筋トレも今使っている筋肉を意識しながら行うと効果的だといいます。あなたはどのような心の状態になりたくて瞑想をとりいれていますか。
損得ではないけれど、あなたにとって瞑想がどのような効果をもたらしてくれるかを意識することは、瞑想のクオリティアップや継続にきっと役に立つことと思います。
目次
瞑想のメリット:心地よい呼吸
瞑想するうえで、何よりも重要視するものは呼吸です。心と身体という、交わりそうで交わらない存在をつないでくれる「呼吸」。感情が不安定なとき、身体がとても疲れているとき、ストレスを感じているときに、呼吸は乱れがちですよね。
そんなときに、自身の呼吸の乱れに気がつくことはとても大切です。そして、気がついたら呼吸を整えていきますが、このときに自分自身が心地よいと感じる呼吸のリズムを知らなければ整えようがありません。
瞑想をする習慣の中で、ご自身の呼吸と向き合うことは吐く息、止める息、吸う息の心地よいリズムを自然と身につけることになります。誰もが無意識にできる呼吸だからこそ、なおざりにしないで自分自身で整えたいものですね。
瞑想のメリット:自分を大切にあつかう
時間も場所も選ばない瞑想は、自分自身と向き合う時間をいつでも作れます。自分と向き合う時間こそ、自分を大切に扱うためには大切な時間です。
自分自身のために、自分の時間をつくり、自分のためになにかをするということを、わたしたちはおろそかにしがちだと思いませんか。家族のためや、誰かの頼まれごとのために時間を費やすように、自分のためにも時間を使う習慣づけを瞑想はもたらしてくれます。
瞑想のメリット:自分の領域を知る
自分自身を知ることは、同時に自分でないもの=他者を知ることになります。わたしたちは、押し付けられた価値観なのに自分の価値観だと信じこんでいるものがたくさんあるのです。瞑想を重ねていきながら、そうしたものを手放していきましょう。
そうすると、自己肯定感の低さからもたらされていた過干渉や、承認欲求が和らぎ、自分と相手の領域が明確に感じられるようになります。
それ以上は自分が立ち入ることではない、相手に立ち入られることではない、と認識できることは、良好な人間関係を保つうえで、大切な要素となります。
瞑想のメリット:集中力のコントロールができる
とても良い状態で瞑想を行っているときは、集中している自分とそれを客観視している自分が感じられることでしょう。
瞑想が深まると、周囲の音などが気にならなくなるほど集中力が高まるようになります。さらに、深くなると、集中した意識を維持したままで、周囲の音や環境を別の視点で俯瞰的に観察できるようになります。この状態が、最もパフォーマンスが高まるゾーンとなります。
こういった集中力を高めるための、トレーニング効果が瞑想には期待できるのです。
瞑想のメリット:感受性の向上
瞑想をつづけることで、自分自身を知ることとなります。どんなものごとに価値を感じるのか、どんなことに対して快、不快を感じるのかなど、感覚が研ぎ澄まされていきます。
今まで気づかなかった自然の変化や香りや色が、自分自身の心を豊かにするきっかけになっていきます。ただ見ていただけ、聞いていただけのものが、心を刺激するものへと変わるのが感じられるようになることでしょう。
瞑想のメリット:幸福感が高まる
瞑想が深まってくると、今あるものに対する満足感を得られるようになります。手に入れていないものを追うのではなく、手の中にある物のありがたみや重要性に意識が向いていきます。
自分が何に対して心地よさや幸福感を感じるのかがはっきりとしてくると、そういったものが次から次へとやってきます。望むもの、なりたい状態を具体的にイメージすることは、それを引き寄せることに他なりません。
比較から得る幸福感でなく、ゆらぎのない自分の価値観に基づいた幸福感は生きることを軽快にしてくれます。
瞑想のメリット:生きることの喜びを感じる
さらに深い瞑想は、生きていることそのもの歓びをもたらしてくれるといいます。数年瞑想を続けたくらいでは到達できない深い境地ですが、生きていることそれだけで讃えられる世界になれば、誰もが受け入れられ、豊かな人生を全うできるにちがいないと希望が持てますね。
わたしたちは、まだ瞑想の到達点には程遠いですが、何十回、何百回の瞑想の中で、生きているただそれだけの歓びを感じられる瞬間には出会えることでしょう。その瞬間を長くとどめておくことは難しくても、ひととき「生きているだけでよかった」という感覚にふれることが、瞑想を重ねてゆく動機づけになればと思います。
まとめ
瞑想がもたらすメリットは、瞑想に取り組むひとの数だけあっても不思議ではありません。今回は、余計なものを脱ぎ捨てた自分になったら得られるだろうメリットについてご紹介させていただきました。
一日一日を丁寧に過ごしていくと、生きることそのものが育っていくように感じます。その丁寧さのひとつに、「瞑想がある一日」をとりいれてくれる人が増えることを祈っています。
