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四国お遍路35番札所 【清滝寺】|厄除け薬師如来像が圧巻!御朱印&見どころ

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四国35番札所の清滝寺(きよたきじ)は、高知市北部、醫王山(いおうざん)にかまえる寺院です。醫王山とは、かつてその地にて、多くの難病が治癒されたことからつけられた名前。

また醫王山中腹は、「土佐和紙」「手すき障子紙」といった、高知県の有名な紙どころでもあります。ここ清滝寺は、和紙という産業を通してその存在を確かにした寺院でもあります。

それでは、清滝寺の歴史や御朱印、見どころなどをご紹介していきましょう。

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「みつまた」とともに歩んできた札所

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縁起によると、清滝寺の発足は養老7年。かの行基菩薩が行脚したところ、清滝寺の地に霊気を感じ、薬師如来像を彫刻したといいます。その像を本尊として堂舎を建て「影山密院・繹木寺」として開山されました。

弘仁年間には弘法大師も来訪。本堂から300mも上方の岩に壇を築き、「一七日(7日間)の修法」を行ったといいます。満願の日、大師が金剛杖で壇を突くと、あれよあれよと岩から清水があふれ出し、鏡のような池になったそうです。そのことから「清滝寺」と改称され、現在にいたる霊場にも認定されました。

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この地域に生息する「みつまた」とは、冬に葉を落とす落葉性の低木で枝が3つに分かれていることから「みつまた」と呼ばれています。その樹皮は和紙の原材料として用いられています。弘法大使の興した水は、人々の田畑を潤すだけでなく、みつまたをさらし、和紙を漉くための源泉として、同地の和紙産業に大きな役割を果たしたわけなのですね。

清滝寺のご利益

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本尊は、行基によってつくられました。154cmの薬師如来像は、県の重要文化財にも指定されています。

薬師如来は、如来となる前の菩薩の時代にたてた「十二の大願」のなかで「病気の災いを除き安楽を与える」という誓いをたて、実行。そのことから、医薬を司る仏として「医王」という別名ももちます。

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また「厄除け薬師如来像」も、清滝寺のご利益として有名です。その大きさは、なんと15m。本堂の屋根よりも高く、清滝寺のまさにシンボルです。台座の中では88段の「戒壇巡り」が可能で、厄除けの効果があるといわれています。

「厄除け薬師如来像」の足元は入ることができます。

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清滝寺の御朱印の特徴

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山の中腹にそびえ、厄除け薬師如来像の効果もあってか、ひときわその存在感を放つ清滝寺。御朱印は境内の納経所でいただくことができます。まずご本尊にご挨拶するのをお忘れなく。

清滝寺では、本尊である「薬師如来」の墨描きをいただくことができます。その名称によるところなのか、その筆跡は力強くも、しなやかな水の流れをどこかに感じさせます。

清滝寺の見どころ

厄除け薬師如来像

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清滝寺のシンボルでもある薬師如来像は、本堂と大師堂の間にそびえ立っています。その出で立ちは「医王」という名称さながら、寺院に踏み入れる私たちを、やさしく迎え入れてくれているようです。昭和8年より建立。製紙会社からの寄贈というのがまた、和紙とのつながりを感じさせます。

本堂

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本堂は厄除け薬師如来像向かって右側にあります。

大師堂

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本堂と大師堂は繋がっていて、こうして見るととても迫力がありますね。右手前が本堂で奥に見えるのが大師堂です。

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大師堂の横に、ひっそりとおびんずるさんが鎮座していました。

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天井画

山門(仁王門)の天井には、龍の画が描かれています。こちらは1900年(明治33年)、高知の画家、久保南窓によって描かれたもの。「八方にらみの龍」と呼ばれ、どこから見ても、龍と目が合ってしまうという不思議な作品です。

干支恵方盤

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本堂の天井には、年期の入った12支の干支方位盤がありました。とても縁起が良さそうです。

高岳親王逆修塔(たかおかしんのうぎゃくしゅうとう)

高岳親王は平城天皇の第三皇子で、弘法大師の弟子となった真如です。寺院の南西に位置しています。逆修塔は、生前に自分を供養するための塔であり、現在では「不入の山」つまり入山禁止とされています。

瀧と池

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本堂の右斜面に流れているのが小さな瀧と池です。瀧と言えるほどの立派な感じではありませんでしたが、苔や緑に囲まれた水子地蔵尊が印象的でした。

奥の院の閼伽井(弘法大師が五穀豊穣を祈願して一七の修法をし、満願の日に金剛杖をつくと清水が湧き出て池になったという)を水源とするといわれていますが定かではありません。現在は人工の瀧だそうです。

まとめ

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清滝寺の歴史、御朱印や見どころはいかがでしたか。

弘法大師による金剛杖から、その繁栄が始まった清滝寺。本堂の右斜面には、当時から続くといわれている滝と池もあります。ダイナミックながらもどこか美しい景観に、ぜひ癒されてみてはいかがでしょうか。

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SPIBRE編集部

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