
この世界に生まれる前、私たちは別の人間で別の人生を歩んでいました。前世は科学的にも検証されてきているのですが、スピリチュアルな世界ではごく当たり前のことです。では、前世は私たちにどんなスピリチュアルなメッセージを送ってきているのでしょうか?
価値観の変化
一度しかない人生といいますが、前世を知ることで魂は不滅だと気づきます。肉体は滅びても自分は死なないと知ったとき、真に大切なことと大切ではないことを見分けるときの視点が変化するのです。
スピリチュアルな視点の変化は、自分が生きていたこと、再びここに生まれてくること、愛する人々と再会できることを知るきっかけを与えてくれます。大切な人と別れてしまっても、スピリチュアルな魂の世界か次の人生で出会うことができると知ることで、別れること・失うことへの不安や恐怖を和らげることができます。
苦しみや悲しみの本質が変化
前世で受けた傷や痛みをそのまま引き継いでしまうと、この現世でも同じような状況に陥ってしまうことがあります。その傷を癒すチャンスを自ら選んでこのスピリチュアルな時代に生まれてきたのですから、それは克服すべき運命であるともいえます。
自分が感じる苦しみや悲しみが前世から起因していると気づけたなら、その過去生を思い出すことで自分を癒し、受け入れることで心が変化していきます。
我慢強くなり寛大になる
特定の人物が苦手だったり、嫌いだったりする場合、前世で何らかのトラブルがあり、それを解決するためにこの世界で出会う必要があったのかもしれません。スピリチュアルな見方だと、相手のいいところを見るようにする、もしくは自分のいやな部分を相手を通して見せられていると考えます。
因果応報という言葉があるように、善行も悪行も自分に返って来るといわれており、嫌いな人・苦手な人には過去生で迷惑をかけていた可能性があります。不快な思いをすることがあれば、前世で積んだ悪行が消されていると思い、感謝の心で受けとめましょう。
心の安らぎと静けさが増す
怒りや苛立ちを感じた人物・思考・状況などを、スピリチュアルな視点から見ることができるようになります。
今起こっていることがどこから発生し、どういった状況へと変化していくのか、スピリチュアルな視点から物事を見ることで、感情を荒らげることなく現状を受け入れられるようになります。
結果、心に安らぎと静けさをもたらし、ちょっとしたことでは動じない、おおらかな気持ちで日々を過ごせるようになるのです。
大切なものの順序が変化する
物質社会である現代において大切なものと、スピリチュアルな世界で大切なものとは違います。魂が輪廻転生を繰り返すことでそれぞれの人生の中に学ぶこと・気づくことがあり、それを繰り返すことで魂自体が成長していくのです。
本来生まれ持ったスピリチュアルな人生の目的に気がついたとき、この現代で大切だといわれていることが必要ないものであることを知り、愛や奉仕といったものへと目を向けていくようになります。
魂の存在であることに気づく
前世を知ることは自分のルーツを探ることにもなります。根本的な変化がうながされ、思いやり・よりよい人間関係を大切にするようになります。そして、ほかのすべての存在とのつながりを強く感じるようになっていきます。
それはスピリチュアルな世界での魂のつながりであり、すべてのものは愛で繋がっており、ひとつであるということなのです。スピリチュアルな世界観で、魂を向上させていくことこそ、前世から受け継がれる人生の使命なのです。
今を大切にし楽しむ
過去生を思い出すと、「今」をより鋭敏に感じることができるようになります。喜びやスピリチュアルな体験ができるのは常に今この瞬間です。前世から学び、その体験を通して知恵を身につけ、今をよりよく生きていくことができます。
過去に縛られていては、今が私たちに与えてくれるものすら充分に楽しむことができなくなります。前世でやり残したこと・受け継いできたものから自分を解放することは、ここにある「今」に集中することに繋がるのです。
まとめ
前世を知る方法はいくつかありますが、必ずしも思い出さなければならないものではありません。個人個人にタイミングがあり、知る必要があるなら自然とスピリチュアルな情報がもたらされるからです。自分が生きて来た過去生を受け入れることができるか、それは知るべきことなのか、さまざまな要因が絡んでくるからです。
スピリチュアルな視点で考えると、前世から今、未来へと繋がる道の先には「魂の成長」があります。どの人生にも気づきや学びがあふれており、どれをとっても無駄なことなどありません。今この一瞬を精一杯生き、魂の向上へとつなげていきましょう。
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