
「四谷須賀神社『君の名は。』の聖地&パワースポット!御朱印と見どころ」で紹介しました四谷須賀神社の例大祭が、2017年6月2日〜6月5日に行われました。
昨年大ヒットした映画『君の名は。』は、宮水神社のお祭りの日にティアマト彗星が落ちて、糸守町が消滅してしまうという設定で、お祭りがキーポイントになっていました。
そして、主人公の三葉と瀧が再会するラストシーンの舞台のモデルとなったのが、四谷須賀神社の石段(男坂)でした。
そういうこともあり、記事の最後に四谷須賀神社のお祭りに触れましたので、どのような雰囲気か知りたくて、行ってきました。
四谷須賀神社のお祭り(2017)について

四谷須賀神社は、江戸時代から四谷18ケ町の総鎮守で、疫病・厄除け・大地の恵みの神として地域を守り、人々の信仰を集めてきました。古くは、四谷の「天王祭り」といわれ、江戸の五大祭りの一つとして有名でした。
その伝統を受け継ぐ今年の例大祭は、6月2日(金)宵宮(前夜祭)、3日(土)例大祭祭典・和太鼓奉納・龍踊り奉納・露店出店、4日(日)四谷18ケ町連合神輿渡御・神楽殿での催し・露店出店、5日(月)修祭という内容で、4日間にわたって行われました。
境内の様子
私は、お祭りのクライマックスである神輿渡御が行われる6月4日(日)の午後2時ごろに四谷須賀神社に着きました。
その時は、映画『君の名は。』のラストシーンの石段(男坂)も、少しゆるやかで幅が広い女坂の石段も人影は少なかったのです。
もちろん境内は露店がびっしり並んでいて、多くの人々であふれていました。
浴衣姿の子どもたちも思い思いに食べたり、飲んだり、ヨーヨーつりや金魚すくいなどを楽しんでいました。

境内は大勢の人で賑わい、手水舎で手と口を清め、社殿にお参りをする人が絶え間なく続きます。
お祭りの今日は、社殿の扉が開いていて、普段は見られない内陣の「三十六歌仙絵」もよく見え、祭壇の奥の扉も開かれていました。

大国主命が祀られている大国社も扉全開で、お供えものもあり、大国主命もいちだんとうれしそうでした。

金色に輝く二つの獅子頭が展示されていたり

神輿庫の扉が開かれていて、須賀神社の神輿を見ることができたり、祭りの日の晴れやかさがありました。

神輿の宮入り
神楽殿では、かわいい子どもたちのお囃子の演奏がお祭りの雰囲気を盛り上げていました。
そうした祭り囃子に乗って、いよいよ午後3時すぎ、一番目の神輿が女坂の石段を上ってきました。

鳥居の手前で前後左右に神輿を揺らしながら境内に入り、社殿前でもしばし神輿を揺らし、担ぎ手のかけ声や観衆の手拍子が高まり、熱気は最高潮に達します。
そして、神主さんからお祓いを受けて、裏道に出てしばし休息をとり、また通りを練り歩き、町内に帰っていくようでした。
一番手と入れ替わりに、二番目の神輿、三番目の神輿…というように、18ケ町から繰り出されたそれぞれの神輿が順次宮入りするのです。
中には、勢いよく石段を駆け上ってくる神輿もありました。

どのように宮入りするかは、おそらくその町内の担ぎ手に任されているのでしょう。
とても迫力がありました。
須佐之男命(すさのおのみこと)を主祭神とする神社だけあって力強い宮入りでした。
『君の名は。』の聖地は?
映画『君の名は。』で、三葉と瀧が再会するラストシーンのモデルになった石段から下の方は、宮入りを待つ神輿と担ぎ手の人々でびっしり長い列ができていました。
神輿はこの男坂の下から左に曲がって女坂へと行くのです。
男坂の石段は、絶え間なく人々が上ったり、下りたりしています。
三葉と瀧がすれ違うすきまもありません。
しかし、人混みの中でも、祖母から教わった組紐で結ばれている二人はきっと気づけるにちがいありません。
まとめ
いかがだったでしょうか?
若い男性がスマホでだれかに電話しながら「今日は『君の名は。』の日だ」などと話しているのが聞こえました。
やはり、映画のファンが見に来ているようでした。気のせいか、私のように、一人でカメラを持って来ている人が多いように思いました。
今年は、『君の名は。』の聖地のお祭りを見に来た人も多かったと思います。
静かな神社もパワーをいただけますが、こうしたお祭りも、神様と地域の人々が一体になって作り出す熱気がパワーの源になるのではないでしょうか。
来年は、四谷須賀神社の本社神輿が町へ繰り出すお祭りです。訪れてみてはいかがでしょうか。

四谷須賀神社祭り凄い人出ですね、四谷に親戚が住んでいるのにまだ行った事がありませんでした。
見どころ満載ですね、記事を読んで是非行ってみたくなりました。
ご訪問ありがとうございます。四谷須賀神社のお祭りは大変見応えがありました。ぜひ御覧になってください。
今年は陰のお祭りで、18の町内会からの神輿が須賀神社に集まってくるお祭りでした。お昼すぎから新宿通りを練り歩いて、3時ごろから女坂を1基ずつ上がってきました。神輿をかついで坂を上がるというのが最初信じられませんでした。男坂下に来るまでに疲れているはずなのに、見事に上がってくるのですね。中には駆け上がってくる神輿もあり、とても感動しました。さらに宮入の順番待ちをしている神輿の列を、男坂の石段の上から見たとき、鳥肌がたつくらいに感動し、驚きました。私は、石段を下りようと思ったのですが、とても無理そうなので、裏道からそっと出ました。そうしたら、先に宮入してお祓いを受けた神輿が、町内へ帰る道々でまた練り歩いているではありませんか。なんとサービス精神に満ちたお祭りなのだろうと三度感動しました。ちなみに宮入の順番は、くじ引きで決めるそうです。
翌日ネットで、ユーチューブの動画が早くもアップされていました。それは新宿通りから須賀神社の石段下までの道を練り歩く光景でした。やはり各町内の神輿がわっしょいわっしょいと盛り上がっていました。
来年は表のお祭りで、須賀神社の本社神輿が町へ繰り出すようです。町内会の連中がリレー式で、一度も神輿を下におろすことなくバトンタッチしてかついで町を練り歩くそうです。まだ私も実際には見たことはありませんが、かなり迫力ありそうですよ。ぜひ行ってみてください。