2024年の干支は『辰年』ですね。色々な動物で構成されているこの干支ですが、なぜか『辰』だけが架空の動物です。
これにはいろいろな説があるようですが、中国では『辰』は縁起が良く、権力や発展を象徴するものであるとされてきたことから選ばれたという説が、よく用いられています。
ではその『辰年』と関係のある「龍」や「龍神」を味方に付けて、今年大きくパワーアップして開運する秘訣を見てゆきましょう。
目次
「龍」とは?その由来
干支の『辰』は、「竜」や「龍」と同じものであると考えられています。
「竜」は「龍」の略称とも考えられていますが、もともとは「竜」という文字が先に使われていたという説もあります。
今回は、「龍」という文字を使って説明をしてゆくことにします。
「龍」は、神話や伝説に登場する架空の生き物であり、見かけは鰐や蛇にも似た爬虫類のように見えます。
中国では皇帝のシンボルであったり、「龍」は水に住んでいるとされることから、龍神として扱われることが多いのです。
ほかにも「龍」は、地中に棲んで雷雲や嵐を呼んだり、自由に空を飛びまわったり、竜巻になって天にも昇ったりするとされています。
もともとは恐竜の化石を見て「龍」だと思ったということですが、古代から実在する生き物として信じられ、皇帝の象徴となってきました。
日本の神話にも「ヤマタノオロチ」として「龍」が登場したり、九頭龍伝説などが残っていますが、これらももともとは中国から伝わってきたものが、日本の神話にうまく融合したのでしょう。
「龍」という文字が示す意味とパワー
「龍」そのものは実在しない架空の生き物ではありますが、この「龍」という文字には、いろいろな意味やパワーがこめられています。
まず「龍」という文字は、もともと象形文字の「蛇」という文字に、辛字形の冠飾りを付け、蛇の獣を表しています。
なぜ「蛇」の上に辛いという文字を使った冠飾りを付けたのか…。どうやら蛇に辛い思いを背負わせて神格化したものが「龍」だったようです。
そんなわけで、「龍」は辛い体験をして、物事を正しい方向に変える力を持つと同時に、辛いがゆえに氾濫や破壊を起こすパワーも備えているのです。
そういう意味で「龍」はとても神秘的で、パワフルでありながらも、怒らせると怖い存在にもなりえるのです。
ところで「龍」という文字には、神秘性、強さ、発展、上昇、知性などの意味がこめられています。
もし子供の名前に「龍」の文字を用いるのであれば、組み合わせに使う文字を上手に選んでみるとよいでしょう。
たとえば男の子であれば、「龍」のように特別で、輝かしい子に育ってほしいなら「龍星(りゅうせい)」。
また「龍」のようにリーダー的な風格を持ちつつも、堅実でまっすぐな性格の子を願うなら「龍真(りゅうま)」などがおすすめです。
女の子なら、美しくかつ「龍」のように賢く、しっかりとした子に育って欲しいのであれば「龍美(るみ)」などもよいでしょう。
「龍」のような強い生命力を持ちつつも、美しく裕福な娘に育つように願うなら「龍姫(りゅうき)」もおすすめです。
「龍」と風水の関係
風水では「龍」を、場所のエネルギーを変えるシンボルとしてよく用いられると同時に、最高の幸福のシンボルと考えられています。
風水において「龍」は、陽のエネルギーをもたらし、金運の上昇や守護の意味もあるため、置物や絵などをシンボルとして用いるのです。
家を建てようと土地を探すときに、風水を用いるなら龍脈と龍穴を考えます。
龍脈とは高い山などを起点とし、そこから気が流れ出すルートのことで、その途上は非常にパワフルとされています。
また龍穴とは、龍脈からエネルギーが流れ出たものが行きつく先の、最もエネルギーが高く繁栄する土地とされる場所なのです。
日本では皇居をはじめ、有名な寺社仏閣はこの龍穴に建てられています。
「龍」を使った風水的開運方法
では、「龍」を使って風水的な開運方法を見てゆきましょう。
「龍」の置物を使って風水をするなら、光を反射するガラス製やクリスタル製のものを、玄関を入った右側の位置に、「龍」の顔を家の中に向けて飾っておくことで気の入口を守り、金運上昇や開運を招くことができます。
子宝運を願うのであれば、寝室を入った右側の位置に、「龍」の顔を中央に向けておきましょう。
家族運をアップさせる場合は、リビングの中心から見て東側に「龍」の置物を置き、その顔が部屋の中心を向くように飾ってください。
一方、昇り龍のような絵を飾るのであれば、玄関やリビングなどでエネルギーを上げておきたい場所に飾るとよいでしょう。
ここで注意したいのは、「龍」の置物を置くべきではない場所があることです。
そのひとつはトイレで、トイレはもっともエネルギーが低い場所であり、「龍」は美しい水を好む龍神でもあるので、トイレのような場所に置くと「龍」を怒らせてしまい、逆効果になりかねません。
また「龍」には陽の気があり、非常にパワフルなため、火のそばやテレビ、パソコンなど電化製品のそば、そして陽がよく当たる南側に飾ると陽の気が強くなりすぎて、これも逆効果になります。