金倉寺の御朱印

金倉寺は広い境内にいくつもの見どころがあります。とても人気のあるお寺ですので、「手に入れておきたい」と御朱印を求め多くの人が訪れるそうです。御朱印をいただくためには参拝をするのはもちろん、お経を書いたものを納めたり、さらには本堂で読み上げる人もいます。
金倉寺の御朱印の中央には薬師如来の種字「バイ」に「薬師如来」と墨書きされています。とても力強い線で大きく書かれています。中央の宝印は「蓮台上の火炎宝珠」と薬師如来の種字「バイ」、右上の印は「四国第七十六番」、左下の印は「僧綱所」となっています。
お寺の御朱印には何が書かれているのか、イマイチ分からないという人も多いとは思いますが、そのお寺のことを知っていると、何が書いてあるのか推測できるようになりますよ。参拝前にそのお寺を知ることは、ご利益をいただけることにも繋がります。是非、知るという気持ちを大切にしてくださいね。
金倉寺の見どころ
大師堂
金倉寺は春になると桜が美しいことでも知られています。お遍路めぐりがちょうど桜の時期に差し掛かったのであれば、是非、見て欲しい光景が広がります。そんな金倉寺の見どころのひとつが「大師堂」です。

大師堂には、智証大師像が伝教大師像と天台大師像を脇仏として中央に安置されています。そして、右奥に弘法大師の像、左奥に神変大菩薩像が安置されているのです。
境内にある「智証大師像」。
四国八十八ケ寺の中でも大師堂に弘法大師以外の像を中央に安置し、五祖師を祀っているのは金倉寺だけです。ですから金倉寺を訪れた多くの人が、ここで手を合わせて祈りを込めるのもわかりますね。
大黒天
金倉寺の境内には可愛らしい七福神の像があります。その中でも本堂の横にある「大黒天像」は他と比べものにならない異彩を放っています。それは金箔で覆われているピカピカの大黒天だからです。
金倉寺のおみくじについている金箔を願い事を唱えながら大黒天に貼るとご利益をいただけることから、現在のような姿になったそうです。元は他の七福神と同じように石像だったそうですよ。
訶梨帝堂
金倉寺には本堂の他に訶梨帝堂という建物があり、ここには子供や女性の守り神として信仰されてきた訶梨帝母が祀られています。古くから鬼子母神伝説の要と言われる場所です。ここでは女性の参拝者が多いのもうなずけますね。
まとめ
金倉寺の御朱印や見どころはいかがでしたか。子宝・安産の守り神として有名な鬼子母神が祀られているお寺として地元の人を始め、全国でも知れ渡っている人気のお寺です。戌の日の安産祈願は特に人気があります。
また、乃木将軍ゆかりの地でもあります。乃木将軍は、1898年10月に善通寺第十一師団長として赴任し、約3年間この金倉寺で暮らしました。1898年の大晦日に静子夫人が東京から訪ねてきましたが、乃木将軍はなぜか妻に会いませんでした。静子夫人は帰り道、本堂脇にあった松の木の下で、もの思いにふけりながらたたずんでいたといわれます。その松がいつしか「乃木将軍妻返しの松」と呼ばれるようになりました。客殿には乃木将軍の遺品が展示されています。
七福神も設置されている金倉寺ではたくさんのパワーがいただけそうですね。
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