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四国八十八ヶ所霊場3番札所【金泉寺】長寿をもたらす黄金の井戸は必見!

金泉寺・沙羅の木(さらのき)

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大師堂の左側にあります。釈迦が入滅した時に、四方に2本ずつあった沙羅の木が一斉に花を咲かせ、白く変じたという木です。日本ではナツツバキを指し、6月ごろに花をつけるそうですので、その頃にお参りする方はお見逃しのないように。

金泉寺・倶利伽羅竜王(くりからりゅうおう)

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本堂と大師堂との間にあります。倶利伽羅竜王は、不動明王の化身といわれ、火炎に包まれた竜が剣に巻きつき、剣を呑もうとする形が表されています。人間の迷いや、憎しみや怒りなどの邪悪な心を火炎で焼き尽くそうとしているといわれます。その異様な形象が発する迫力に一瞬たじろぎますが、静かに心を「空」にしてみてはいかがでしょうか。

金泉寺・八角観音堂

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黄金地蔵尊の斜め前にあります。ここに祀られているのは勝運観音と呼ばれる聖観音です。1185年2月、阿波(徳島県)に上陸した源義経が、讃岐(香川県)の屋島に内裏を置いて本拠としていた平家討伐に向かう途中に立ち寄り、戦勝を祈願したといわれています。

鎌倉時代から南北朝時代にかけて成立したといわれる『源平盛衰記』(げんぺいじょうすいき)には次のような話が記されています。

元暦2年(1185年)2月18日、源義経が100人余りの軍勢を引き連れて、強風が荒れ狂う中、大阪から船出します。追い風を受けて、通常3日かかる距離を6時間ほどで阿波の海岸にたどり着きました。勝浦と勝宮(すぐるのみや)で敵兵を倒し、阿波から讃岐へ向かう途中にある中山という峠にさしかかりました。

峠の近くに金仙寺(こんせんじ)という観音様をご本尊とする古いお寺がありました。その日は、近所の名主や百姓たちがお寺に集まって、月例の観音講を行っていました。村人たちは講が終わった後、酒宴の準備をしていました。そこへ、「講にかこつけて酒宴を催すなどという悪い習慣はやめろ」と、地元の若者が大勢押し寄せてきて、大人たちと互いにののしり合っていました。

ちょうどそのような時に通りかかった義経たちは、平家の武者が気勢を上げているものと勘違いし、家来たちは弓に矢をつがえ、鬨(とき)の声を上げて金仙寺になだれ込んでいきました。その勢いに驚いた女子供たちが一斉に逃げまどい、若者たちもわれ先にと逃げ去りました。

そこで義経一行はお寺の本堂に上がり込み、村人たちが整えたご馳走やお酒を頂戴します。落ち着いて見てみると、観音様の前には生花やお香、お供え物、お灯明、お経の巻物まで用意されています。義経が「だれか法会の観音経を唱えろ」と言いますと、弁慶がご本尊の前の壇上に立ち上がり、大声で観音経を唱えました。義経は「勝浦と勝宮で勝利し、観音講のご馳走をいただき、さいさきがいいので、平家を討つことまちがいなしだ」と家来たちに勝利の暗示をかけました。(参考資料:完訳『源平盛衰記』7 西津弘美訳 勉誠出版)

その後、義経は屋島の戦い・長門(山口県)の壇ノ浦の戦いでみごとに源氏の勝利へと導きました。このような故事から金泉寺には人生の開運・勝運を願って多くの人々が訪れるそうです。

金泉寺・弁慶の力石

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八角観音堂から左手の納経所へ行く途中にあります。「弁慶の力石伝説」として、「源義経は平家追討の命をうけ、讃岐国屋島に向かう途中、金泉寺に立ち寄り、戦勝開運を祈願しました。その時、家来の弁慶が自らの力量を披露するために、巨石を持ち上げたと伝えられています。」と説明書きにあります。かなり大きな石ですので、いくら力持ちの弁慶でも持ち上げられたかどうか疑問ですが…。

金泉寺の御朱印について

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お参りが済んだら、「弁慶の力石」の先にある納経所で御朱印をいただきましょう。

中央は釈迦如来の種字「バク」と釈尊の墨書き、中央の宝印は菊に流水、中に釈迦如来の「バク」・左に阿弥陀如来の「キリーク」・右に薬師如来の「バイ」の三つの梵字が入っています。右上は奉納の墨書きに四国第三番の朱印、左下に金泉寺の墨書きと朱印。一筆一筆に心が込められ、気品のある御朱印です。

まとめ

四国お遍路3番札所【金泉寺】はいかがでしたでしょうか。弘法大師が掘ったという黄金の井戸伝説や、源義経が戦勝祈願をしたという観音堂など、源平合戦にまつわるエピソードが息づいているお寺です。

他にも、南北朝時代(1336年〜1392年)の南朝の長慶天皇(在位1368年〜1383年)の御陵と伝えられるもの、願いをすべて聞いてくれるという「満願弁財天」などの見どころもあります。パワーをいただけるスポットが数多くあるお寺ですので、時間があったら境内をゆっくり訪ねてみてください。

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ABOUT ME
Written by ゆうこ
卯年、山羊座。元国語教師。趣味は、温泉旅行や食べること。百人一首競技かるたは選手&読手A級。お寺や神社に立つと、幾度もの興亡が繰り返され、再建・再生され、長年月維持し、受け継いできた無数の無名の人々がいたことを思わずにいられません。そういう人々の思いを少しでも伝えられたらと思っています。 共著書:『新渡戸稲造の至言』(新渡戸基金発行)『花ひらく女学校』(女子教育史散策 明治後期編)

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