暦上では春の始まりがスタートする「立春」。寒さは厳しい季節ですが、春の訪れを感じさせる言葉です。旧暦である月の満ち欠けを基準としている太陰暦を用いていました。「立春」の時期や意味、由来について、また開運情報をご紹介します。
目次
2025年の立春はいつ?
2025年は2月3日になります。毎年日程が確定している訳ではありません。国立天文台の観測で、太陽黄経が315度になった瞬間が属する日が立春になります。
立春の意味や由来
6世紀頃から明治時代初期まで、旧暦である新月の日を1日とする太陰暦を用いていました。一年間を24に分割したものを、二十四節気(にじゅうしせっき)と呼び、二十四節気の一番最初を「立春」と言います。
二十四節気は、各季節6つの節気になり、春は、「立春」「雨水」「啓蟄」「春分」「清明」「穀雨」です。明治5年に太陽の動きを基に作られた太陽暦(グレゴリオ暦)が採用されています。
立春の花について
立春では早いところでは梅の花を見ることができるでしょう。梅の花は2月から3月が開花時期となります。梅が咲き始めると春の訪れを感じることができ、日本の季節をあらわす花として愛されています。梅は観賞するだけではなく、梅雨の時期に、収穫の最盛期を迎えます。その他には、福寿草(ふくじゅそう)や黄梅(おうばい)などが咲く季節です。
立春の食べ物について
立春の代表的な食べ物についてご紹介します。縁起ものの食べ物なので、意味を知って頂くとよいでしょう。
立春朝搾り
立春の日は旧暦のお正月にあたります。祝い酒である「立春朝搾り」。立春の前日、もろみを搾り続けて、立春の早朝に搾りあがったばかりのお酒を、立春の日に新しい春をお祝いし頂きます。
「立春朝搾り」を頂くことで、邪気を払い、福を呼び込みます。立春朝搾りは、搾り上がりが立春の日と決まっています。朝に搾り上がったばかりのお酒をその日のうちに届けてくれるサービスもあります。立春を祝う縁起酒で、縁起を担ぐとよいでしょう。
立春生菓子
立春生菓子は、立春の朝に作ってその日に頂きます。桜餅、椿餅、うぐいす餅などが春を代表する和菓子です。小豆や餅には穢れを祓う役目があると言われています。お餅はお正月には鏡餅をお供えし、とても神聖な食べ物とされています。老舗和菓子店でも「立春大福」として販売されています。
立春に財布を使い始めるのは?
旧暦では立春が一年の始まりになります。新しいことをスタートしたりすることで開運していきます。立春から使い始める「春財布」は、金運がアップすると言われています。財布を買い換えるタイミングは、縁起がいい春財布を新調するとよいでしょう。より金運効果を高めるためには、折り財布よりも長財布がベストです。
立春の開運アクション
立春にすることで開運していくことをご紹介します。
「立春大吉」を玄関に貼る
立春の日に禅寺では、入口に「立春大吉」と書いたお札を貼る風習があります。鬼が家の中に入ってきたときに、「立春大吉」の文字が左右対称なので、鬼が裏側からお札を見て、まだ中に入っていないと勘違いして逆戻りすると言われています。
禅寺の風習のため、檀家さんだけに配るというところが多いですが、最近では通販などでも販売されています。もしくは自分で書いたものを貼るのもOKです。半紙、和紙などを用意して、筆ペンで「立春大吉」と書くとよいです。
一年の厄除けの願いを込めて「立春大吉」のお札を貼りましょう。お札を貼る場所は、玄関の外側から見て右側の目線の位置に貼ります。また鬼門の方位である北東に貼るのもよいと言われています。
若水「福茶」を飲む
朝一番に井戸から汲んだ一年で最初の水のことを若水と言います。一年で一番初めに汲まれた若水は、健康や豊作によいと言われています。平安時代の宮中では立春の行事でした。若水で淹れたお茶を「福茶」と呼びます。
福茶は煎茶やほうじ茶に、結び昆布や小梅などを入れたお茶のことです。現在では井戸水ではなく、水道水になります。名水を汲みに行くのもよいでしょう。立春の日に若水を飲み一年中の邪気を払いましょう。
豆腐を食べる
立春に「立春大吉豆腐」を食べるという習慣があります。豆腐は古来より身を清め浄化してくれる働きがあると言われています。節分に食べる豆腐は罪穢れを祓うとされ、立春に食べると幸せを呼び込むと言われているので、節分と立春に豆腐を食べるとよいでしょう。新しい一年を健康で幸せに暮らせます。
まとめ
立春の前日は節分になり、節分の豆まきで邪気を払った後に、新たな気持ちで春を迎えるおめでたい日が立春になります。立春の日にするとよい開運行動をし、よい運気の流れを取り込んでいきましょう。新たな一年のスタートともなるので、立春を意識することで気持ちを新たにして進んでいけるでしょう。
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