目次
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祈りの別所五木
別所温泉には、「祈りの五木」と言われる霊木があります。触れられる場合は木肌に触れてパワーをいただきましょう。
北向観音の愛染カツラ(あいぜんかつら) 縁結びの霊木

市指定天然記念物。樹齢1,200年の老木で、樹高約22m、幹囲5.8m。825年の大火の際、どこからともなく表れた千手観音がこのカツラの樹の上で避難民たちを救ったという伝説があります。
故川口松太郎原作の日活映画『愛染かつら』のモデルになり、ハート形の葉が愛らしく、縁結びの霊木として人々に親しまれています。
北向観音の夫婦杉(めおとすぎ) 夫婦円満

観音堂の左側に、背の高い4本の杉の木があります。2本ずつ根本の方でくっついて、仲の良い2組の夫婦のようです。
安楽寺の高野槇(こうやまき) 希望の木

樹高が高すぎてカメラに収まりません。まだまだ木の先が空に向かって伸びています。高野山で仏に供える花の代用として用いられ、この名前があります。
常楽寺の御舟の松(みふねのまつ) 極楽浄土に導く

樹齢約350年。少し離れて見ると宝船の形に見えます。この船で阿弥陀如来が極楽浄土へと導いてくださるそうです。
薬師堂のねじり紅葉(ねじりもみじ) 素直な心になる木

北向観音から南の方向へ徒歩7分程度、大湯近くの薬師堂歌碑公園にあります。
根本から幹がねじれて巻き付くように上へ向かっています。このねじれを眺めて真っ直ぐな素直な心を呼び起こそうというのでしょうか?不思議な木です。
⑧前山塩野神社(まえやましおのじんじゃ)

前山塩野神社の御朱印は、厚手の白い和紙に、「式内鹽野神社」と書かれ、しだれ桜、神紋の梶の葉、「信州の鎌倉」「信州上田塩田平」の文字が印刷されているきれいな御朱印です。境内は無人のため御朱印は中禅寺で授与されます。
初穂料は600円
拝観時間:9:00~16:00
所在地:上田市前山1681 ℡ 0268-23-5408(市観光課)0268-38-4538(中禅寺)
「別所温泉駅」から上田バス信州上田レイライン線「下之郷駅行き」に乗車(9分)して、「中禅寺」で下車。または、「下之郷駅」から「別所温泉駅行き」に乗車(18分)して、「中禅寺」で下車。徒歩2分程度。
鳥居前に駐車スペース有り。または、中禅寺駐車場を利用するといいでしょう。
前山塩野神社は、平安時代初期にできた『延喜式』という書物に「式内社」として載っている名社です。別所温泉の南東、独鈷山(とっこざん)の北のふもとに位置し、かつては独鈷山山頂の鷲岩という巨岩に祀られていたそうです。この地に遥拝所として御門屋(みかどや)が建てられ、その後本殿も遷されました。
塩田北条氏、武田氏、真田氏など歴代の統治者が崇敬しました。武田信玄の祈願状や真田昌幸の寄進状などが市の文化財に指定されています。
拝殿 市建造物

1743年の建立と見られ、間口・奥行き共に同じ長さで、二階建ての楼門造(ろうもんづくり)、切妻屋根の銅板葺です。正面に「勅使殿」(ちょくしでん)の額が掲げられています。
本殿 市建造物

祭神は須佐之男命(すさのおのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなびこなのみこと)です。1750年の建立と見られます。「一間社流れ造(いっけんしゃながれづくり)」、間口・奥行き共にほぼ同じ長さで、向拝が付き、屋根は銅板葺です。龍や象、雲形などの彫刻が美しい建造物です。
神社への入り口は狭く、異界に誘われるかのような凄みを感じました。自然のままの杜、太鼓橋、その下を独鈷山からの湧き水が流れ、江戸時代後期に建てられた社殿、小さな祠が建つ大小の磐座(いわくら)。境内は、神秘的な雰囲気に包まれていました。
社殿は江戸時代後期に活躍したこの地方随一の大工棟梁末野一族の建立です。
60年ごとの「甲子大祭(きのえねたいさい)」が今も継続されています。
⑨中禅寺(ちゅうぜんじ)真言宗

中禅寺の御朱印は2種類あります。厚手の白い和紙に「龍王山中禅寺」と書かれたものには薬師堂と仁王門の金剛力士像が印刷されています。「薬師如来」と書かれたものには薬師如来坐像や梵字が印刷されており、カラフルな御朱印です。
納経料は各600円
拝観時間:9:00~16:00
所在地:上田市前山1721 ℡ 0268-38-4538
前山塩野神社から徒歩3分程度
入山料:200円
駐車場:無料
寺伝によりますと、天長年間(824~834年)に弘法大師が雨乞い祈祷のために草庵を結んだのが始まりとされます。源頼朝や塩田北条氏の庇護を受け栄えましたが、火災で焼失し、1734年に現在の本堂が再建されました。本堂の本尊は延命地蔵菩薩です。
薬師堂 木造薬師如来坐像(もくぞうやくしにょらいざぞう)重要文化財

約800年前の建造で、中部日本最古の木造建築です。方三間の宝形造(ほうぎょうづくり)、茅葺屋根の素朴なお堂です。
本尊の木造薬師如来坐像は像高97.8cm。平安時代後期の和様式と進取の鎌倉様式を取り入れた仏像です。台座には流鏑馬(やぶさめ)を描いた墨書戯画(すみがきぎが)が見られます。
近くの前山塩野神社前に流鏑馬の旧跡がありました。一の鳥居から二の鳥居までの直線約218mの道を、鎌倉時代の武士たちが騎乗したまま的を射る神事が行われていたのです。
その他、仁王門に安置された木造金剛力士像は平安時代末の作と考えられ、信州最古です。県宝彫刻に指定されており、上田市日本遺産構成の文化財です。
うぐいすが清らかな声を聞かせてくれ、のんびりと開放感のあるきれいなお寺でした。
⑩前山寺(ぜんさんじ) 真言宗

前山寺の御朱印は、厚手の白い和紙に「本尊大日如来」と書かれています。左上に可愛いイラストが印刷されています。仏様が蓮の花を持って踊っているように見え、「ひとつ咲く」と言葉が添えてあります。イラストは数種類あるようです。
納経料は800円
拝観時間:9:00~16:00
所在地:上田市前山300 ℡ 0268-38-2855
上田バス信州上田レイライン線「下之郷駅行き」で「中禅寺」から5駅(6分)、「前山寺」下車、徒歩2分。
入山料:200円
駐車場:無料
前山寺は独鈷山のふもとにあり、812年に弘法大師によって護摩修行の霊場として開創されたと伝わります。塩田城の鬼門にあたり、祈祷寺として武将の信仰が厚かったお寺です。江戸時代は40数ケ寺の末寺を持つ教学の殿堂でした。
三重塔 重要文化財

様式上室町時代初期の建立と推定されます。三間三重、高さ19.5m、屋根は杮葺(こけらぶき)。初層と二層に掲げられた大日如来の額で金剛界五仏を表します。二層・三層に窓や扉、回廊、勾欄がなく、長い同貫が四方に突き出して調和が保たれており「未完成の完成塔」と絶賛されています。和様・禅宗様の折衷様式です。
本堂は、間口10間、奥行き8間の木造茅葺屋根で、江戸時代前期の建立と推定されます。本尊は大日如来。
住職夫人手作りの「くるみおはぎ」(900円)が人気です。桜やツツジ、藤など四季折々の花が咲き、「花の寺」とも呼ばれています。
上田電鉄別所線も上田市日本遺産構成文化財!
1921年に開通した上田駅から別所温泉駅を結ぶ11.6kmの別所線は、下之郷駅から大きく西に曲がります。終点の別所温泉駅までの軌道は、まるで大地をうねりゆく龍のようにレイラインに沿って夫神岳(おがみだけ)に向かっているようです。
上田駅から下之郷駅に向かう時、朱塗り兜(かぶと)に六文銭が付いた「さなだどりーむ号」に乗りました。
途中、田園を走る日本遺産信州上田レイライン・別所線のラッピング車両に遭遇!車窓から写真をパチリ!ナイスタイミングでした。
問い合わせ先
日本遺産御朱印に関する問い合わせ:上田市日本遺産推進協議会事務局
℡ 0268-75-2005
別所線電車に関する問い合わせ:上田電鉄株式会社
℡ 0268-22-3612
バスに関する問い合わせ:上田バス株式会社
℡ 0268-34-6602
まとめ
いかがでしたでしょうか。
上田市日本遺産のロゴマークがある限定御朱印をいただける寺社を中心にご紹介しました。日本遺産になる神社仏閣だけあって、それぞれ歴史があり、文化的価値の高い有形無形の文化財にあふれていました。その周辺にも見どころがたくさんあります。
4月下旬の信州上田は、新緑の山々を背景に、サクラ、ヤマモモ、ツツジ、レンギョウ、ヤマブキ、シャクナゲ、ミズキなど色とりどりの花が一斉に咲き、行く先々でウグイスの「ホー、ホケキョー」というお参り人には実にありがたい鳴き声に迎えられました。
車なら一日で巡れますが、電車・バス利用なら、上田駅周辺か別所温泉あたりで1泊して、ゆっくり巡られることをお勧めします。「百聞は一見に如かず」です。ぜひ訪れてみてください。
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