滝を見ているとマイナスイオン効果で気持ちが落ち着いたり、リラックスできたりと良い効果がたくさんあります。日本の滝も良いですが、世界には素晴らしい滝が存在しています。ここでは世界に目を向けて誰もが認める世界の素晴らしい滝を探してみました。ダイナミックな世界の滝はどんなところにあるのでしょうか?
ナイヤガラの滝(カナダ)
世界の滝としてその名をとどろかせているのがナイヤガラの滝です。
カナダにあるエリー湖の水がオリエンタル湖に注ぐ、その途中のナイヤガラ川に出来た巨大な滝です。アメリカ側とカナダ側の2つの滝があるのですが、カナダ側の方が巨大で落差52メートル、幅はなんと675メートルもあります。
カナダ側の滝は馬蹄型をしているため、別名ホースシュー・ フォールズと呼ばれています。この滝のすぐ脇にある展望台「テーブルロック」からの眺めが1番人気があり、よく世界中の写真で見る光景が広がります。上から滝を眺めたり、船上から水しぶきを浴びたり、裏側から滝を覗くこともできます。
夏の虹ができる光景も素晴らしいですが、冬の凍りついた滝に光が反射して輝く様も必見です。さすが世界が誇る滝というだけあって、どの季節も世界中から人が集まってその姿を堪能しています。大迫力の滝に世界の広さを感じることができますよ。
イグアスの滝(ブラジル・アルゼンチン・パラグアイ)
こちらもかなり有名なイグアスの滝です。
この滝の凄いところはブラジル、アルゼンチン、パラグアイという3国の国境を接する位置にあることです。パラナ川とイグアス川の合流点近くにある世界最大の滝と言われています。
大小300以上の滝が4キロにわたって断崖から落下する様は壮観です。大地を切り裂くようになだれ落ちてくる茶褐色の水の塊、耳をつんざく轟音とともに舞い上がる水煙、この圧倒的な水の勢いは日本で見かける滝のイメージとはかけ離れて見えるでしょう。最大落差は80メートルから落ちる水量は6万5千トンもあるそうです。まさに世界が驚愕する巨大な水と言われるほどのダイナミックさです。
滝をより全身で体感したいのであればアルゼンチン側から遊歩道を伝って展望台へ行きましょう。目の前には哮り狂った「悪魔の喉笛」が口を開け、凄まじい水しぶきを上げているのを目の当たりにできます。頭上には美しい虹がかかり艶やかな蝶が乱舞して、まるで天国と地獄を同時に見ているような感覚です。世界一の滝を見たいならおすすめです。
ビクトリアフォールズ(ジンバブエ共和国)
ザンビアとジンバブエの国境に位置するビクトリアフォールズも世界では有名な滝のひとつです。
1855年にこの滝に到達した探検家デビッド・リビングストンが、母国イギリスの女王にちなんで「ビクトリア」と命名したそうです。滝幅は約1700メートルというから驚きですね。落下口までが一直線なので滝が1枚の水のカーテンのように見えますが、実際は6つのパートに分かれていて興味深いです。
この滝の迫力を体感したいなら水量が多い雨季がおすすめです。空高く上った水煙が豪雨のように降り注ぎ、耳をつんざく轟音もはるか遠くまで鳴り響いています。世界を轟かすような轟音に現地では「モシ・オア・トゥンヤ(雷鳴の轟く水煙)」と呼ばれ畏怖の対象だったのもうなずけます。
滝の全容を見るなら乾季に訪れるか、ヘリコプターに乗って上空から観察するのがおすすめです。多彩なアクティビティが用意されていますが、中でも世界中から話題を呼んでいるのがザンベジ川に架かる鉄橋からのバンジージャンプです。滝壺付近では風速20メートルもの風が吹くと言われるビクトリアフォールズは、自然の壮大さを感じることができる世界屈指の滝です。
エンジェルフォール(ベネズエラ)
世界最大の落差を誇る滝といえばエンジェルフォールが有名です。
名前の由来は「天使の滝」ではなく、アメリカの探検家ジミー・エンジェル氏によって発見されたからです。落差が979メートルもあるので滝の水は途中で霧となって飛散してしまいます。この滝は滝壺がないことでも世界的に有名です。
この高さをもう少し分かりやすく表現すると、東京タワーの3倍、スカイツリーの1.5倍はあるといえます。空中に拡散した水が空気と絡み合うことにより、滝の下部はまるで暴風雨のようだと言われています。
勇気のある人は近づいてみるとビックリしますよ。6月から11月の雨季は水量が増すのでより迫力を増していきます。エンジェルフォールに行くには岩だらけの山道を延々と登って行かなければなりません。
しかし視界が開けたところに忽然と姿を現す滝の姿に、誰もが疲れを忘れて魅入ってしまうそうです。世界が認める絶景はやはり素晴らしいですね。流れ落ちる水が風に舞って流されたり、あらぬ方向へ動くので、刻々と姿を変える様は、ずっと見ていても飽きない絶景です。
プリトヴィッツェの滝(クロアチア)
プリトヴィッツェの滝があるプリトヴィッツェ湖群国立公園はなんと、16の湖と92の滝で作られた珍しい場所です。
ボスニア・ヘルツェゴビナとの国境近くに広がる広大な森の中に美しい滝が存在します。この滝を見るために世界中の人がこの公園に観光にくるそうです。年間80万人もの観光客を魅了するのは、標高150〜639mで階段状に連なる湖とそれらを結ぶダイナミックな滝の躍動感です。石灰華の働きでできた自然のダムが川の流れをせき止め、この特徴的な景観を作り出しました。
湖の水はミネラルや有機物量や太陽の当たる角度によって時にエメラルドグリーン、時にコバルトブルーに絶え間なく変化しています。そんな湖から流れ出るプリトヴィッツェの滝はあちこちで、世界でも類を見ない美しい景観を作り上げています。
透明度が高く泳いでいる魚も見えてしまうほど穏やかな湖が、唐突に滝に姿を変える様は何度見ても異世界に来てしまったような不思議な感覚です。世界を魅了する大自然と、躍動感あふれる滝の演出を楽しんでほしい空間です。
まとめ
世界の素晴らしい滝はいかがでしたか。今まで見てきた滝からは想像もできないような素晴らしい滝の数々を目の当たりにすることが出来ます。世界中の人を魅了する滝の魅力は、実際に見てみないと分からないかもしれません。滝が好きな人はもちろん、あまり滝に興味がない人でも充分に楽しめる世界の滝にでかけてみませんか。