
受験シーズンや資格取得の試験前など、どんなに勉強していてもどうも自信が持てない、という場合に訪れたくなるのが合格祈願の神社です。
名門校が揃う東京には合格祈願ができる神社が数多くあります。
その中でも東京で特に強力だと言われる合格祈願神社があるんです。東京の合格祈願神社をご紹介します。
亀戸天神
東京だけではありませんが、学問の神様といえば菅原道真公ですね。
亀戸天神は菅原道真公を祀る合格祈願の神社として有名です。
九州の太宰府天満宮に対して「東の太宰府」として造られたのが起源といわれています。
東京の中でも有名ですが特に地元の人の信仰が深く、「亀戸の天神さま」「亀戸天満宮」と呼ばれ親しまれています。
東京の中でも梅や藤の花の名所としても有名で、合格祈願に訪れる人が多い受験シーズンには絵馬を奉納する人で境内が溢れます。
特に合格祈願にご利益があるのは境内の心字池です。
ここには数多くのカメがいますが、神社の社名にちなんで合格祈願に訪れた祈願者が祈願成就のお礼にカメを心字池に放流しているそうです。

そして合格祈願に訪れた人に人気なのはやはり合格祈願のお守りです。
東京の合格祈願として有名なお守りで一般的な長方形型をしていて、白地に赤色で藤・梅の花が描かれています。
お守りには葉書が付いていて、合格祈願希望の学校名、受験日などを記載して郵送すると合格祈願祈祷をしてもらえます。
更に東京の名物ともなっている菅原道真公の形の合格祈願おみくじも人気です。折り紙のようなやっこ型の菅原道真公を開いていくとおみくじの結果が分かります。
わざわざ地方から東京にくる人も多いほど、合格祈願にご利益のある神社です。
湯島天神
東京でも亀戸天神と肩を並べて人気のある合格祈願神社といえば湯島天神です。こちらの神社の御祭神も菅原道真公をお祀りしています。
何故、菅原道真公が学問の神様なのでしょうか。
学者であり政治家でもあった菅原道真は、とても頭がよく右大臣まで異例の出世を遂げます。
しかしそれを嫉まれ陰謀により、大宰府に左遷されてしまい、そのまま亡くなってしまいます。
道真の左遷に関わった人々が謎の死を遂げたことから、これは菅原道真がおこしているものと考え、雷の神様=天の神として怒りを鎮めようと祀ったのがそもそもの始まりです。
そしてそのたぐいまれない才能や天性の能力にあやかり合格祈願を願う人が多数訪れます。
東京の人はもちろん、その周辺の県からも合格祈願を願う人が集まり、受験シーズンには絵馬の数がグンと増えるそうです。

湯島天神ではお守りはもちろんですが、「学業成就鉛筆」がお守りと合わせて人気です。
一束12本入りで濃さはHB程度です。12本のうち6本には、勉強で疲れた時に背中を押してくれるような格言が書かれています。
何故、すべての鉛筆に格言が入っていないかというと、実際の試験で格言入りの鉛筆を使うと、カンニングと誤解されてしまう可能性があるからです。
普段の勉強と試験本番とで使い分けるのがコツです。鉛筆の形が四角形なのも試験の時に机の上で転がりにくいように配慮されています。
さすが東京でも指折りの合格祈願神社ですね。受験生のことを分かっているようです。
谷保天満宮

東京でもあまり知られていませんが、実は「関東三大天神」と呼ばれる合格祈願神社のひとつに「谷保天満宮」があります。
他の2つは上記で紹介した2社です。
こちらの御祭神も菅原道真公なのですが、一緒にその子供である道武公も祀られています。
太宰府に左遷されると同時に、数多くいた彼の息子や娘も様々な場所に左遷されることになりました。
その中の一人、菅原道武公は太宰府で失意のままに死去した父親を弔うために現在の国立市に供養するための場所を設けました。
東京だけでなく全国にある天満宮のほとんどは怨霊となった道真を鎮めるために神として祀っているのですが、この神社だけは子が父を想い建てた墓標のような神社で、東京でもとても珍しいと言われています。
境内には合格祈願にちなんで学業にまつわるお守りが数多く並んでいます。
この神社で有名なのは合格祈願の絵馬と御神筆です。
受験専用の絵馬があり、合格した後にお守りを買うとついてくる御神筆で合格祈願絵馬に描かれている御牛に目を書き入れるんだとか。
東京でも23区外にあたる場所にあるので、のんびりとした空気が漂うパワースポットです。
東京に合格祈願に訪れる人は、どこかピリピリしているイメージがありますが、この神社なら気持ちもリラックスできますよ。
東郷神社
東京の原宿という賑やかな場所にありながら、静かな風情を感じられる神社が東郷神社です。
歴史の教科書にも登場する東郷平八郎を御祭神とする神社です。
一般の軍人がなぜ神になるのか不思議な気もしますが、東郷平八郎の祖先は桓武平氏秩父氏の分家渋谷氏の末裔にあたります。
そんな東郷平八郎の功績を残す為に、多くの市民が望む形で建てられたのが東郷神社なのです。
東郷平八郎は日露戦争を勝利に導いたことにより、日本を救った英雄でもあります。
一見、合格祈願には関係ないように思えますが、受験合格するには勉強も大切ですが、運も必要です。
この神社は東京が誇る「勝負運アップ」の神社なのです。
合格祈願においては「プレッシャーに勝つ」「ライバルに勝つ」「己に勝つ」など様々な勝負運が試されます。

それを東郷神社に参拝することで、東郷平八郎の「勝ち」にあやかろうという神社なのです。
そんな東郷神社で人気なのはその名も「勝守・勝札」です。
合格祈願に訪れた人のために勝利祈祷も行われています。
東京では知らない人も多い神社ですが、強力な勝負運を身につけたいのであれば、是非、訪れてみてくださいね。
亀戸香取神社
東京の亀戸には亀戸天神の他にも合格祈願で有名な「亀戸香取神社」があります。
御祭神には経津主神(ふつぬしのかみ)が祀られていて、東京でも知る人ぞ知るご利益のある神社です。
亀戸香取神社は、藤原鎌足が香取大神を勧請して創立した歴史ある神社です。
平将門が乱を起こしたとき、これを追討した藤原秀郷が祈願成就の感謝として弓矢を奉納しました。
この弓矢は「勝矢」と命名されて、この神社で人気の「勝守」になっています。
この勝守は合格祈願だけでなく、有名アスリートに勝利を運ぶお守りとして大人気なのです。
亀戸香取神社も合格祈願のために「勝負運」を上げる神社になります。
受験もスポーツと同じ一発勝負です。
多くのアスリートがその一発の勝負にすべてを捧げるのと同じように、合格祈願の受験生も、試験という勝負に勝てるようにという思いが込められています。
境内には本殿の他にたくさんの摂社が存在します。恵比寿神と大国神の像が設置されています。
亀戸という名前の語源と言われている「亀井戸」の水とたわしで、この像の中の自分が痛い場所をこすると痛みが和らぐと言われています。
受験には体調管理も必須です。身体の悪い部分の完治も一緒にお願いできるのは嬉しいですね。
東京の穴場ともいえる亀戸香取神社で、合格祈願をしてみませんか。
まとめ
東京の合格祈願神社のおすすめはいかがでしたか。
東京には全国から合格祈願者が集まりそうな強力な合格祈願スポットや勝負運アップのスポットが存在します。
合格祈願と勝負運が合わされば、受験シーズンも怖いものなしです。
合格祈願にまつわるお守りやグッズも手に入れてみてください。
そして合格したあかつきには、晴れやかな顔でお礼参りに行きましょう。