認知症になると、記憶を司る脳神経である「海馬」がダメージを受けると考えられてきましたが、近年の研究では、海馬に直結している嗅覚を司る神経である「嗅神経」が最初にダメージを受けるとわかってきました。
「嗅神経」のダメージが少しずつ海馬に伝わり、記憶機能を破壊しながら脳全体の機能を低下させていくというのが、認知症を発症するメカニズムです。その「嗅神経」のダメージを軽減・修復するのに、アロマが有効なのではないかと言われています。それでは認知症や認知症予防に最適なアロマオイルをご紹介します。
認知症予防にいいアロマオイルおすすめ5つと使い方注意点
アロマはアロマでも化学合成のものでなく、天然100%の精油(アロマオイル)を使うことが認知症の効果には大切なポイントです。
★精油を見分けるポイントは、きちんとロット番号や学名などがラベルに記載されています。学名とは、日本だけでなく世界共通で呼ぶ名称
- ローズマリー ・・・ Rosmarinus officinalis
- レモン ・・・・・・ Citrus limon
- ラベンダー・・・・・ Lavandula
- オレンジスウィート・ Citrus sinensis
昼・・・体を活性化させる目的
夜・・・体をリラックスさせる
この2タイプを切り替えることが認知症に効果的な使い方
昼・・・ロースマリー・レモン
夜・・・ラベンダー・オレンジスウィート
昼に2時間くらい嗅ぐ(アロマペンダントがオススメ)
夜に就寝1時間前くらいに香りに包まれると良い(枕元に数的垂らすか、アロマディフューザーがオススメ)
ローズマリー

「ローズマリー」は認知症や認知症予防にぴったりなアロマオイルです。刺激のある香りで、肉や魚の臭み消しやグリル料理に多く使われているので、親しみやすい香りです。
「若返りハーブ」とも呼ばれている「ローズマリー」は、集中力や記憶力を向上させてくれる効果があり、血行促進や新陳代謝を促すのにも効果があります。
日中に芳香浴やアロママッサージに使用するのがおすすめです。
また高血圧やてんかんの方、妊娠中には不向きなアロマオイルなので注意しておきましょう。「ローズマリー」は認知症、認知症予防に最適なアロマオイルです。
レモン
ほとんどの人が知っていて、親しみやすく、すっきりした香りの「レモン」。「レモン」を使ったお料理はとてもすっきりしていて、リフレッシュできて美味しいですよね。
「レモン」は認知症や認知症予防に最適なアロマオイルです。気持ちの切り替えにぴったりでリフレッシュ効果があり、気分を高めてくれる効果があるので、おすすめです。
日中に、「ローズマリー」と「レモン」のアロマオイルを、ブレンドして芳香浴するのがおすすめです。
真性ラベンダー
「真性ラベンダー」はリラックスでき、安眠効果が高まることで有名なアロマオイルで、認知症や認知症予防にぴったりです。
「酢酸リナリル」という成分には神経を鎮める作用があり、認知症の症状が酷い時は、「真性ラベンダー」を使用すると心穏やかになります。
就寝前などに芳香浴すると、質のいい睡眠がしっかりとれるのでおすすめです。
オレンジ・スイート
「オレンジ・スイート」は、高いリラックス効果があるため認知症や認知症予防に効果があります。甘くフレッシュな香りの「オレンジ・スイート」は、たくさんの人に愛されている大人気のアロマオイルです。
「真性ラベンダー」とブレンドして就寝前に芳香浴するのがおすすめです。親しみやすい香りで違和感がなく、認知症や認知症予防にぴったりのアロマオイルです。
ブラック・ペッパー
「ブラックペッパー」のアロマオイルは、刺激作用により、鋭敏な感性を取り戻し、物事に無関心、無感動になっているときに効果的で認知症などによる嚥下障害の改善に効果があると言われていて、近年とっても注目されています。
刺激が強めの香りですがレモンと相性がいいので、ブレンドし、食事の時などに使うのがおすすめです。「ブラックペッパー」は認知症などによる嚥下障害にぴったりなアロマオイルです。
まとめ
認知症にぴったりなアロマオイルいかがでしたか?
アロマオイルは認知症や認知症の予防に効果的です。アロマオイルは人気の高い、すぐに手に入るような定番のものなので、安全に、うまく生活に取り入れてみましょう。
認知症の方がいる場合、火や精油の扱いには十分注意し、手の届かないところで保管するか、アロママッサージに利用しましょう。高血圧やてんかんの症状などがある場合、使ってはいけないアロマオイルにも注意しましょう。
