
日本人が大事にする行事ってたくさんありますよね。中でも欠かせないのがお盆です。毎年、この時期は夏休みであり、帰省をしてお墓参りをするという人も多いのではないでしょうか。でも、そもそもお盆ってなに? 漠然とは知っていても、詳しくはわからない人も少なくないでしょう。
今回は、お盆についてのあれこれをご紹介します。
お盆とは?意味や由来
お盆とは、ご先祖様たちが浄土から現世に戻ってこられる期間のことで、正式には盂蘭盆会<うらぼんえ>といいます。この由来は、仏教の盂蘭盆経<うらぼんきょう>から。
行事の内容としては、ご先祖様たちを自宅など、生前過ごしていた場所にお迎えして、お盆のあとに戻っていく浄土での冥福を祈る機会となっています。
全国のお盆行事や風物詩
お盆は、各家庭でご先祖様をお迎えするばかりでなく、全国でいろいろな行事がおこなわれています。
京都五山送り火
五山の送り火は全国的にも有名ですね。五山とは臨済宗の寺院の寺格で、南禅寺、天龍寺、相国寺、建仁寺、東福寺、万寿寺のこと。6寺あるのは、このうち南禅寺が別格とされているからです。
五山送り火では、大文字山など、京都盆地の周囲の山に、炎の「大」の文字や「妙法」の文字、鳥居や船などが浮かび上がります。これは、送り火、つまり精霊送りという行事で、お盆にお迎えした霊をふたたび浄土にお送りするためのもの。ちなみに、お盆の前には霊をお迎えするために火をたきますが、こちらは迎え火といいます。
日本三大盆踊り
お盆の行事としては、盆踊りもあります。全国的に、町内会の催しとして定着している場合も多いでしょうが、もともとは盆踊りとは浄土からお迎えした霊をもてなすための行事。仏教の念仏踊りが起源になっています。
全国各地でおこなわれている盆踊りですが、その中でも規模が大きく、日本三大盆踊りとされているものがあります。
・阿波踊り
名前は聞いたことがある人も多いでしょう徳島の阿波踊りも盆踊りです。規模としては日本最大で、400年以上の歴史があります。
・西馬音内盆踊り
秋田県の西馬音内盆踊りは、亡者踊りとも呼ばれます。編み笠と、目だけが出る彦三頭巾<ひこさずきん>を被って踊るのが特徴です。
・郡上踊り
岐阜県の郡上踊りは、観光客も参加して踊るのが大きな特徴となっています。期間は7月中旬から9月上旬と長いですが、毎日開催されているわけではありません。とくに人気が高いのは、8月13日~16日におこなわれる徹夜踊りです。
灯籠流し
灯籠流しとは、火をともした灯籠を海や川に流す行事です。同様の行事は世界各国にもありますが、日本ではお盆の時期に、送り火の一環としておこなわれることが多いです。灯篭とともにお供え物を流し、霊を浄土へと送ります。
ただ最近では、環境問題から灯篭流しが禁止されていたり、上流で流したものを下流で回収したりというケースも増えています。灯篭流しをする場合は、個人でおこなうのではなく、公に開催されているものに参加したほうがいいでしょう。
みたま祭り
みたま祭りは、昭和22年にはじまった比較的新しいお祭りです。戦歿者の慰霊のためにおこなわれるようになりました。期間は7月13~16日ですが、これは旧盆。現在の8月15日は旧暦の7月15日ごろにあたるため、この時期となっていますが、れっきとしたお盆の行事なのです。
みたま祭りでは3万を超える提灯や懸雪洞が掲げられるほか、みこし振りや青森ねぶた、江戸芸かっぽれなどの奉納行事がおこなわれます。
まとめ
お盆の行事はさまざまありますが、その意味や目的はすべて同じ。ご先祖さまをお迎えし、ふたたび送り出すというものです。つまり、そこに感謝や敬いなどの気持ちがあれば、形にこだわる必要はありません。お墓参りをし、心をこめておもてなしをすればそれでもじゅうぶんなのです。
お盆の行事にはこんなものがあり、そこにはこんな意味がある……それを知ったら、あとは心を込めてご自身のご先祖さまを気持ちよくお迎えしてくださいね。
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