西洋の童話や伝説によく登場する「妖精」は、草木や花などの自然の霊であり、人間と神の間の存在として考えられています。
フェアリーとも呼ばれ、主にかわいくて小さいイメージが定着しているようです。
ではこの妖精はどのような役割を持っていたり、また日本にも存在しているのでしょうか?
妖精はいるのか?日本と西洋における妖精不思議な5つの真実
妖精とは
童話や物語の中に登場する妖精は、ちょうどディズニー映画のピーターパンに登場するティンカーベルのような、かわいくて小さく、羽根を持った生き物として描かれていることが多いようです。
しかし実際には、醜い姿をしたものや、人間と同じくらいのサイズのものも存在したという話も伝わっています。本来は自然崇拝の民間信仰の対象であったようですが、自然の力を宿し霊的なパワーを持ち、その種類や役割も多種にわたっています。基本的に妖精の多くは、あまり人の話を聞かないようで、質問したことには直接答えないことが多いとされています。
願い事の応援はしても、それほど力を発揮しないとも言われ、逆に妖精を無視すると怒りを買うと言われています。
西洋における妖精の存在
一般に妖精と呼ばれているものは、イギリスに伝わっているものが多いようです。妖精の英訳であるフェアリーの語源は「運命」を意味するFataであるとされており、幻覚を見させて心を乱す者という意味も兼ねていたようです。従って、必ずしも私たちが知る童話や伝説の中に存在する、かわいくて小さいもの=妖精ではなかったようで、中には犬や猫などの動物の姿をした妖精も存在していたそうです。
近年においてもその妖精の存在を信じる人は多く、イギリスのサマセット地方の森に200個以上もの妖精の家のドアが木の根元に作られている現実があります。これは子どもが妖精へメッセージを送ることができるように、地元の住民が妖精のための家を作ったという説がありますが、定かではないそうです。もしかしたら本当に妖精たちが作ったのかもしれませんね…。
妖精の仕事
妖精の仕事で思い浮かべるものはなんでしょうか?スピリチュアルの世界では、よく妖精の力を借りてリーディングをしているという人もいるようです。基本的に妖精の役目は自然界を守るということにあるようですが、神様の末端の仕事を手伝っているという説も存在しています。
中にはイタズラ好きの妖精がいたり、またお金に困った人や弱者を助けることを使命としている妖精もいるそうです。怒りっぽい妖精もいるようなので、何かお願い事をするときは、機嫌を損ねないように気をつけたほうがよいかもしれません。
妖精は基本的に気まぐれなようで、お願い事を聞いてくれるかわりに、その倍以上のトラブルも持ちこむ妖精もいるそうなので、安易に頼らないほうがよいでしょう。
妖精に会えるのか
イギリスでは1917年に姉妹が森で妖精に出会ったときに撮影した写真が残されていますが、真偽のほどは定かではありません。しかしこの姉妹のことを小説家のコナン・ドイルが信じたことから、「コティングリー妖精事件」として世間を騒がせることになったそうです。
妖精を見つけるには、森の中で草木が丸い輪のように枯れている場所があれば、月夜に妖精が踊るフェアリーリングと呼ばれる場所かもしれません。ただしそこに足を踏み入れると、妖精の国に引きずり込まれて帰れなくなるとも言われています。
また森の中に妖精が好きな果物やキノコをお供えしておくと、妖精に会うことができるとも考えられてはいますが、問題は妖精に会う方法は色々あっても妖精にお帰りいただく方法が定かではないらしく、下手をすると以後ずっと妖精に悩まされることになることもあるとか。
日本における妖精
さて、日本でも妖精は存在するのでしょうか?
西洋の妖精に近い姿のものはないようですが、近いかもしれないもので言うと、河童や座敷わらし、天狗や妖怪かもしれないようです。
しかし近年、日本でも「小さいおじさん」と呼ばれる一種の妖精を目撃したという情報はたくさんあり、写真や動画もネット上では出回っているようです。どうやらやはり植物の精だということのようで、植物が多いところに行くと出会うチャンスがあるかもです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ひとことに妖精と言っても、幸運をもたらしてくれるハッピーな妖精だけではなく、いろいろな種類が存在するようです。
無理に妖精に出会おうとしたり、妖精にお願い事をしないほうがよいのかもしれません。自然に出会うことができてこそ、ほんとうの幸運が訪れるというものです。