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火山大国日本!気になる5つの活火山

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日本の火山には現在活火山が111あり、火山防災のために観測体制の充実等が必要な火山は50あります。

実に多くの日本の火山が、今監視が必要な状態になっているのです。

世界でも有数の日本の火山について、今回は特に気になる5つの活火山をご紹介したいと思います。

世界有数の活火山! 浅間山

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先ず最初にご紹介するのは日本の火山の中で、世界有数の活火山である浅間山です。

浅間山周辺では数十万年前から火山活動が活発で、浅間山では鳥帽子岳などの3つの火山体と併せて、浅間連峰または浅間鳥帽子火山群と総称されます。これまでに噴火と山体崩壊という、噴火活動による大規模な崩壊で現在の浅間山になりました。山体崩壊と崩壊土砂が流出した痕跡は、遠く離れた群馬県の台地上などに堆積物として残っているそうです。

現在噴火活動をしているのは、浅間鳥帽子火山群の中では、前掛火山で山頂火口から噴煙があがり、その周辺には複合した火山活動によってできた凹地があります。気象庁は、100年活動度または一万年活動度が特に高い活火山、としてランクAの活火山に指定し、火山活動レベルに応じた入山規制が行われています。

しかし浅間山はとても綺麗で登山においても人気が高く、2007年には日本の地質百選に選定され、日本百名山と花の百名山にも選定されているのです。

このまま噴火せずに、登りやすい山であって欲しいですね。

海の底からそびえ立つ活火山! 伊豆大島火山

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次にご紹介するのは、日本の火山の中でも特殊な活火山である、伊豆大島です。

伊豆大島は水深300から400mの海底よりそびえ立つ活火山、伊豆大島火山。海面から出た部分の陸地に人々が暮らしており、その範囲を伊豆大島と言います。

また三原山とは、伊豆大島火山の噴火活動によって崩れ凹地になって出来た中央火口丘のことをいいます。噴火は、近年では1986年に中規模以上の噴火があり、全島民が避難する事態にまでなりました。その前の段階でも度々小規模の噴火を起こしており、1957年の噴火では死者が一名出てしまったそうです。

伊豆大島は浅間山と同じく地質百選にも選ばれており、観光地としても都心から近いため人気のスポットです。

現在活動している伊豆大島火山は4、5万年前に活動を開始したと考えられています。段々と大きくなり盛り上がってきた伊豆大島火山は、およそ2万年前頃には現在とほぼ同じような形になったと言われています。

そして2万年前から現在まで100回以上も噴火活動をしているという日本の活火山。大きな噴火が起きないことを祈るばかりですね。

今現在も噴火警戒が続く活火山! 阿蘇山

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次にご紹介するのは日本の火山の中で、もっとも活火山というに相応しい阿蘇山になります。

九州の中央である熊本県の阿蘇地方にある活火山で、常時観測火山に指定されています。噴火による崩壊で出来た火口を囲む鍋型の地形が特徴的で、火山活動が平穏な時期は火山に近付いて見ることができますが、活発化したり有毒ガスが発生したりした場合は、火口付近の立ち入りが規制されますので気を付けてください。

「火の国」熊本県のシンボルとして親しまれている阿蘇山。外輪山と呼ばれるカルデラ(火山活動で出来た凹地)の縁の部分の内側を中心として、阿蘇くじゅう国立公園に指定されています。温泉や観光、そしてレジャースポットが数多く点在する観光エリアでもあります。

そのため、噴火時の災害対策として、中岳火口周辺には退避壕と呼ばれる、鉄筋コンクリート作りのしっかりした、いわゆるシェルターが9つ設けられており、1つにつき30人程度収容可能のようです。1989年に起きた噴火で噴石の被害を受けましたが、壊れていないほど丈夫だったと言われています。

活火山の近くを観光スポットとしつつも、万全に近い避難体制を整えようとしているのは、とても素晴らしいですね。

今警戒的な活火山! 箱根山

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次にご紹介するのは日本の火山の中でも、もっとも観光地として火山自体が利用されている、箱根山です。

箱根山は約40年前に活動を開始した火山だといわれています。凹地と中央火口丘、2重の外輪で構成されていて、内側には観光地としても有名な芦ノ湖があります。

また山腹と山麓の多くの場所で温泉が湧き出ており、昔から湯治場として有名であり、観光開発も盛んで毎年多くの人が訪れています。箱根の黒い温泉卵は有名で、これも火山の恩恵と言えるでしょう。

箱根山は、2015年11月20日に噴火警戒レベルが1に引き下げられてから、現在まで火山噴火予知連絡会の会議内容からは、「噴火の兆候は認められない」と報道をされています。ですが、大涌谷周辺の想定火口域では警戒が必要で、まだ濃度の高い火山ガスが出ている場所もあるようです。

噴気や火山ガスには引き続き注意が呼び掛けられております。

世界遺産にもなった日本活火山の代名詞! 富士山

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最後にご紹介する日本の火山は、日本の代名詞として世界遺産にもなった、優美な風貌を持つ霊峰富士山です。

富士山の頂上には浅間神社があり、また日本一高い場所にある郵便局も山頂には存在します。日本三名山三霊山として立山、白山と並び称されています。

また葛飾北斎の赤い富士山の絵が書かれている凱風快晴など、芸術においても題材として昔から用いられており、影響を与えています。

そんな風光明美な日本の霊峰、富士山の活火山としての動きは、最後に噴火したのは1707年宝永4年の11月23日に宝永大噴火を起こし、宝永山が出現しました。この宝永の年は、元年は陸奥で地震が起こり、現在の能代市周辺で大被害が出たり、2年には高千穂峰御鉢が噴火し、桜島も噴火しました。

3年には浅間山が噴火し、そして宝永4年の富士山の噴火と非常に多くの噴火が起こった年でもありました。そしてこの年には南海トラフ巨大地震である宝永地震、およそマグニチュード8.4から8.7という歴史上日本最大級の地震も発生しています。なんだかこう考えてみると、今私たちに起こっていることと近い気がしてなりません。阿蘇山や箱根山も噴火活動が活発でという状況です。

順番で言うと、宝永にならうなら、この次は南海トラフ地震がやってくるのです。今の日本で起こったらどうなるのか。どうかそうならないよう祈りつつ、避難経路や非常食を確認しておいてくださいね。

まとめ

以上が今回ご紹介させていただいた、日本の火山の中でも気になる5つの活火山ですが、いかがでしたでしょうか。

煽るわけではありませんが、宝永元年の出来事をみると、とても他人ごとには思えないですね。

皆さんも日本の火山に注視しつつ、万が一に備えながらも必要以上に怖がる必要はないと思いますので、日本の誇れる素晴らしい山々を再認識するよい機会にしてください。

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Written by
SPIBRE編集部

POSTED COMMENT

  1. 匿名王様 より:

    太古から現在に至るまで.日本で一番噴火を繰返し.浅間山よりも遥かにに世界的に有名な活火山中の活火山・桜島は気にならないんですか?

    • spbreath より:

      ご訪問ありがとうございます。桜島といえば、鹿児島のシンボルであり、噴煙を上げる姿がすぐに思い浮かぶ活火山 として有名です。実際に旅行でも桜島に行かせて頂いたことがありまして、本当に鹿児島自体素晴らしかったですし、桜島も素晴らしかったので、気にならないわけがございません。書こうか悩んだのですが、桜島を別の機会に単体として書こうかなと思い、その当時あえて桜島でなく、他の活火山ももっと知って頂こうという意図でご紹介させて頂きました。桜島の魅力もぜひご紹介させて頂きたいと思いますので今後ともぜひよろしくお願いいたします。

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