人によって好きな季節はそれぞれ。夏の季節が一番好きという人もいれば、一番嫌いという人もいるでしょう。もしかしたら、初夏などの過ごしやすい夏の暑さは好きでも、夏真っ盛りのジトッとした暑さは嫌いという人もいるかもしれませんね。そんな好き嫌いの分かれる夏ですが、夏が大好きな人もそうでない人も、暑さから心を解放してくれることわざがあるのですよ。
今回は、暑い季節でも前向きに過ごせるような夏に関することわざをご紹介します。
目次
夏のことわざ一覧
それでは、暑い夏の季節から前向きになれるような夏に関することわざを紹介します。
飛んで火に入る夏の虫
炎の明るさにつられて飛んできた虫が焼け死んでしまうことから、自ら災難に向かって飛び込んでいくことは愚かであるということを例えた有名なことわざです。読み方は、飛んで火に「いる」が正しいですよ。
夏歌うものは冬泣く
夏に遊び暮らしていると、冬になってから寒さと飢えに苦しんでしまうことを意味します。働けるときには遊ぶのではなく、しっかりと働いておいたほうが良いという意味を持つ教訓的なことわざです。
夏は日向を行け、冬は日陰を行け
あえて厳しい道を進むことによって身体を鍛えることをすすめることわざです。暑いからといって冷房がガンガン効いている場所にいたら身体が弱ってしまいますから、たまには日向を歩いてみてはいかがでしょう。
暑さ寒さも彼岸まで
どんなに暑い日が続いていても、秋の彼岸が訪れる頃には過ごしやすい日が訪れるという意味のことわざです。どんなに辛い暑さが続いても終わりが来ることを知っていれば、少しは気持ちが楽になりますね。
夕立は馬の背を分ける
夕立は、馬の背中の片方を濡らすが、もう片方は濡らさないと言われるほど局地的に降る一時的なにわか雨のことです。馬の背を分けるという言葉で夏特有の空模様を表したことわざです。
夏の虫、氷を笑う
有名な「井の中の蛙大海を知らず」ということわざに良く似た夏に関することわざです。夏の間しか生きることのできない虫は、冬や氷を知りません。それを笑うという見聞の狭さと傲慢さを表現する言葉です。
頂く物は夏も小袖
小袖とは、絹でできた綿入れのこと。本来夏には不要なものですが、貰えるものであれば不要なものでももらう欲深さを意味することわざです。欲深くならないようにしようという教訓を私たちに教えてくれます。
仕事幽霊飯弁慶、その癖夏痩せ寒細り、たまたま肥ゆれば腫れ病
このことわざは、仕事もろくにせずご飯は山のように食べ、夏も冬のように痩せ、太ったかと思えば病気にかかっているという人物を意味します。食べ過ぎて病気になることがないようにしようということわざです。
夏炉冬扇
夏に暖炉は必要ではなく、冬に扇子は必要ありません。季節に合わないものは無用だから無駄であるということを意味することわざです。そのときどきにあったものを選ぶ能力を持てるようになりたいですね。
冬編笠に夏頭巾
かつての日本では冬には頭巾を被り、夏には編み笠を被ることがありました。しかし、このことわざでは季節によって被るものが逆になっています。物事が逆さまで無意味になっていることを例えた言葉です。
夏は熱いものが腹の薬
夏はついつい冷たいものばかり食べてしまいますが、冷たいものを食べ過ぎて体調を崩してしまうこともありますよね。夏こそ熱いものを食べることで体調を整えたほうが良いという意味のことわざです。
まとめ
夏にはたくさんのことわざが存在します。暑い夏が苦手だという人は、夏を乗り越えるために気になった夏のことわざを頭に入れておいてはいかがでしょうか。特に、「暑さ寒さも彼岸まで」と分かっていれば、少しはじっとりとした暑さに耐えられるかもしれません。
また、「夏は熱いものが腹の薬」のように、暑いからと言って冷たいものばかり食べないように心がけることも大切ですよ。ことわざを参考にして、楽しい夏を過ごしましょう!
