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三井寺見どころ【南院のエリア】
衆宝観音(しゅうほうかんのん)
観音堂への参道途中に、白いきれいな観音像がありました。三十三観音の一つで、衆宝とは、財宝のことです。この観音様を信仰すると、財宝が貯まり、福徳を授けられ、出世が叶うそうですよ。
観音堂 県指定文化財
西国観音霊場第14番札所です。1689年の再建。礼堂・合の間・正堂からなる大観音堂です。礼堂は、二重、入母屋造、本瓦葺。正堂は、一重、入母屋造、檜皮葺。
本尊は如意輪観世音菩薩坐像です。6本の腕を持ち、六道(地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人間道・天道)に迷うすべての人々や生き物たちを救ってくれます。特に、長寿・病気治癒・子宝・安産などにご利益をいただけます。33年に一度開帳される秘仏で、普段はお前立ちを拝みます。
観音堂は、聖願寺とも正法寺とも呼ばれ、山上の華の谷というところにありました。そこは道が険しく女人禁制でした。1477年3月のある夜、寺中の僧たちの夢に老僧が現れ、
「自分は華の谷に住む者であるが、ここでは大悲無辺の誓願を達成できないので、山を下りて人々の参詣しやすい地に移って、衆生を利益したい」と告げました。そこで、1481年、僧たちは観音堂を現在地に移しました。それ以来、多くの人々が観音様にお参りできるようになったのです。
こちらが観音堂でいただける「大悲殿」の御朱印です。大悲殿は観音様がいらっしゃる所を意味します。納経料は300円です。
観月舞台 県指定文化財
1849年の建立。入母屋造、檜皮葺。眼下に琵琶湖疏水と大津の町並みが広がり、観月の名所として知られています。三井寺を舞台として創られた謡曲「三井寺」があります。
駿河の国(現静岡県)のある女性が、京都の清水観音に参籠して、行方知れずになった我が子千満丸との再会を祈願します。夢のお告げでここ三井寺にやってきました。
折しも中秋の名月の夜、清らかな鐘の音にひかれて鐘楼にのぼり、我が子を求めて鐘を撞いていると、寺僧に伴われて月見に来ていた千満丸と再会し、ともに郷里に帰ることができたという物語です。
季節は秋、琵琶湖と名月と鐘の音というシチュエーションに、生き別れていた母子の再会。能「三井寺」のしみじみとした情趣を想い描ける舞台です。
鐘楼 県指定文化財
1814年に建立された、観音堂の伽藍の一つです。袴腰(はかまごし)付の総ケヤキ造、屋根は入母屋造、檜皮葺。袴腰のカーブが美しい鐘楼です。
百体観音堂 県指定文化財
1753年の建立。宝形造。正面に三井寺観音堂と同じ如意輪観世音菩薩像を安置し、その左右に西国三十三観音霊場の本尊を二段に祀っています。さらに堂内の右側に坂東三十三観音霊場の本尊、左側に秩父三十四観音霊場の本尊を安置しており、百体観音堂と呼ばれています。
一気に百観音をお参りできるスペシャルスポットです。
三井寺の御朱印
御朱印授与所まとめ
釈迦堂:「釈迦如来」
金堂及び近くの売店:「弥勒仏」
微妙寺:「十一面観音」、「黄不動尊」
観音堂:「大悲殿」、ご詠歌
水観寺:「醫王殿」、ご詠歌
札所まとめ
金堂:神仏霊場会第147番札所
微妙寺:湖国十一面観音菩薩霊場第1番札所
観音堂:
西国三十三観音霊場第14番札所
びわ湖百八霊場第6番札所
近江西国三十三観音霊場第5番札所
水観寺: 西国薬師四十九霊場第48番札所
アクセス・拝観時間・入山料
〒520-0036 滋賀県大津市園城寺町246
☎ 077-522-2238(代表) FAX 077-522-2221
- 京阪電鉄石山坂本線「三井寺駅」より徒歩10分
- JR西日本東海道本線(琵琶湖線)「大津駅」より京阪バス「三井寺」下車0分
- JR西日本湖西線「大津京駅」より京阪バス「三井寺」下車0分
拝観時間:8:00~17:00(受付終了16:30)
文化財収蔵庫:8:30~16:30(受付終了16:00)
入山料:大人 600円 文化財収蔵庫入場料:300円
まとめ
三井寺はいかがでしたでしょうか?大小合わせると50回にのぼる焼き討ちや、廃寺の憂き目に遭いながらも、たくましく蘇ってきた不死鳥のような三井寺。それだけに、境内のいたるところでパワーをいただける気がしました。秘仏が多く、通常は拝顔できないものが多いため、特別公開の機会をうまくとらえて何度でも訪ねてみたいお寺です。
今回は紹介できませんでしたが、弁慶にちなんだお守りやオリジナルグッズなどもあります。見どころが多く、まだまだすべてを紹介しきれていません。ぜひゆっくり時間をとって訪問し、三井寺の魅力を発見してください。
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