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四国お遍路71番札所 【弥谷寺】|本堂への石段なんと540段!御朱印や見どころ

四国71番、弥谷寺
今回ご紹介する四国71番札所「弥谷寺(いやだにじ)」は、香川県三豊市三野町に境内をもつ四国霊場です。

弥谷寺の本堂を参拝するためには、なんと540もの石段を登らなければなりません。歩き遍路の方には「遍路ころばし」ともいえる、少々厳しい道のりとなるかもしれません。

しかし、本堂をはじめ見どころも多く、三豊平野を一望できる景色も好評です。

そんな、石段のその先にある四国霊場、弥谷寺について、歴史や御朱印、見どころなどをご紹介します。

お参りの作法についてはこちらをごらんください。
▶︎ 四国88箇所霊場お遍路|基礎知識と正しい参拝方法



弥谷寺の歴史

四国71番、弥谷寺
弥谷寺の創建は今から約1300年前。聖武天皇の勅願を受けて、高僧行基が堂宇を建立したのがはじまりです。行基は聖武天皇のおばにあたる光明皇后の両親の菩提を弔うため「大方広仏華厳経」を祀りあげました。

当時の寺院の名称は「蓮華山八国寺」。これは当時、寺院から中国・四国の八国を眺められたことに由来します。弘法大師は7歳から12歳の間、当寺にある「獅子之岩屋」で学問に励んだという記録が残っています。

青年となった大師は大同2(807)年に同地を再訪。その時に蔵王権現のお告げを受けたことから千手観音を安置し、唐から持ち帰った金銅四天王五鈷鈴を奉納、伽藍を再興したと伝えられています。

またこの頃、山名が「剣五山」寺名も「弥谷寺」に改められます。前者は大師が求聞持法を修しているところ、五本の剣が落ちてきたことに由来します。後者は周囲に谷が多かったという、地理的な背景が大きいようです。

戦国時代の「天正の兵火」に伴い、弥谷寺も一時荒廃の道をたどりました。しかし、丸亀藩主京極氏の帰依のもと慶長5(1600)年に復興、現代に続く四国霊場として親しまれています。

弥谷寺のご利益

四国71番、弥谷寺
弥谷寺のご本尊は千手観音菩薩です。みなさんもよくご存知の仏様かと思います。その特徴的なビジュアルから、アニメや漫画のキャラクターとして描かれることもしばしば。

観音菩薩という名が付く仏様には、実に多くの種類があります。他にも、十一面観音菩薩や馬頭観音菩薩が有名ですね。

観音菩薩は、三十三の姿に変化して人々を救うとされています。これは文字通り、三十三通りの変化があるという意味ではありません。観音菩薩はすべての人を救済するため、人の数だけ変化します。つまり、その数は無限であるといえるでしょう。変化観音の考え方が浸透するにつれて、様々な形の観音様が彫像されるようになりました。千手観音もまた、そのうちのひとつというわけです。

千手観音菩薩のご利益には、主に以下のようなものがあります。
・災難の忌避
・寿命延命
・病気治癒
・夫婦円満
・恋愛成就

これらは生きている間に得られるご利益、いわば現世利益です。これらに加えて千手観音菩薩には、死後に得られる後世利益もあるといわれます。



弥谷寺の御朱印

四国71番、弥谷寺
540の石段や、弘法大師が幼少期を過ごした「獅子之岩屋」など、見どころあふれる弥谷寺。御朱印は境内にある納経所でいただくことができます。まずはご本尊に参拝するのを忘れないようにしましょう。

こちらが弥谷寺の御朱印です。揮毫は千手観音菩薩の種字である「キリーク」に、観音菩薩を祀るお堂を示す「大悲殿」の文字が書かれています。中央の宝印は蓮台上の火炎宝珠に、こちらも「キリーク」の文字が描かれています。

弥谷寺の見どころ

境内への行き方

四国71番、弥谷寺
弥谷寺の境内に行くには、以下の2つの方法があります。

①仁王門を通り、百八煩悩階段を上がるコース
②お寺さん経営のマイクロバスに乗車し、本坊近くまで行くコース

冒頭から述べている540段の階段を登るのは①のコースとなります。②を用いる場合は片道500円、往復750円の料金がかかりますが、行き帰りも大分楽になります。ご自身の状況、体調に合わせたコースを選んでくださいね。

俳句茶屋

四国71番 弥谷寺
仁王門前に店を構える、弥谷寺の名物です。こちらの店先にお遍路さんが一句をしたためていくことでも有名。店内にも、たくさんの俳句の短冊が飾られていました。

仁王門

四国71番 弥谷寺
俳句茶屋を進み、階段を登ると仁王門がみえます。ここから本堂までの石段が、計540段です。気を引き締めてかかりましょう!

賽の河原・金剛拳菩薩像

四国71番 弥谷寺
まずは仁王門から金剛拳菩薩像までの270段を登ります。ここまでの道のりは神仏の世界に足を踏み入れることから「賽の河原(さいのかわら)」と呼ばれています。
四国71番 弥谷寺
270段を登った先にあるのが金剛拳菩薩像です。その温和な表情は、まるで階段を登る私たちを見守ってくれているようでした。金剛拳菩薩像は江戸時代に彫像されたもので、病気治癒などにご利益があるといわれます。

百八煩悩階段

四国71番、弥谷寺
金剛拳菩薩像のすぐ隣、今度は「百八煩悩階段」を登り、大師堂へ向かいます。

赤い手すりが特徴的な百八煩悩階段は、登ることで四苦八苦、つまり108(4×9+8×9)の煩悩を落としてくれるといわれます。

十王堂・観音堂

四国71番、弥谷寺
本堂への階段はまだまだ続きます。進行方向左手に見えるのは十王堂です。
四国71番、弥谷寺
右手には観音堂がありました。
四国71番、弥谷寺
長い石段も、もうひと踏ん張りです。

本堂

四国71番、弥谷寺
仁王門から続く540の石段を登り切った先の本堂です。
四国71番、弥谷寺
本堂からの景色です。境内からでもかなりの距離を歩きますから、その爽快感はひとしお。三豊平野の美しい眺望を、ぜひともお楽しみください。

阿弥陀三尊摩崖仏

四国71番 弥谷寺 阿弥陀三尊摩崖仏
本堂右手の石段を下りる途中にある、大師が刻んだとされる壁仏です。読みは「まがいぶつ」で、真言を唱えることで極楽往生ができるといわれます。

大師堂

四国71番、弥谷寺
石段を登り、大師堂に向かいます。

洞地蔵尊(ほらぢぞうそん)

大師堂内より参拝できる仏様です。首から上の病に関してご利益があるといわれます。座って岩壁の10㍍上方を見上げないと、お姿を見る事ができないお地蔵様です。

獅子之岩屋

大師堂の先にあるのは「獅子之岩屋」です。弘法大師が幼少期を過ごしたとされる小屋で、獅子が口を開けているように見える外見から、その名がついたといわれます。中には大師像のほか、阿弥陀如来像、弥勒菩薩像が安置されています。

まとめ

四国71番、弥谷寺
四国71番札所、弥谷寺をご紹介させていただきました。

石段に次ぐ石段で道のりはハードであるものの、登り切った末のすがすがしさは格別です。俳句茶屋や獅子之岩屋、摩崖仏など見どころも多くあります。ぜひとも景色を楽しみながら、参拝してみてくださいね。

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