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四国お遍路47番札所 【八坂寺】|1300年の歴史が圧巻のお寺!見どころや御朱印

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四国47番札所である八坂寺(やさかじ)は、46番札所である浄瑠璃寺から、北に1キロ歩いたところにある四国霊場です。道の途中には「四国のみち」と呼ばれるゆるやかな遍路道があり、その景色の前にはついつい、気持ちを落ち着かせてしまいます。なおこの遍路道は、遍路の元祖ともいわれる衛門三郎(えもんさぶろう)とも縁の深いものなのだとか。

そんな四国霊場、八坂寺について、歴史や御朱印の特徴、見どころなどをご紹介していきます。

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八坂寺の歴史

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八坂寺の開基とされるのは、修験道の開祖でもある役行者小角(えんのぎょうじゃおづぬ)。八坂寺は、彼の生きていた1300年前から存在していたといわれます。

八坂寺があるのは山の中腹。飛鳥時代にあたる大宝元年、文武天皇の勅命を受けた伊予の国司により、堂塔が建立されました。「八坂寺」という名の由来には、8か所の坂道を切り開いて建立されたこと、ますますの栄華を意味する「いやさか(八坂)」など、諸説あります。

弘法大師が同地を訪れたのは、文武天皇の時代から百余年後の弘仁6(815)年。荒廃していた寺を再興させ、四国霊場のひとつと数えました。その後、寺は僧兵を抱えるほどに栄華を極めますが、そのあと兵火の焼失をきっかけに衰退、閑静な雰囲気を漂わせながら、現在に至っています。

八坂寺のご利益

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八坂寺のご本尊は阿弥陀如来像。寄木造の座像で、愛媛県の重要文化財にも認定されています。作者とされる恵心僧都源信(えしんそうずげんしん)は、浄土宗の基礎を築いた人物として知られています。

「阿弥陀仏」の名称でも知られる阿弥陀如来。みなさんにとって馴染みあるのもそのはず、全国の寺院の半数以上は阿弥陀如来であるといわれています。それほどに、日本の仏教においては重要な仏様なのです。

遠い遠い昔から、生まれながらも苦しみ、悩み続ける私たち。菩薩時代にあった阿弥陀如来(法蔵菩薩)はそんな煩悩にまみれる私たちを助けるために、五劫という長い期間考え抜き、やがて48の大願をおこされます。

これが「阿弥陀仏の四十八願」です。なかでも十八願に、阿弥陀如来の本心がこめられています。それこそ「どんな人に対しても苦しみの根源を取り除き、絶対の幸福にする」という願いでした。その大願を果たすため、永劫の修行をなさった法蔵菩薩。やがて菩薩は悟りを開き、阿弥陀如来となられたのです。その如来のお力については、お釈迦さまや大宇宙すべての諸仏が称賛されています。

どうりで本尊とされることが多いわけですね。八坂寺の阿弥陀如来は2034年に御開帳される予定です。ぜひ、その姿を拝見してみてはいかがでしょうか。

八坂寺の御朱印の特徴

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閑静ながら、確かにその厳かな雰囲気を感じさせる八坂寺。御朱印は境内の納経所でいただくことができます。まずご本尊に挨拶するのを忘れないようにしましょう。

さて、八坂寺の揮毫は阿弥陀如来の異名とされている「無量寿仏」あるいは「無量光仏」。中央には蓮台上の火炎宝珠が刻印され、阿弥陀如来の種字である「キリーク」が書かれています。

なめらかながら、どこか力強さを感じさせる御朱印です。必ずや、その恩恵を享受できることでしょう。

八坂寺の見どころ

山門

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山門前にある「極楽橋」を渡り、八坂寺へと入っていきます。

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山門の下には、左に蓮、右に鴛鴦が刻まれています。

宝篋印塔

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境内に入ってすぐのところにある寺宝。「ほうきょういんとう」と読みます。鎌倉時代の石造層塔で、寺宝とされています。

本堂

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阿弥陀如来像が奉納されている本堂は、鉄筋コンクリート造の美しい佇まい。自然豊かな境内と相まって、スッキリとした印象です。

戦国時代の焼失以来、再興と焼失を繰り返したため、現在の建物は大師堂とともに、近年建てられたものとなります。本堂の地下室には、全国の信者によって奉納された約8000の阿弥陀尊が祀られています。

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右下には「念ずれば花ひらく」と彫られた岩があります。

大師堂

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本堂をお参りした後は、大師堂へお参りします。

閻魔堂

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本堂と大師堂の間にある「閻魔堂」。短いトンネル状の左手の「地獄の途」から入り、右手の「極楽の途」へと出ていく仕組みで、それぞれの名前にちなんだ極楽浄土などの画が彫られているのが特徴的です。「地獄の途」には餓鬼道や畜生道、修羅道などが描かれており、「極楽の途」には美しい浄土が描かれています。

いやさか不動尊

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不動三尊とも呼ばれます。境内図の駐車場にあります。前には荒行の火をたく護摩壇の跡。毎年4月29日には「柴燈大護摩供火渡り修行」というものが行われ、修験道の復興を実施しているのです。

まとめ

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八坂寺の御朱印や見どころはいかがでしたか。1300年もの間にわたり、栄華、衰退の歴史を歩みながらも、現在も四国霊場として君臨する八坂寺。道中にある「四国のみち」も堪能しながら、ぜひ、境内も楽しみながら参拝してくださいね。

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SPIBRE編集部

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