損得勘定。それは、大なり小なり、だれもがしてしまうことだと思います。しかし、物事の基準が損得勘定ばかりになったり、人付き合いが損得勘定ありきになってしまったりすると、いつしか自分を見失ってしまうことも。そうなると、人間関係もなかなかうまくいかなくなるでしょう。
今回は、どうしても損得勘定をしてしまう人へ、人間関係が驚くほどうまくいくようになる方法をいくつかご紹介します。
目次
損得勘定とは?
損得勘定とは、その物事や人物が自分にとってどんなメリットをもたらすかを考えることです。人間関係でいえば、メリットがある人とばかり付き合い、デメリットのある人とは距離を置くということ。要は、好き嫌いや相性ではなく、実質的な得を優先することを指します。
損得勘定に生きる人の心理や特徴
どうしても損得勘定をしてしまう……そんな場合、その人の心理や特徴とはいったいどんなものなのでしょうか。
【条件ばかり見ている】
どうしても損得勘定をしてしまう場合、無意識のうちに条件ばかりを見ていることが多いです。仕事を探すときに給与や勤務地、休日などを気にするように、どんなときにもまず条件に目がいくということ。目がいったもので物事を判断するのはあたりまえですから、条件に目がいった場合、損得勘定をするのは自然なことだといえます。
【人を信用していない】
人間関係で損得勘定ばかりしてしまうのは、そもそも人を信用していないというケースが多いです。もちろん、その人個人ではなく、人間そのものを信用していないのです。どうせいつか裏切る、大事なときには助けてくれないなど、そういったマイナスのイメージを抱いているため、だったらせめて一緒にいるときに少しでもいい思いをしておこうという気持ちがはたらき、損得勘定につながるのです。
【見返りを求める】
損得勘定をするのは、無意識のうちに見返りを求めているというのもあります。労働には対価があるように、なにごとも、自分がしたぶんは返ってくるべきだという気持ちがあるということ。もちろん、したことに対する結果がほしいというのは、だれもが願うことでしょう。ただ、願うばかりでなく、なにがなんでも見返りを得ようと考えた場合、損得勘定をすることになるのです。
【何でも比べる】
損得勘定をしやすい人には、なんでも比べるクセがあります。買いもので野菜を買うときでも、2つ手に取って見比べるなど。このとき、無意識のうちに考えているのは、少しでも大きいものとか、新鮮なものを選ぼうということ。つまり、ちょっとでも得をしたいという気持ちになっているのです。どれでも同じとは思えないので、損得勘定をしてしまうのでしょう。
【損をしたくない】
損得勘定をする人は、損をしたくないという気持ちが強すぎる傾向があります。損をしたいという人はもちろんいないでしょうが、損得勘定をする人は損をすることに対する抵抗が大きすぎるのです。場合によっては、損をすることがまるで人生に汚点をつけるような気がしたり、損をした自分がバカに思えたりすることもあるでしょう。
損得勘定の人間関係を改善する方法
買いものなど、物質に対する損得勘定とはちがって、人間関係での損得勘定はときに対立や後悔をもたらします。これらを避け、人間関係を改善するためにはいったいどうすればいいのでしょうか。
【条件でなく人を見る】
人間関係を改善するためにもっとも大切なのは、人を条件で見ないことです。条件を先に見てしまうと、それで判断しがちなので、最初は意識して条件を見ないようにするのもいいですね。
条件ではなく、その人自身を見るようにすれば、感じるものがたくさんあるはずです。その中で、この人好きだな、となんとなく感じたり、一緒にいて落ち着いたりする人が見つかれば、それこそ相性のいい人。損得勘定をして選んだ友達より、ずっとたくさんのものを与えてくれるでしょう。
【人に感謝して信じる】
人間関係を改善するためには、人に感謝すること、信じることも大切です。ちょっとしたこと、たとえば落としものを拾ってくれたり、探しものを手伝ってくれたりした人や、「おつかれさま」と声をかけてくれた人などに、感謝しましょう。できごとの大小にかかわらず、その人の言動は自分だけに向けられたものであり、自分のために時間をつかってくれたのです。自分のために動いてくれる人がいる、そのことを信じて、感謝しましょう。
【見返りを求めない】
自分がだれかのためになにかをするときは、見返りを求めないことも大切です。見返りを求めてしまうと、そもそもなにかをしてあげようという気持ちにならないかもしれません。
しかし、だれかのための行動は、実は自分のためにもなるのです。経験だったり、新しい考えかただったりと、得るものもあるでしょう。それに加えて、その人に感謝されることで、人間関係が深まったり、広がったりすることも。見返りを求めないほうが、結局自身のためにもなるのです。
【隣の芝生は青く見える】
そもそもなぜ人間関係において損得勘定をしてしまうのかというと、まわりが人間関係で得をしていたり、自分にないものをもっていたりするからです。しかし、実はこれは、勘違いである場合がほとんど。たとえば、友人のおかげで就職が決まった人がいたとしても、それは実は本人の努力があったからこそのこと。人をうらやむことをやめれば、損得勘定もしなくなります。
【失敗や損を受け入れる】
もっとも大事なことは、失敗や損を受け入れることです。もともと損得勘定は得をするため、損をしないためにするのですから、損を受け入れられるようになれば、自然と損得勘定もしなくなります。失敗や損は、それほど大きな問題ではありません。むしろ、そこから得られるものもたくさんあるのですから、恐れすぎないようにしましょう。
まとめ
損得勘定は、ときに成功をもたらしますから、一概に悪いものだとはいえません。ただし、それが人間関係に対するものならば話は別。より豊かな人間関係を築いていくためにも、損得勘定は捨てられるかぎり捨てていきましょう。
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