
デジャブは勘違いや思い込み、記憶の混乱が多い!?
いつか夢で見たのか、それとも本当に『すでに知っていたのか』。人は時折、初めてなのに初めてではない、という不思議な感覚を経験することがあります。デジャブや既視感と言われるその感覚の原因は一体なんなのでしょうか。
デジャブの意味を【夢鑑定士・睡眠コンサルタント】の麻生真礼さんに紹介してもらいます。
目次
デジャブの意味とは?
初めて来た場所なのに、なんだか見覚えがあるような気がするとか、初めて見たり聞いたりした事柄のはずなのに、知っている気がするとかいった不思議な感覚をデジャブと言います。
デジャブとはフランス語で、直訳すると『すでに見た』。既視感(きしかん)と日本語では訳しますので、こちらで聞き覚えがあるという人もいるかもしれません。
そうした本来知らないはずの事柄をすでに経験している、あるいは知っているという感覚をデジャブと呼ぶのです。
デジャブのスピリチュアルな意味
デジャブの多くは勘違いや記憶の混乱などが原因ですが、中にはスピリチュアルな意味合いを持つものも。いわゆる予知としてのデジャブはその最たる例と言えるでしょう。
予知としてのデジャブ
夢で見たことが数時間、あるいは数日といった短い期間で現実に起きることを経験するのが正夢ですが、今まさに目の前でこれから起きることを数カ月、あるいは数年や数十年前に夢で見ていて、デジャブとして思い出したのかもしれません。
良い出来事の予知であったなら喜んで受け入れるだけで良いのですが、災難や災害など悪い出来事の予知だった場合、デジャブとして思い出したことを参考にして、全力で被害の回避をしてくださいね。
運命的な出会い
これから経験する出会いが運命的であり、人生が大きく変わる可能性を表していると考えられます。良い印象のデジャブであれば、今後の展開も良いものと言えるでしょう。
しかし悪い印象のデジャブであれば、今後試練やトラブルが待ち受けていると考えられます。
デジャブを見る原因
デジャブを見る、経験する原因とはどのようなものがあるのでしょうか。こちらではその原因についていっしょに見て行きましょう。
勘違い
デジャブと呼ばれているものの大半が、実はこの勘違い。初めて訪れる、あるいは目にする景色や場面であるのに、似たような光景を見たり聞いたりしたことがあって、あれ?もしかしてこれはデジャブかな?と脳が思い込んでしまうと考えられます。
建物の雰囲気や街並み、道の構造、観光地の風景などは、洋の東西を問わず似たようなシチュエーションが数多く存在します。
旅行をよくする人は、いろいろな場所で多くのものを目にする機会があり、その分だけデジャブと思い込んでしまう材料を、記憶としてたくさん持っている状態と言えるでしょう。
欧米などはまだしも、日本国内やアジア圏であれば、似通った風景も多いですね。そうした似ていても実際には違う風景を、錯覚して同じものだと思い込んでしまうのが、デジャブの大きな原因のひとつとされています。
ストレスによる脳の疲労
突き詰めればこれも勘違いのひとつではあるのですが、健康面で考えるとより深刻と言えます。
精神的なストレスから脳が疲れ切った状態にあり、初めて見聞きすることなのに、前にも同じことを見たり聞いたりしたことがあると、脳が錯覚してしまうことがデジャブの原因となります。
心身がかなり疲れているサインとも言えますので、本格的に体調を崩してしまう前にしっかり休養を取った方が良いでしょう。
記憶の混乱
過去に実際に経験した事柄と、似たような場所で似たような行動を取ったことで、デジャブだと錯覚してしまうことが。これも勘違いのひとつですが、過去の経験を忘れていたところに現在の似た状況がリンクされた、記憶の混乱が原因と言えるでしょう。
そして記憶の混乱によるデジャブは、自分の経験だけではなくテレビで見た情報や他人から聞いた話からでも起き得ます。
無意識に記憶したかつて見た夢
デジャブの原因のひとつに、かつて見た夢の一部という考え方があります。夢にはもともと記憶の整理といった役割があり、現実で経験したさまざまなことが詰め込まれていると言えます。
だからこそありそうであり得ないような、おかしな展開の夢というのも多いのですが、中にはまるで現実と違和感のない内容である場合も。
しかし夢というのは目を覚ました後は薄れて行くものであり、よほど印象的なものでなければ忘れてしまうもの。しかし実際には無意識でそうした夢を記憶している=意識して思い出すことはできないけど、記憶には残っていると言えます。
なんらかのきっかけで、そうした無意識で記憶した夢が思い返される現象も、デジャブと言えるでしょう。
