水無月(みなづき、みなつき)とは、月を表す名称として使われていた和風月名になります。季節は一年でも雨が多い梅雨の時期にあたります。水無月の由来や意味、梅雨を感じる開運アクションについてご紹介します。梅雨のジメジメした季節を開運アクションで乗り越えていきましょう。
水無月とは?由来や意味
田植えが済んで田んぼに水を入れる様子を表している月のため「水無月」と呼ばれています。「無」という漢字は、「~の」という連帯助詞になります。「水の月」という意味になり、水が無いという意味ではありません。
和風月名
水無月は旧暦の6月(新暦の7月頃)の和風月名(わふうげつめい)です。旧暦では、和風月名と呼ばれる季節や行事に合った名前で呼ばれており、月の満ち欠けに基づいて1ヵ月を決める「太陰暦」が採用されていました。
睦月(1月)、如月(2月)、弥生(3月)、卯月(4月)、皐月(5月)、水無月(6月)、文月(7月)、葉月(8月)、長月(9月)、神無月(10月)、霜月(11月)、師走(12月)と表しています。現在の新暦(太陽暦)の場合は季節感がずれていることがあります。
水無月の別名
水無月の他に別名があるので名前と意味をご紹介します。
【水張月(みずはりづき)】田んぼに水を入れる季節。
【晩夏(ばんか)】旧暦における夏の季節は4月~6月になり、最後の月にあたることから。
【季夏(きか)】「季」は、四季の終わりの意味になり、夏の終わりにあたることから。
【鳴雷月、鳴神月(なるかみづき)】雷が多い季節で、雷が神の化身と考えられていました。
水無月の食べ物
水無月の特別な食べ物は、6月30日の「夏越の祓(なごしのはらえ)」の日に食べる和菓子があります。「夏越祓」もしくは「水無月の祓い」という行事は、半年の罪や穢れを祓い、残り半年の無病息災を祈願する神事です。京都発祥「水無月」という名前の和菓子です。三角型のういろうに小豆を乗せたもので、京都では6月30日に食べる風習があります。
旧暦6月1日は、平安時代に邪気払いをする「氷室の節句」「氷の朔日」という行事が行われていました。氷室から氷を取り寄せ、氷を食べて暑気を払う習慣がありました。氷は大変貴重で庶民では食べることができず、氷に似せて作ったお菓子が「水無月」です。
水無月の開運アクション
梅雨から夏という何かと体調を崩しやすい時期である水無月ですが、開運につながるアクションを行って運気をアップしていきましょう。
夏越の祓え
「夏越の祓え」は、上半期分の穢れを落とし、残りの半年の無病息災を祈願します。1年の半分にあたる6月の最終日に各地の神社にて行われています。「茅の輪(ちのわ)くぐり」と呼ばれる大きな茅の輪を八の字にくぐることで穢れと病を落とすことができます。茅の輪くぐりをする際には、「水無月の夏越の祓するひとは、千歳の命延ぶというなり」「祓へ給ひ 清め給へ 守り給ひ 幸へ給へ」と唱え詞を唱えながら、左回り→右回り→左回りの順で8の字を描くように3回続けて輪をくぐっていくのがお作法とされています。
茅の輪くぐりは、日本神話のスサノオノミコトに由来しています。ちなみに12月の大晦日に行われる「年越の祓」は、7月から12月までの穢れを落とす神事です。また「人形(ひとがた)」と呼ばれる、自分の身代わりとして人の形をした紙を川に流したり、かがり火で燃やしたりして厄を祓う儀式もあります。調子の悪い箇所を人形で撫で、息を吹きかけることで穢れや厄災を人形に移し厄払いしていきます。
愛車の茅の輪くぐり
京都の城南宮では、交通安全を願って車に乗ったまま茅の輪をくぐりぬけるという「愛車の茅の輪くぐり」があります。神職が1台ずつお祓いし、お祓いの後はお札を頂けます。
【城南宮】京都市伏見区中島鳥羽離宮町7番地
ヨモギで邪気払い
ヨモギは魔除けや邪気払いに使われてきた植物です。ヨモギは和製ハーブとも呼ばれ、ヨモギの枝葉を玄関や窓際などに飾ることで魔除け効果があります。ヨモギの葉を束ねて吊るしたり、瓶に入れて飾ったりします。枯れたら取り換えましょう。また、乾燥させたヨモギをお風呂に入れて入ることで、浄化効果があるだけではなく血行を促進してくれます。ヨモギは水で洗い、風通しの良い日陰で陰干ししておきます。
ヨモギ風呂は新陳代謝が活発になり、デトックスや肩こり、腰痛などの緩和にも効果的です。ヨモギエキスを作ってお風呂に加える方法もあります。ヨモギエキスは、細かく刻んだヨモギを鍋に入れて沸騰させます。沸騰したらヨモギを取り出し、ヨモギの煮汁をお風呂に入れて入浴しましょう。
まとめ
一年の折り返しである6月では全国各地の神社にて「夏越の祓え」が執り行われています。茅の輪くぐりでは、無病息災や厄除け、家内安全を祈願します。半年間の穢れを落とし、心身ともにリセットすることで、残りの半年も運気をアップし元気でいることができます。
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