四国お遍路81番にあたる白峯寺は五色台「紅峯」「黄峯」「黒峯」「青峯」「白峯」の5つの山のうち白峯の山中にあります。急坂を登って行く白峯寺は「遍路ころがし」で有名。自然が豊かでまさに神秘的なお寺である白峯寺の御朱印や見どころをご紹介します。
目次
白峯寺とは

- 寺号:白峯寺(しろみねじ)
- 山号:綾松山(りょうしょうざん)
- 院号:洞林院(どうりんいん・とうりんいん)
- 宗派:真言宗御室派
- 御本尊:干手観世音菩薩
- 815年:弘法大師と智証大師により開基
- 860年:智証大師が白峯大権現のご神託により千手観音を刻む
- 1599年:高松藩主生駒公によって本堂再建
- 1811年:松平頼儀公によって大師堂再建
白峯寺の御本尊とご利益
白峯寺のご本尊は千手観音菩薩です。弘法大師の妹の子供と言われている智証大師が、山頂で白峯大権現のご神託を受けて霊木に千手観音菩薩を彫刻して作ったとされる霊験あらたかなご本尊です。白峯寺の千手観音菩薩は「身代わり観音」とも呼ばれていて、人々を災難から救ってくれたり、除病・長寿のご利益があるので人気の観音様です。更に、夫婦円満や難産にもご利益があるということで、カップルや夫婦で参拝に訪れる姿も見られます。
白峯寺は、「十二支守り本尊」が境内に祀られています。自分の干支の守り本尊様に開運厄除けや健康の祈願をするとご利益が得られると言われています。
仏足石
白峯寺の境内には「仏足石」があります。これは仏様の足型を掘った石で、かなり大きな足型が掘られているのが分かります。この仏足には乗ることができて、足の裏からパワーをいただいてご利益を感じる場所でもあるのです。
白峯寺の仏足は、「七難消滅」「七福即生」が叶えられると言われています。
七難とは太陽の異変、星の異変、風害、水害、火災、旱害、盗難を表していて、七福とは寿命、有福、人望、清簾、威光、愛敬、大量を表します。まさに仏様に守られているのを感じることができるかもしれません。仏足を見つけたら、静かに乗ってパワーをいただいてみましょう。
白峯寺の大師堂
ご本尊をお参りしたら、弘法大師が祀られている大師堂へお参りです。中央に弘法大師が祀られていて、左に稚児大師、右には青面金剛が祀られています。こちらは高松藩主の松平頼儀公によって再建されました。
白峯寺の御朱印の特徴
四国お遍路81番白峯寺では、境内では本堂の前でお経を読む人、熱心に手を合わせている人など、それぞれのご本尊に対する気持ちの表れを見てとれます。お経を読む場合は周りの迷惑にならない場所を選んで、心を込めてしっかりと声に出しましょう。
白峯寺の御朱印には「千手観音」と書かれていますが、「千」の文字が特徴的でカッコイイ御朱印です。お寺の御朱印は何が書いてあるのか理解に苦しむものも多いですが、白峯寺の御朱印はちゃんと読めます。書いていただく人によって太く力強い文字の場合もあれば、線の細い美しい文字の場合もあります。墨書きの他には3種類の朱印が押されています。
白峯寺ではオリジナル御朱印帳を手に入れることができます。お遍路巡りをしている人は、既にお遍路用の御朱印帳を持っていると思います。しかし深い藍色を基調としたシンプルな御朱印帳にはちょっと惹かれるものがあります。お遍路の思い出に御朱印帳を手に入れるのも素敵ですね。
