お店やお家の入口などに、お塩を円錐形にしてお皿にのせた盛り塩が置かれてあるのを見たことがあると思います。
実はこの盛り塩には、思った以上にいろいろな効果や意味があるとされています。その起源や驚きの効果、そして盛り塩を置くという行為にはどのような意味がこめられているのでしょうか?
盛り塩のルーツ
盛り塩のルーツには2説あります。
ひとつは中国の武帝という王様が、自分が乗った羊車の羊が赴くままの場所に出かけて夜を過ごすことにしていたので、王の寵愛を独り占めにしようと思った女性が、羊が好きな竹の葉に塩水をかけて門前に置いて待ったという説と始皇帝が牛車に乗り、その牛が止まった女性の家で一晩過ごしていたので、女性の中には家の前に牛が好きな塩を置いて始皇帝を待ったという説があります。
日本では、奈良時代頃から人を招き入れる縁起物という意味で使われました。その後自分たちのパワーアップの効果を期待して、武家屋敷内や門前に置いたり、お清めの意味をこめて神聖な場所にも塩を盛るようになったとされています。
盛り塩の意味
盛り塩に込められた意味として良く知られているのは、神棚などに上げるお供え物、お清めの塩、そして人寄せのための縁起担ぎという意味を込めて行われるものが主です。
しかし現在では多くの人が、その意味を取り違えて家の前に盛り塩をしておくだけで除霊効果になると考えているようです。よってこれだけでは除霊にはなりません。
盛り塩が持つ意味は、その場を清めることであり、浮遊霊などの魂を清める効果はないため、除霊にはなりません。
盛り塩の効果
盛り塩の効果は、その場のエネルギーを浄化することにあります。浄化することによって開運を呼びよせる効果を期待できるというわけです。また良い人を招き入れ、悪い人を呼び寄せないという効果もあるので、縁起ものという意味で、家やお店の入り口に置かれることが多いのです。
ほかにも寝室や勉強部屋などでも部屋の四隅に盛り塩を置くことで、部屋のエネルギーを安定させ、落ち着いて勉強ができたり、安眠できるという効果も期待できます。恋愛運をアップには、部屋の南東に盛り塩を置くとよいとされています。
金運アップの効果なら部屋の中心から見て西か北西に置きましょう。また仕事場で机の上に小さめの盛り塩をしておくと、集中力アップやトラブル防止、売上アップの効果があるとされています。
盛り塩の作り方
盛り塩の作るには、混じりけのない天然の粗塩を使用します。食用の塩には添加物が混じっているものが多いので、浄化の効果があまりありません。作り方は、白いお皿の上に円錐形にした塩を盛ります。紙で円錐形を作り、そこに塩を入れてしっかりと固めてから皿の上にのせるとよいでしょう。
また盛り塩の円錐形を作るための用具も販売されています。お酒の杯を利用して作ってもかまいません。なぜ円錐形かというと、円錐形のような先の尖った形状は、天地自然のパワーを集める意味があると考えられているからです。
盛り塩で気をつけたいこと
塩には清めるとうい意味以外にも、霊を引き寄せる作用もあります。よってたくさん塩を盛れば大きな開運を招くという意味にはならず、逆に塩が古くなったときにそれだけ多くのマイナス霊が塩に取り憑いてしまうこともあり、不幸を招いてしまいます。
マイナス霊が自分たちの魂も清めて楽な世界に行こうと、塩に寄ってくるからです。よって盛り塩を何カ月も放置しておくと、浄化の意味がなくなってしまいます。盛り塩は長くても1週間程度で交換するようにしてください。
長く放置しておくと塩が湿気て固まってカチカチになります。そうなると、悪い運気もそこに溜まってしまうのです。また盛り塩に使った塩は食さず、本来は紙に包んで焼き捨てるのがベストです。それが難しい場合はゴミとして捨ててもかまいません。その場合はゴミ箱に長くおくと、塩が吸い取った霊が、あたりを漂うことになるので気をつけましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今までなんとなく見ていただけかもしれない盛り塩にも、こんなに色々な意味や効果があったのです。あるいは今まで間違った使い方をしていた方もいるかもしれません。
この機会にぜひ開運へと導く盛り塩の意味を理解し、効果的に使ってみましょう。
