白いウエディングドレスを着てたくさんのひとに祝福された結婚式、二人ではじめて行った海外の新婚旅行も今となっては遠い過去の話。
最近では、パートナーがいることになれきってしまい、気づいたら私が想像していた結婚生活と違う!と感じているあなたへうなずきたくなる結婚に関する名言を紹介します。
判断力の欠如から学ぶ名言
「結婚は判断力の欠如・離婚は忍耐力の欠如」
〜フランスの劇作家 アルマン・サラクルー〜
もっとも知られている結婚に関する名言として「結婚は判断力の欠如・離婚は忍耐力の欠如」というものがあります。今回のテーマは「結婚生活」に関するものなので、前半の「結婚は判断力の欠如」に焦点をあてましょう。
パートナーと知り合った頃はなにをしても愛おしくかっこよくみえて、多少のことなら許せていたのに今はちょっとした言動にもイライラしているかもしれません。
このひとを結婚相手に選ぶなんて「私、どうかしていたのかしら」と思うこともあるでしょう。しかし、裏を返せば判断力が欠如しなければあなたは結婚できていなかったかもしれない。
結婚前に舞い上がっていたあのとき、とても幸せで頭も心もいっぱいだったでしょう?
これから、一生を共にする決断ですから判断力が欠如していなければとてもじゃないとできません。そして、もっと言わせていただくとあなたは、結婚をすることで判断力が向上したともいえます。
今なら疑問に思うパートナーの行動が結婚当初は気づかなかったわけですから、あなたは結婚後にたくさんの常識やマナーを身に着け感覚が研ぎ澄まされていったのです。
「結婚は判断力の欠如」というのは少しだけ乱暴な言い方な気がしますのであなた自身の心が成長したのだと思いましょう。
夫婦の付き合い方に学ぶ名言
「夫婦は、なおハサミの如し」
〜ドイツの哲学者 シェリング〜
ドイツの哲学者シェリングの結婚に関する名言は夫婦の付き合い方をわかりやすく教えてくれるものでとても参考になります。
ハサミは紙を切るという目的を果たすときにはしっかりと刃と刃がかみ合わなければいけません。そして、刃は2本対になってこそ紙が切れ、大切なときだけくっついてあとは自由に離れたり柔軟に距離をとっていくことも大切です。
また、ときには刃を研いで思いやるメンテナンスも必要であり、そうしたお互いを思いやる尊敬の気持ちが結婚生活を長続きさせる秘訣ではないでしょうか。
相手を目障りに感じた時に学ぶ名言
「結婚前には目を大きく見開いてみよ。結婚してからは片目を閉じよ。」
〜イギリス人神学者 フラー〜
イギリス人神学者フラーの言葉はひとことで夫婦から共感をえられそうな名言ですが、実践するのは難しそうです。
たしかにこれから何十年も一緒に生活する人間ですから、目を大きく見開きこれからもずっと一緒にいるか吟味できそうな感じもしますが、結婚直前の舞い上がった頭でそれができるでしょうか。
「結婚したら徐々になおしてくれるだろう」や「別に気にならない」と思っていたパートナーのクセや習慣が時間の経過とともに目障りに感じるようになってくるものです。
そして、その目障りに感じるものを「片目を閉じて見ないふり」をするというのもたいへんな忍耐を必要とします。どうしてもきつい言い方をしてしまったり、嫌味な表現にになってしまったりと一緒に過ごした時間が長くなればなるほどそうなってしまうものです。
しかし、フラーの言葉は長い結婚生活ですぐに実践しようとするのではなく、ゆっくりとに身に着けていくスキルではないでしょうか。小言をいいたくなったらゆっくりと片目を閉じる。夫婦円満の道は険しく長そうです。
結婚を不自由に感じた時に学ぶ名言
「結婚生活は多くの苦痛を持つが独身生活は喜びを持たない。」
〜イギリスの詩人 サミュエル・ジョンソン〜
結婚生活とは不自由で拘束され自分の時間がどんどん奪われていく感覚を覚えてしまいます。しかし、そんな不自由な環境でも何年も過ごしてきたのはなぜでしょうか。
きっとわずらわしい中にもたくさんの喜びや笑顔があったからです。
たしかに結婚生活を送っていると独身の自由さがほしくなることもあるでしょう。しかし、独身者は家に帰ったところで「ただいま」をいう相手もいません。
パートナーとケンカができるのも二人だからできることで、後になってみると笑い話にもなるはずです。
苦痛がありながらも喜びや悲しみを共感できる相手がいる人生と、なんの波乱もなく歓喜も挫折もない人生はどちらが生きたといえるでしょうか。一緒にいるとめんどくさいけど、やっぱりと心のどこかで感じているはずです。
結婚を成長の場と考える名言
「夫を持ったり、子どもを持ったりするたびに、人間の心の眼は開けてゆくものだよ。」
〜小説家 川端康成〜
ノーベル文学賞を受賞した川端康成の名言は、永遠の結婚生活を成長の場であると認識させてくれるものです。
夫を持つことで自分の母がしてきた苦労を身をもって体感することができ、子どもが産まれることで自分が親にかけてきた苦労を認識させられます。
人間の体は、年齢とともに老化しますが心は違い人と人との関わりでいくらでも成長し、家族との絆と組み合わされることでよりいっそう深いものとなるのです。
あなたの心の眼は、結婚当初よりいっそう開かれているのではないですか?
まとめ
長く続く結婚生活のなかで後悔することはめずらしくなく、どんな人でもいちどは結婚に失敗したなと思ったことがあるかもしれません。
しかし、思い返せばそれと同じ数パートナーは、あなたが喜ぶであろう行動をとってくれたのではないでしょうか。
思い出してみるとそんな不器用な優しさがどこか愛おしく、自然と笑顔がこみ上げて自分もちょっとだけ優しく接してみようかなという気持ちになりませんか?
結婚生活は苦難と妥協の連続と感じるかたも多いでしょうが、この記事で紹介した名言を参考にどうかユーモアに変えて明日からも楽しい結婚生活を送っていただければと思います。