベントとして行われることも多いお祭りですが、もともとは宗教的な面が強いものだと覚えておきましょう。次からは、シチュエーション別のスピリチュアルな意味を紹介していきます。
祭りに雨のスピリチュアル
お祭りの最中に、急に雨が降ってきたことはありませんか?急な天気の変化は、神様からの歓迎のサイン。神様が喜んでいるのでしょう。特に、お天気雨は縁起がよいとされています。祭りの最中にお天気雨にあった時は、何かいいことがあるかもしれませんよ。また、ゲリラ豪雨や通り雨は、浄化効果が高いと言われています。お祭りと雨のエネルギーにより、心身が清められるはずです。
祭りに雷のスピリチュアル
「神鳴り」とも書かれる雷は、高次元からのメッセージとも言われています。お祭りで雷の音を聞いた時には、見えない存在がすぐそばにいるのでしょう。また、雷は人生における大きな変化を告げることもあります。ピカっと光る雷を見た時には、人生の転機となる出来事が訪れるかもしれません。特に、晴れているのに雷を見たり聞いたりした時はチャンスのサイン。チャンスを逃さないように、心の準備をしておいてくださいね。
神社で祭りのスピリチュアル
たまたま訪れた神社でお祭りがやっていた時は、神様があなたを歓迎しています。ぜひ一緒にお祭りを楽しんでください。神様の乗り物であるお神輿を見た時には、心身が浄化されていきます。お祭りが終わった後には、身体も心もすっきりとしているでしょう。お祭りに参加させてくれた神様にお礼を伝えるのも大切です。
盆踊りのスピリチュアル
平安時代、念仏に合わせて踊ることが誕生のきっかけになった盆踊り。「念仏踊り」と呼ばれていた盆踊りは、その後、先祖を供養する「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と結びつき「盆踊り」と呼ばれるようになります。
古くは満月の夜に行われていた盆踊りも、お盆に帰ってきたご先祖様をもてなす儀式でした。人々は踊りを通して先祖の魂をもてなし、ともに過ごした後またあの世へ送り出します。盆踊りの時になる太鼓の音も、魂を浄化しあの世へ送る「音魂(おとだま)」になるそうです。
ねぶた祭りスピリチュアル
外国人も多く訪れる「ねぶた祭り」は、人形の形をした大きな灯篭(とうろう)を山車に乗せて練り歩く青森のお祭りです。華やかなねぶた祭りは、お祭り好きの人にはたまらないイベントでしょう。
このねぶた祭りの「ねぶた」とは大きな灯篭のこと。ねぶた祭りの起源も、魂を弔う灯篭流しにあります。古くから日本には、不幸な死を遂げた人たちの怨念を人形に乗り移らせる「虫送り」という儀式がありました。そこに奈良時代、中国から伝わった七夕祭りやお盆の精霊送りなどが加わりねぶた祭りになったとされています。
また「ねぶた」が青森の方言「眠い」に由来するという説もあります。ある言い伝えによると、平安時代の夏に謎の眠り病で多くの人が亡くなったそうです。その穢れを払い落とすために、人型の灯篭を流したのがねぶた祭りの始まりだとも言われています。
祭り中止のスピリチュアル
祭りが中止になる時は、神様があなたをトラブルから守ろうとしてくれています。楽しみだったお祭りが中止になるのは残念ですが、好きなことをしてのんびり過ごしましょう。前向きにとらえることで、よい出来事がやってきます。立て続けにお祭りが中止になった時は、一度立ち止まることが大切です。無理や無茶をしているあなたを、神様が心配しています。今一度、計画や目標を見つめ直してくださいね。
まとめ
日本人には欠かせないお祭りは、もともとは神様やご先祖様のために行われる儀式でした。賑やかなお祭り会場には、神様やご先祖様もやってきています。一緒にお祭りを楽しむことで、彼らも喜んでくれるでしょう。
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