「清めの塩」という言葉があるように、古くから魔除けや浄化の作用があるとして知られている塩。だれでも、お葬式の帰りに塩を背中にまいたり、民家の軒先に盛り塩がされているのを目にしたりしたことがあるのではないでしょうか。
今回は、そんな“塩”の中でも、とくに“持ち塩”についていろいろとご紹介していきます。
持ち塩とは?
持ち塩とは、その名のとおり、持ち歩く塩のことです。いわば、塩で作るお守りですね。浄化の作用がある塩をお守りにすると、結界となり、外出中のトラブルや不運から身を守ってくれるといわれています。
持ち塩の効果
外出中は、予測できないトラブルに見舞われることがあります。いくら自分が気をつけていても、車や他人、人工物や自然、工事など……どうしようもないものがたくさんありますね。そういったところから発生する災難や不運を近づけないようにしてくれるのが持ち塩。基本的に持ち塩は結界としてのパワーを発揮しますが、持ち歩くことで心身の浄化もしてくれるので、いい気の流れができあがり、ツキを呼び込んでくれるという作用も生まれます。
持ち塩の作り方
持ち塩の作り方に決まりはありません。基本的には、塩を持ち歩けばいいだけ。とはいえ、オススメの方法や気をつけたい点はいくつかあり、たとえば塩は精製されていないものを選びたいです。一番いいのは自然のパワーを含んでいる粗塩。その場合は日本製が望ましいですが、一番大事なのは自然のままのものということなので、外国産の岩塩でも大丈夫ですよ。
その塩を、スプーン一杯ていど、密閉できる小袋などに入れましょう。「持ち塩袋」として授与される布袋もありますが、その場合もまずは小袋に入れてから布袋におさめるほうがいいです。
なぜなら、塩は湿気に弱いから。湿気てしまうとパワーが弱まってしまうばかりか、場合によっては逆効果となりかねません。そうならないためにも、まずはしっかり密閉することが大切なのです。もちろん、密閉することでご利益はまったく変わりませんよ。
持ち塩の活用方法
持ち塩は外出時のお守りですから、活用方法もとくに限定されていません。旅行などのイベントはもちろん、普段の散歩や買い物のときも身に着けているといいでしょう。なにかの試験や、大事な仕事の日など、ここぞというときにももちろん持っていたいですね。
そのほか、自身だけでなく、通学する子どもに持たせたり、行動が予測できないペットの首輪につけたりするのもよさそうです。また、身に着けるといっても、肌身離さずにいる必要はありません。カバンのポケットに入れておいたり、車に入れておいたり……要は、お守りとして扱えばいいのです。常に持っていたいのなら、常に持っているもの、たとえば財布などに入れるのもいいでしょう。
持ち塩の交換時期
持ち塩の交換時期は、そのパワーが弱くなったときです。通常は半年~一年ほど。密封しておらず、湿気てしまったのならその都度ですね。また、自覚できるほど大きなトラブルを回避できた場合は、持ち塩のお守りがあったのだと考えて、交換するといいでしょう。これは、その出来事により、パワーを使い果たしたと考えられるためです。
持ち塩の処分方法
お守りとして持ち歩く持ち塩ですが、処分する際に神社におさめる必要はありません。古くなり、すでにパワーを失った持ち塩はそのまま可燃ごみとして処分して大丈夫。その際は、小袋や布袋など、塩を入れていたものも一緒に処分するようにしてくださいね。
それでは気が引けるという場合は、シンクに水を出し、その流れに塩を乗せて流すのもいいでしょう。どちらの場合も、「今までありがとうございました」と感謝の気持ちを述べることが大切ですよ。
まとめ
塩はとても身近な魔除けです。家の中は盛り塩に守っていただき、外では持ち塩に守っていただき……ぜひそのエネルギーのご利益を授かりましょう。
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