パワースポット

牛天神北野神社の撫で岩(ねがい牛)は願いが叶う!パワースポット

御朱印はユニークでパワフル! 祭祀の記念御朱印も!

石段のわきの社務所で、御朱印帳を差し出し、牛天神と太田神社と高木神社と三つの御朱印をお願いしました。社務所の方は「少し時間がかかります」とおっしゃって、10階建てのビル「牛天神会館」へと入っていかれました。

5分くらい経ったでしょうか。会館から出てこられたので、受け取ろうとすると、「いえ、まだこれからです。これから印を押すのです!」とおっしゃるのです。その力強い言葉と「印を押す」しぐさに、少したじろぎました。

そして、さらに5分ほどして、いただいた牛天神社の御朱印は、「撫で岩」をイメージした印も添えてありました。
牛天神,北野神社

ユニークなのが太田神社の御朱印です。「貧乏神はあちらへゆけや神風に」と朱筆で書かれた上に、「太田神社」と力強く書いてありました。
牛天神,北野神社

高木神社の御朱印には「金運招福」とあります。元気と福運をいただけそうですね。
牛天神,北野神社

初穂料はいずれも500円でした。少々高めですが、「撫で岩(ねがい牛)」の神社だけに、宮司さんも参拝者の願いが叶うようにと、一つ一つ心を込めて書き、印を押してくださるので、お金には代えられません。

祭祀の時には特別の御朱印がいただけるそうですよ。たとえば、3月3日には「ひなまつり記念御朱印」、3月31日には「太田神社・高木神社例祭記念御朱印」、桜が咲く頃には「さくら便り記念御朱印」がいただけます。さらに、御朱印をお願いすると記念品もいただけるそうですよ。

もう過ぎてしまったものもありますが、お参りする時は、牛天神の公式サイトをチェックしましょう。

そして、必ず御朱印帳を持参してくださいね。先に社殿のお参りをして、御朱印をお願いして、ゆっくり境内を見たり、「撫で岩」に願いをかけたりしているとちょうどいいかもしれません。祭祀などで御朱印をお願いする人が多い時は、後日渡しになるかもしれないということです。

樹齢100年超のご神木「木斛」と水戸黄門様奉納「桜の大樹」

牛天神,北野神社
境内の真ん中にどっしりと構えるのが、木斛(もっこく)の木。ツバキ科の常緑樹で、夏に白い小さな花が咲きます。真剣に心を込めてお願いすると必ず願いが叶うそうですよ。

江戸時代、水戸藩の二代藩主であった徳川光圀公は、崇敬する牛天神の境内に桜の木がなかったので、5本の桜の木を奉納しました。現在、境内にある桜の木は、その5本のうちの1本だそうです。
牛天神,北野神社

光圀公といえば、講談や映画、テレビドラマの「水戸黄門」でおなじみですね。水戸藩の中屋敷はこの神社の近くにありました。現在、小石川後楽園として特別史跡・特別名勝に指定されています。

牛天神境内の桜は、見事な枝が四方に伸び広がっているので、桜咲くシーズンにはこのような素敵な光景になります。この桜の「気」をいただきに来る参拝者も多いそうです。

牛天神,北野神社

きっと光圀公もお花見に神社を訪れたことでしょう。

牛天神北野神社へのアクセス

最寄り駅

  • 地下鉄丸ノ内線・南北線「後楽園」駅より徒歩10分
    出口1から、東京ドームを左に見て、都道434を「小石川税務署」方面に進みます。「牛天神下」の信号を右に曲がり、一筋目を右に入ると、まもなく牛天神入り口があります。
  • 地下鉄三田線・大江戸線「春日」駅より徒歩10分
  • JR総武線、地下鉄東西線・南北線・大江戸線・有楽町線「飯田橋」駅より徒歩10分

牛天神北野神社
〒112-0003 東京都文京区春日1丁目5−2
03-3812-1862
公式ホームページ: http://ushitenjin.jp/

周辺のスポット

後楽園

牛天神,北野神社
江戸時代の水戸藩の中屋敷だった所です。二代藩主徳川光圀公によって完成された「回遊式泉水庭園」は、特別史跡・特別名勝の指定を受けています。春の梅、秋の紅葉を愛でながら、広いお庭をそろりそろりと歩き、お姫様気分を味わえるお庭です。

萩の舎(はぎのや)跡

牛天神,北野神社
牛天神の境内には、明治時代に「萩の舎」という歌塾の塾主として知られた中島歌子の歌碑があります。現在五千円札の肖像でおなじみの樋口一葉が学んだ所です。一葉は、内弟子となって歌子の右腕として活躍しました。

牛天神,北野神社
その跡地が、牛天神を出て安藤坂を少し上がったところにあります。文京区教育委員会が立てた案内版があります。道路に道しるべがありました。

伝通院

牛天神,北野神社
「萩の舎」からさらに、春日通りとの交差点に向かって進んでいくと、正面に伝通院の山門が見えてきます。江戸三十三観音霊場の第十二番札所です。ここは、徳川家康公が生母於大の方(おだいのかた)の遺骨を埋葬し、お堂を建てたお寺です。

また、家康の孫で、豊臣秀頼の妻となった千姫や、徳川家ゆかりの女性や子どものお墓がたくさんあり、徳川家菩提寺の一つです。

まとめ

いかがでしたか。小さなお社ですが、一つ一つが大切に継承されてきたお社のような感じを受けます。

江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎の富嶽三十六景「礫川の雪の旦(こいしかわのゆきのあした)」は、この牛天神の西側にあった茶屋から富士を眺める様子が描かれています。
牛天神,北野神社

当時は境内からも富士を眺めることができたのでしょう。多くの参拝者で賑わったことが想像されます。諸田玲子さんの『四十八人目の忠臣』の冒頭、「牛天神」の章で、かなり広大であったことが描かれています。

見応えあるパワースポットに足を運んで、1つ1つを是非堪能してください。

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ABOUT ME
Written by ゆうこ
卯年、山羊座。元国語教師。趣味は、温泉旅行や食べること。百人一首競技かるたは選手&読手A級。お寺や神社に立つと、幾度もの興亡が繰り返され、再建・再生され、長年月維持し、受け継いできた無数の無名の人々がいたことを思わずにいられません。そういう人々の思いを少しでも伝えられたらと思っています。 共著書:『新渡戸稲造の至言』(新渡戸基金発行)『花ひらく女学校』(女子教育史散策 明治後期編)

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