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三十三間堂の見どころ5選|会いたい顔に出会える1001体の仏像

三十三間堂

京都の観光スポットのひとつである三十三間堂ですが、名前は知っているけれど、実際にはどんなところなの?と思う人も多いでしょう。三十三間堂は仏像の魅力に触れられる数少ないスポットです。しかも三十三間堂の仏像は初めて訪れた人には圧巻の光景が広がります。三十三間堂で仏像の魅力を体験してみませんか?

三十三間堂とは

三十三間堂

まず三十三間堂とはどんなスポットなのでしょうか。歴史は平安時代に遡ります。平安時代に院政を行った人物として知られる後白河上皇によって御所に造営されたのが、三十三間堂の始まりです。三十三間堂という名称の由来は、本堂の柱の間の数が33本だからといわれています。

建物の正式名称は「蓮華王院本堂」といいます。本尊は千手観音で、蓮華王院は千手観音の別称・蓮華王に由来しているのだとか。創建当時は五重塔などがある本格的な寺院で、朱塗りの外装でした。しかし建長元年の火災で焼失し、文永3年に本堂のみ再建されたのが現在の姿です。三十三間堂の目玉は、お堂に並ぶ1001体の仏像、千手観音です。

千手観音は40本の手、1本、1本にそれぞれ25の救いの働きがあると言われています。「40×25=1000」つまり「千」の救いがあると考えられているのです。「千」というのは無限を表し、1001体の仏像からは無限の慈悲が発せられているんですね。後白河上皇は千の手によって無数の願いを叶え、救うとされる千手観音の仏像を1001体作ったと伝えられています。

1001体の千手観音像

三十三間堂

三十三間堂のメインであり旅の目標にしている場合が多いのが、二十八部衆立像の背後に建つ1001体の「千手観音像」ではないでしょうか。三十三間堂の仏像の美しさを知るにはこの千手観音像を見なければ始まりません。三十三間堂の120メートルもあるお堂に並ぶのは1001体の千手観音像です。

この仏像が並ぶ様子はまさに圧巻の眺めです。道内に安置されている仏像の中には国宝もあるので、仏像好きにとっても見逃せない場所ですね。前後10列の階段状の壇上に整然と並ぶ1001体の観音立像は、これだけの仏像があるにも関わらず、同じ顔をしたものは一つもないそうです。

1001体の観音立像は仰いだ角度のままで一人でも自然に、一つ残らず拝めるように計算して配置されています。よく見るとすべての仏像が自分に向いているのが分かります。

そんな千手観音像を眺めていると「会いたい人の顔をした千手観音像」に出会えるんだとか。人によっては自分に似ている仏像がいたという話もありますが、会いたい人の顔に見えるという方が、夢がありますね。三十三間堂に行ったら時間の許す限り、1001体の千手観音に目を向けてみましょう。

通し矢の舞台

三十三間堂

三十三間堂の見どころは仏像だけではありません。「通し矢」と呼ばれる弓術の競技においても有名な場所なのです。この通し矢、起源は不明ですが桃山時代にはすでに存在していたそうです。特に人気だったのが夕刻に始め、翌日の同刻まで24時間、一昼夜1万本の矢を射続ける「大矢数」です。

慶長11年から京都の名物行事になった行事のひとつで、余りの人気ぶりに死者が続出するほどヒートアップしたそうです。かつては121メートルある本堂西軒下を真っ直ぐ射通しており、強靭な腕の持ち主でないと成しえなかったと言われています。その為、通し矢で良い成績をおさめると、弓術家の名誉にもなりました。 この通し矢の歴史は今にも伝えられていて、毎年1月15日に近い日曜日に「大的」の全国大会が行われます。

そこでは、弓道をたしなむ新成人が振袖袴姿で行射する姿を見ることができます。ただ、距離は60センチに縮められ、高さ制限などもないので、かつての通し矢とは違うものになります。大会に出場するにはある程度の条件がありますが、弓道をたしなむ新成人の女性なら一度は経験したいですね。三十三間堂の仏像以外の見どころにも注目です。

妙法院

三十三間堂

普段は内部非公開になっている三十三間堂本坊の妙法院という場所があります。妙法院は天台宗の寺院であり、「青蓮院」や「三千院」とともに「天台宗三門跡」と称されるほどの格式の高い門跡寺院の一つです。こちらにも仏像はありませんが、見ごたえのある国宝などが安置されています。

三十三間堂との関わりも深く、現在の三十三間堂の管理も行っています。もちろん三十三間堂の仏像も管理しています。境内には桃山時代の豪壮な建築・庫裏という国宝や大書院などの重要文化財がありますが、一般公開されるのは特別拝観時のみなので、その時期を狙いましょう。妙法院の歴史は比叡山西塔にあった「妙法院」という房から始まったとされています。「坊」とも書きますが、坊というのは僧侶の住居のことです。

妙法院の僧侶であった昌雲という人物が後白河上皇の宮廷である「法住寺殿」の鎮守社造営に関わっていて、特に新日吉神社の別当として現在の妙法院の基礎を築いたといわれています。

妙法院も三十三間堂のように火災の被害を受けています。応仁の乱などの戦火や放火が起こり、妙法院の存続が危ぶまれるほどの被害を出すことになったのですが、のちに豊臣秀吉によって妙法院は方広寺の経堂として再建されました。秀吉が妙法院の再建に関わっていなければ、もしかしたら今の妙法院はなかったかもしれません。

風神・雷神像

三十三間堂といったら数ある仏像の中でも千手観音像が話題を呼んでいますが、1001体の千手観音の両脇には風神像と雷神像が配置されています。鎌倉時代に制作されたのだといわれている「風神・雷神像」も三十三間堂における見どころの一つです。

制作は本尊である千手観音坐像と同じく湛慶の手によるものだと考えられています。表情に凄みのある二体の仏像ですが、国宝にも指定されている仏像で、本尊の千手観音坐像を守護しています。また、千手観音坐像を信仰する人々も守護していると言われています。

1001体もの仏像の中でも風神・雷神は一際目を惹く存在感ですね。風神は風を吹かせる神であり、背中に背負った風袋から下界へ大風を送ります。

雷神は背中に背負った8個の太鼓をバチで叩いて、雷鳴を下界へ轟かせます。風神は鴨のく ちばしのような唇が特徴的であり、雷神は髪の毛が全て逆立っています。

またよく観察すると、風神は手の指は4本で足の指は2本であるのに対し、雷神は手の指は3本で足の指は2本という造りになっていて興味深いですよ。

まるで生きているような仏像に、思わず魅了されてしまう人も続出しています。三十三間堂の1001体の千手観音も良いですが、それを守護する仏像である風神・雷神もじっくり観察してみてくださいね。

三十三間堂へのアクセス

三十三間堂
住所:京都市東山区三十三間堂廻町657
TEL:075-561-0467
公式ホームページ:http://sanjusangendo.jp/

まとめ

魅力的な仏像が並ぶ三十三間堂の魅力はいかがでしたか。

やはり1001体の仏像である千手観音像は絶対に見ておきたいですよね。そして、その両側に置かれている風神・雷神の仏像にも注目です。また、仏像以外にも建物や歴史、国宝など、見どころが満載なのが三十三間堂の魅力なのです。

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