「考えても考えても解決策が思いつかない」「考えすぎて頭がぐるぐるする…」どれだけ考えても答えが出ないと、気持ちもすっきりしないもの。もやもやした気持ちを抱えている人は、思考がスッキリする本を読んでみましょう。
今回は思考がスッキリする、おすすめの本7冊を紹介します。考えるのを一休みして、お気に入りのカフェなどで開いてみてください。気分転換にもなりますよ。
世界一シンプルな問題解決
『世界一シンプルな問題解決』はタイトルにあるように、シンプルかつ本格的な問題解決方法を教えてくれる一冊。著者の中尾氏によると、世の中の問題のほとんどは「現状把握」→「解釈」→「介入」→「感情の保留」の4つのステップで解決するそうです。
直面する問題を、解決するべき「課題」と後回しにしてもよい「問題」に分けることが問題解決のポイント。「課題」の解決策を見つけるのが「解釈」、その後実際に解決策を実行するのが「介入」だと述べています。この3つを行うことで「感情の保留」が行われてゆきます。わかりやすい問題解決方法を知りたい人におすすめの一冊でしょう。
『世界一シンプルな問題解決』
著者:中尾 隆一郎
イシューからはじめよ
思考がすっきりする本として多くの人が挙げるのが『イシューからはじめよ』。本書では今すぐ解決する必要がない問題を「なんちゃってイシュー」と呼んでいます。著者の安宅氏によると、解決策を考える前にその問題が本物のイシューか「なんちゃってイシュー」か見極めるのがポイントのようです。
マッキンゼーで働いたこともある安宅氏は、マーケティング研究グループの一員として数多くのブランドを立て直してきた人物。この本を読むことで「なんちゃってイシュー」に時間をとられることもなくなるでしょう。
『イシューからはじめよ』
著者:安宅 和人
すべての仕事は「問い」からはじまる
たった1秒で問題が解決できたらいいですよね。この本には、たった1秒でできる問題解決のヒントが詰まっています。著者は安宅氏と同じくマッキンゼー出身の大嶋氏。大嶋氏はよい「問い」ができるかどうかで、人生において大きな差がつくと述べています。
よい「問い」ができれば思考もシンプルになります。物事の本質に気づけるので、問題の解決も早くなるでしょう。集中するべき点が見つかれば、余分な作業をすることはありません。このようによい「問い」にはさまざまなメリットがあります。本書からよい「問い」について学んでみましょう。
『すべての仕事は「問い」からはじまる』
著者:大嶋 祥誉
入社1年目から差がつく 問題解決練習帳
仕事での問題を抱える人におすすめなのが『入社1年目から差がつく 問題解決練習帳』です。この本では、問題を解決するためのさまざまな「型」を教えてくれます。問題を解決するには「型」と「客観的思考」が大切。この本に記載されている「型」を理解することで、仕事での問題もスムーズに解決していくでしょう。
この本がおすすめなのは、実際に練習しながら「型」を学べること。売り上げ比較やクレーム処理など、練習問題はどれも身近なものです。解説もわかりやすく、新人でも理解できます。学生に戻った気分で、練習問題を解いてみましょう。
『入社1年目から差がつく 問題解決練習帳』
著者:グロービズ・岡 重文
ミニマル思考
無駄を削れば問題解決も早くなります。著者の鈴木氏によると、優秀な人は物事をシンプルかつ最小限に考えてるそうです。人はどうでもよいことや考えても仕方がないことにより思考が妨げられています。これらを取り払わなければ、頭の中も整理できません。複雑な問題や急なトラブルを素早く解決するには、頭の中をスッキリさせておくことが大切なのです。
「ミニマル思考」とは自分ではどうしようもできないことは考えず、目的に集中する思考術。この思考を身につけることで、自分にとって本当に必要な問題だけを解決できるようになります。「世界一単純な問題解決のルール」により、頭も心もスッキリしていくでしょう。
『ミニマル思考』
著者:鈴木 鋭智
どうして? 自分に聞く力で問題解決!
感情に振り回されてしまう人におすすめなのが『どうして? 自分に聞く力で問題解決!』。この本には、行動心理学に基づいた問題解決の方法がわかりやすく記載されています。物事をうまくいかせるためには「感情」でなく「行動」にフォーカスすることが大切。「感情」に振り回されるのではなく解決すべき問題にフォーカスし、具体的な行動を起こしましょう。感情ではなく行動をコントロールすることが問題解決のポイントなのです。
自分の行動を変えるための方法も数多く記載されている本書は、なかなか行動が起こせない人にもおすすめの一冊。何をするべきかが具体的に分かれば、目標の達成も早くなるでしょう。
『どうして? 自分に聞く力で問題解決!』
著者:石田 淳・冨山 真由
問題解決大全
真っ赤な表紙とインパクトあるタイトルが目を引く本書は『独学大全』も手掛けた読書猿氏による一冊。人生におけるさまざまな試練を乗り越えるための37の方法が載っています。さまざまなシチュエーションの問題解決法を知りたい人におすすめの本です。
例えば、目の前の問題が自分にとって重要なものか見極めたい時には「100年ルール」を。問題を目の前にした時、多くの人は問題より恐れや不安に圧倒されてしまいます。恐れや不安で頭いっぱいになると、問題解決のための行動にも取り掛かれません。「100年ルール」はこの状態を解決するための有効な方法です。「この問題は数年後の自分にも重要か?」自問自答することで本当に解決するべき問題が見えてきます。
『問題解決大全』
著者:読書 猿
まとめ
問題解決能力を身につければ悩みもスムーズに解決していきます。問題の特定から解決までスムーズに行えれば、仕事でも評価されるでしょう。思考がスッキリしない時は、今回紹介した本を読んでみてくださいね。