パワースポット

【六角堂】頂法寺は京都の中心にあるパワースポット!ご利益・御朱印・アクセス

六角堂 京都
頂法寺は、西国三十三所18番札所。京都市街のほぼ中心にあたり、本堂の屋根が六角形であることから「六角堂」「六角さん」と呼ばれて親しまれています。

聖徳太子や親鸞聖人(しんらんしょうにん)ゆかりのお寺で、歴史は古く、ご利益もたくさんあります。京都駅正面玄関前から北に伸びる烏丸通り(からすまどおり)と六角通りの交差点を少し東に入ったところにあり、アクセスもよく、多くの人が訪れます。いけばな発祥の地でもある六角堂の御朱印や見どころをご紹介します。

お参りの作法についてはこちらをごらんください。
▶︎ 西国三十三所観音霊場|基礎知識と正しい参拝方法

頂法寺(ちょうほうじ)・六角堂とは

六角堂 頂法寺
山号:紫雲山(しうんざん)
寺号:頂法寺、別称 六角堂(ろっかくどう)
宗派:天台宗(単立)
本尊:如意輪観世音菩薩(にょいりんかんぜおんぼさつ)
開基:(伝)聖徳太子

縁起によりますと、飛鳥時代、聖徳太子が四天王寺を建立するための用材を探してこの地にやってきました。

太子は清らかな池を見つけ、沐浴をするために、念持仏の如意輪観音像(5.5㎝)を木の枝の間に置きました。すると観音像が離れなくなり、「自分はこれまで太子を守護してきたが、これからはこの地にとどまって衆生を救済したい」と告げたのです。

そこで太子は六角のお堂を建て、如意輪観音像を安置しました。これが六角堂の始まりと伝えられています。

六角堂の見どころとご利益

・山門

西国18番・六角堂・山門
通りに面して建つ風格のある山門が、ビルに囲まれた境内への入り口です。山門前の通りは六角堂にちなんで「六角通り」といいます。

室町時代1461年の飢饉のとき、この門前で炊き出しが行われました。
応仁の乱(1467~1477)以後、京の町は上京と下京に分かれ、六角堂は下京の町衆の集会場、町堂(ちょうどう)となりました。

江戸時代末までは、祇園祭の山鉾巡行(やまほこじゅんこう)の順番を決めるくじ取り式も六角堂で行われていたそうです。

・手水舎

西国18番・六角堂・手水舎
山門を入って左にあります。

・本堂

西国18番・六角堂・本堂
山門を入るとすぐ正面が本堂です。六角形の屋根を二重に重ねて、手前に入母屋造り、千鳥破風付きの礼堂が設けられています。

数えられるだけでも18回もの災害に遭っています。しかし、そのたびに町衆の力で再興されてきました。現在のものは、1877年(明治10年)に再建されたものです。

・ご本尊

西国18番・六角堂・本尊御影
ご本尊は、聖徳太子ゆかりの5.5㎝の如意輪観世音菩薩坐像で、秘仏のため内陣の厨子の中に安置されています。厨子の左側に毘沙門天像(重要文化財)、右側に不動明王像が安置されています。

お前立は約1.5mに大きくした木像で、6本の手で六道(地獄道や餓鬼道など)に迷う衆生を救ってくださいます。宝珠と法輪を持ち、頬杖をついて救済策を思案しているお姿です。

衆生の苦しみを救い、その名前の「意の如く」、それぞれのあらゆる願いごとを叶えてくださる観音様です。特に、延命長寿、病気平癒、子宝授け、安産、魔除けなどのご利益があります。

・なぜ六角?

六角堂 京都
六角は、六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)によって生じる六欲のことです。これらを捨て去って角をなくし、円満になること。つまり「六根清浄(ろっこんしょうじょう)を願う」という祈りを込めた形なのです。

ご詠歌「わが思う心のうちは六(むつ)の角(かど)ただ円(まろ)かれと祈るなりけり」にそれが歌われています。

・六角の屋根が確認できるビュースポット!

西国18番・六角堂
境内つづきに「WEST18」という10階建てのビルがあります。3基のうちの左端のエレベーターは透明ガラスで眺望できるようになっています。

上から見ると六角形の屋根が重なっているのがよくわかります。ちなみにこの写真は、最上階の廊下の窓から撮らせていただきました。本堂の左の方にこのビルへの入り口がありますので、ぜひ上から見てください。一見の価値あり!

ビルの名前は、西国三十三所の第18番札所であることからつけられたそうです。

・聖徳太子沐浴の池、太子堂

六角堂 太子堂
この屋根の写真の左手にある池に、聖徳太子が沐浴をしたという古跡の井筒があります。その奥の朱塗りの小さなお堂が太子堂です。2歳、16歳、騎馬の三体の太子像が安置されています。

・縁結びの「六角柳」

六角堂 六角柳
本堂前にある柳は、「六角柳」と呼ばれ、枝を2本寄せておみくじを結ぶと良縁に恵まれるそうです。

西国18番・六角堂・本尊御影
こんな伝説があります。平安時代の初めのころ、嵯峨天皇が妃になる女性を探していました。すると、夢に六角堂の如意輪観音が現れ、「六角堂の柳の下を見てみなさい」とお告げがありました。使いの者が行ってみますと、果たして、柳の下には美しい女性が立っていました。そこで天皇はただちにこの女性を妃に迎えました。

この話から六角堂の柳に願をかけると良縁に恵まれるといううわさが広がり、「縁結びの六角柳」と呼ばれるようになったのです。

・パワースポット 京の中心地「へそ石」

西国18番・六角堂・へそ石(京の中心地を示す)
六角柳の横に、中央に穴があいた六角形の石があります。

平安京を造営するとき、街路を通すところに六角堂があるため、本尊に「この地を離れたくないとお思いなら南北いずれかに御動座ください」と祈願しました。すると雲がわき起こって本堂はひとりでに15mほど北へ移動したというのです。

六角形の石は、その最初の本堂の礎石で、六角堂が京都の中心とされたことから人体になぞらえ「へそ石」と呼ばれるようになりました。以前は、山門前の六角通りにありましたが、明治時代の初めに門内へ移されました。

このような伝説から、京の中心地「へそ石」はパワースポットとして注目されています。

・親鸞堂(しんらんどう)

西国18番・六角堂・親鸞堂
山門を入って右手奥にある六角のお堂です。

鎌倉時代の初め、比叡山で修行していた親鸞は、1201年29歳のとき、尊敬する聖徳太子ゆかりの六角堂に百日参籠(さんろう)する誓いを立てました。夜になると比叡山を下りて六角堂に籠り、朝、比叡山に戻ることを繰り返したのです。そして、95日目の暁、夢に如意輪観音が現れお告げを受け、浄土真宗を開くきっかけを得たと伝えらえています。

お堂には、草履をはいて比叡山から六角堂へ向かう姿と、六角堂に籠って如意輪観音からお告げを受ける姿の二体の親鸞像が安置されています。

・合掌地蔵と十六羅漢(らかん)

西国18番・六角堂
本堂の右手にあります。中央は、お参りに来た方の願いを手のひらにやさしく包み込んで、その願いが叶えられるようにと一緒に祈ってくださる合掌地蔵様。
その後ろの方から合掌地蔵のすぐ近くまで石の上に並んでいるのが十六羅漢です。

羅漢とは、仏教の修行の最高段階に達した僧侶に与えられた名前です。十六は、あらゆる場所に羅漢がいることを意味します。

こちらの羅漢さんは「和顔愛語(わげんあいご)」を実践しています。いつも優しい顔つきで、穏やかに話をするように心がけていれば、必ず良い報いがあるということを教えてくださっているのです。

・一言願い地蔵

西国18番・六角堂・一言願い地蔵
本堂の右手、親鸞堂の下にあります。一つだけ願い事を唱えましょう。

・鐘楼堂

西国18番・六角堂・鐘楼堂
山門を出て六角通りを隔てた向かい側、お寺の飛び地境内にあります。土一揆や鴨川の洪水や大火が起こったときに、六角堂の鐘をついて、町の人々に急を知らせたそうです。現在のものは1954年に再鋳されました。

六角堂の御朱印・おみくじ・お守り

西国18番・六角堂・御朱印
この御朱印は、中央に「六角堂」と墨書された西国三十三所観音霊場の御朱印です。シンプルですが、安定感があります。左上は、西国三十三所草創1300年記念の朱印です。

このほか洛陽三十三所観音霊場、聖徳太子御遺跡霊場、石不動明王それぞれの御朱印がいただけます。納経所は山門を入って右側にあります。御朱印の受付は8:00~17:00。納経料は300円。

納経所では、六角堂のシンボルの鳩にちなんだおみくじやお守りが販売されています。
鳩は、平和のシンボル、神々の使者とされてきました。延命長寿・良縁・子宝授けなどの幸せを運び、願いを早く観音様に届けてくれます。

素焼きの鳩が止まり木のようにおみくじを持っている「幸福鳩みくじ」(500円)は、人気ナンバー1です。
鳩のお守り付きの「えんむすび恋みくじ」(500円)。縁結びの六角柳に結びましょう。

六角堂 鳩
一願成就の「ハト祈願」(500円)は、願い事を紙に書いてハトの底に丸めて入れ、シールでふたをして、境内に奉納します。ピンクや白の鳩が観音様に願いを届けてくれます。

幸せを呼び込む鳩「金箔入クリスタル守」(380円)。
「銀杏お守り」(500円)は、境内に生えているイチョウの木に実った銀杏で作られ、健康面や安産のご利益があります。

納経所内のお茶所では、へそ石にちなんだ「へそ石餅」がお抹茶とセット(500円)でいただけます。パワーも一緒にいただきましょう。お茶所は9:00~17:00。

六角堂はいけばなの発祥地

華道池坊(いけのぼう)の家元が六角堂の住職を務めています。
本堂の北側に聖徳太子が沐浴したという池がありました。その池のほとりに僧侶の住坊があり、池坊と呼ばれるようになりました。現在は、華道家元池坊の本部ビル(11階建て)が建っています。

この代々の僧侶が修行として仏前に花を供える中で、さまざまに工夫し、「いけばな」が成立していったといわれています。いけばな発祥の地といわれる由縁です。

2017年6月に公開された映画『花戦さ(はないくさ)』で、狂言師の野村萬斎さんが演じたのは池坊専好(初代)がモデルでした。専好は、室町時代後半、最高権力者の豊臣秀吉が、毛利輝元や前田利家などの大名屋敷に御成りのとき、座敷を飾る花を立てて活躍しました。それはやがて「立花」という花形に大成されていきました。

六角堂へのアクセス

六角堂 アクセス

京都市中京区六角通東洞院西入ル堂之前町248 電話075-221-2686(池坊)
拝観時間:6:00~17:00(納経時間8:00~17:00)拝観料無料 年中無休

京都駅からは地下鉄が便利です。6分間隔で運行。料金は210円。所要時間11分。
京都駅から市営地下鉄2番ホーム〈烏丸線・国際会館行〉で3つ目「烏丸御池(からすまおいけ)」駅下車、5番出口から南へ徒歩3分。
烏丸通り(南北の通り)と六角通り(東西の通り)が交差する角を東(南に向かって左)へ少し入ったところです。

大阪梅田方面から阪急電鉄京都線〈河原町行〉で「烏丸(からすま)」駅下車。21番出口から北へ徒歩5分。

京都駅から徒歩も可能な距離です。約2.5㎞、30~35分ほど。
京都駅中央改札口から烏丸通りを北へ向かってほぼ直進します。京都駅が七条ですので、六条、五条、四条と上がっていきます。四条烏丸からは、右側の歩道を歩くようにし、東西の通りの「錦小路通り(にしきこうじどおり)」「蛸薬師通り(たこやくしどおり)」を過ぎて、次の「六角通り(ろっかくどおり)」を右(東)に入ります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
京都の道路は碁盤の目のように東西南北ほぼ真っすぐに大通りと小路が通っています。その通りの名前を織り込んだ唄があります。てまり唄のような、単調なリズム、シンプルな音階で歌われます。

「まるたけえびすにおしおいけ あねさんろっかくたこにしき…」というような具合です。実はここに「六角通り」が歌い込まれているのです。下線部は、東西の通りの名前で「姉小路通り・三条通り・六角通り・蛸薬師通り・錦小路通り」のことです。まだつづきがありますが、これだけでも覚えておくと便利です。

頂法寺(六角堂)は、京都市街のほぼ中心にあたり、室町時代から町衆の活動の拠点ともなってさまざまな歴史を見てきました。延命長寿や病気平癒、縁結びや子宝授けにもご利益があるという六角堂。

小さなお寺ですが、アクセスもよく、わかりやすい所にあります。近くには京都文化博物館や京の台所といわれる錦市場などもあります。ぶらりと京都の街中を散策しつつ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

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ABOUT ME
Written by ゆうこ
Written by ゆうこ
卯年、山羊座。元国語教師。趣味は、温泉旅行や食べること。百人一首競技かるたは選手&読手A級。お寺や神社に立つと、幾度もの興亡が繰り返され、再建・再生され、長年月維持し、受け継いできた無数の無名の人々がいたことを思わずにいられません。そういう人々の思いを少しでも伝えられたらと思っています。 共著書:『新渡戸稲造の至言』(新渡戸基金発行)

POSTED COMMENT

  1. アバター 鈴木政雄 より:

    いつもながらよく勉強されていますね。街中の狭い敷地に由緒あるお寺が現存している事流石に京都を感じます。
    せんだって、TVで生け花池坊の特集の放映をみました。詳しいあなた様の記事で色々思い出しました。
    ビルの上からの六角堂の写真良く撮れていますね。次の記事も楽しみにお待ちしております。

    • Written by Written by より:

      ご訪問ありがとうございます。TVの生け花池坊の番組は見逃してしまいました。残念です。昨年の映画『花戦さ』は見ました。六角堂が町衆の拠り所となっていたことや、それ故に妨害されたりしたことも知りました。いろいろ歴史やいわれを知って訪ねると、楽しさも倍増しますね。
      ビルの上からの写真はドキドキしながら撮りました。懐かしい思い出です。

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