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長野県【善光寺】御朱印の種類や時間・ご利益・パワースポットの見どころ

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「一生に一度は善光寺参り」「牛に引かれて善光寺参り」などの言葉で知られる善光寺は、約1400年の歴史があります。本尊は、インドから朝鮮半島の百済(くだら)を経て、6世紀中ごろ日本に伝わった日本最古の仏像と言われています。「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」と唱えれば、極楽浄土へと導いてくださるという仏です。

善光寺は無宗派の寺院で、性別・身分を問わず、どの宗派の人々でもお参りでき、江戸時代に全国各地から大勢の参詣客が訪れました。女人禁制の寺院や霊場が多かった時代に、男女に平等に開かれた寺院として人気を集めました。

善光寺平に広がる数多くの寺院建築、宿坊、門前の商店街の賑わいなど、今も老若男女に親しまれる、善光寺の魅力を特別御朱印とともにご紹介しましょう。

善光寺とは

山号:定額山(じょうがくさん)
宗派:無宗派
本尊:一光三尊阿弥陀如来(いっこうさんぞんあみだにょらい)
創建:伝・皇極天皇3年(644年)
開基:伝・皇極天皇(勅願)

善光寺のご利益

善光寺のご利益は、「南無阿弥陀仏」と一心に唱えることによって極楽浄土へ導いてくださるという来世のご利益です。

上田市別所温泉にある「北向観音(きたむきかんのん)」は、本堂が北向きに建てられており、南向きの善光寺と相対しています。北向観音の本尊は、現世にご利益をもたらすという千手観音菩薩です。

善光寺に参ったら北向観音も参拝しないと「片参り」になると言われています。両参りすると、現世・来世ともにご利益にあずかれますね。

北向観音については、こちらをご参照ください。
▶︎【上田市日本遺産御朱印巡り10寺社】頂いてきました!パワースポット

善光寺の【諸堂限定御朱印】

善光寺では通常の御朱印とともに、期間限定の特別御朱印をいただくことができます。

ここでは「諸堂限定御朱印」についてご紹介します。

5つのお堂を参拝した人にのみ授与されます。5枚の御朱印をつなぐとこのように背景が一枚の絵になる美しい御朱印です。

善光寺,御朱印,5枚の御朱印

右から本堂・山門・仁王門・経蔵・忠霊殿です。いずれも書置きのもので、各500円です。いただくには拝観券が必要です。

お得な「善光寺参拝セット券」

拝観券は各お堂でも購入できますが、共通券の「善光寺参拝セット券」大人1,200円がお得です。

各お堂で購入すると本堂600円、山門500円、経蔵300で合計1,400円かかります。

この共通券で、本堂内陣及び戒壇巡りと善光寺史料館(忠霊殿内)、山門、経蔵が拝観できます。本堂の入り口に券売機があります。

「諸堂限定御朱印」のいただき方

本堂は、本堂内の御朱印授与所でいただけます。お朝事(あさじ)~16:30

山門・経蔵・忠霊殿は、それぞれ入口のスタッフにお願いします。9:00~16:00

仁王門は、本堂正面左側の「御朱印所」でいただきます。お朝事開始30分前~16:30

善光寺の見どころ

それでは善光寺の中心的な5つのお堂と限定御朱印をご紹介しましょう。

参道から境内に入ると、仁王門、山門、本堂の順に一直線に並んでいます。本堂の左手前に経蔵、その奥に忠霊殿という順序になりますが、ここでは「諸堂限定御朱印」の背景絵の順にご紹介します。

1.本堂 国宝

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こちらが本堂の限定御朱印です。

善光寺はたびたび火災に遭い、そのたびに前立本尊を奉じて全国各地を巡る「出開帳(でかいちょう)」を行い、浄財を集めました。現在の本堂は、5年間の「出開帳」により寄進された2万両で、江戸時代中期1707年に落成したものです。1953年に国宝に指定されました。

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高さ約29m、間口約24m、奥行約54mの東日本最大級の木造建築です。煩悩(ぼんのう)の数と同じ108本の柱で造られています。上空から見ると棟の形がT字型になっており、鐘をたたく撞木(しゅもく)に似ていることから「撞木造り(しゅもくづくり)」と言われています。屋根は檜皮葺(ひわだぶき)です。

外陣、内陣、内々陣から成っています。

外陣(げじん)

一般の人が参拝するところです。

本堂の正面から入ると、びんずる尊者像が安置されています。「撫で仏(なでぼとけ)」とも言われ、自分の患部と同じところを撫でると治していただけると言われています。1713年以来300年以上多くの人々に撫で続けられたためでしょうか、お顔がすり減って、黒光りしています。

このびんずる尊者が2023年4月下旬、盗まれるという事件が発生し、世間を驚かせました。約2時間半後に発見され、無事に元の位置に戻りました。筆者がお参りしたのは、その直後でしたので、警備員が目を光らせていました。ミシュランガイドの3つ星に選ばれていて、善光寺自体は2つ星なのに、びんずるさんは人気があるのですね。

その他、大太鼓や鉦鼓(しょうこ)などが置かれた妻戸台、親鸞上人(しんらんしょうにん)ゆかりの親鸞松、閻魔像(えんまぞう)、浄玻璃の鏡(じょうはりのかがみ)など見どころがたくさんあります。

内陣(ないじん)

内陣を参拝するには拝観券が必要です。約150畳敷きの広大な空間が広がり、みごとな装飾具で飾られています。

内陣と内々陣を隔てる欄間には、極楽浄土からこの世へ、阿弥陀如来と諸菩薩が、往生する人を迎えに来る光景を表す「来迎二十五菩薩像(らいごうにじゅうごぼさつぞう)」と、西国・坂東・秩父の各観音霊場の本尊である百観音像が輝いています。

内々陣(ないないじん)

内々陣は、日々僧侶が経を唱える場で、一般の参拝者は入れません。法要の際に、供養・祈願する人のみ特別に入ることができます。

左奥の瑠璃壇(るりだん)の内厨子(うちずし)に、本尊の「一光三尊阿弥陀如来」が祀られています。本尊は、一つの光背の中に、中央に阿弥陀如来、両脇に観世音菩薩、勢至菩薩(せいしぼさつ)の三尊が配置されています。

内厨子は、徳川五代将軍綱吉の母桂昌院によって奉納されたもので、瑠璃壇には、鳳凰と龍の2枚の戸張(とちょう)が掛けられています。

瑠璃壇の手前に三基の不滅の常燈明(じょうとうみょう)が置かれています。1,400年の間、絶やされることなく受け継がれているそうです。

戒壇巡り(かいだんめぐり)

内々陣の奥、右側を進むと、戒壇巡りの入り口があります。本尊が安置されている瑠璃壇の床下で、44.8mの真っ暗な回廊を巡る道場です。中ほどに独鈷(とっこ)の形をした「極楽の錠前」があり、それに触れることで、錠前の真上の本尊と結縁(けちえん)を果たし、極楽往生の約束をいただくのです。

首尾よく錠前に触れるコツは、腰の位置くらいで右手を壁に触れて、手を上下に動かしながら歩くことです。

ちょっと怖いですが、やがて出口の薄明りが見えた時はほっとし、光のありがたさを実感します。

本堂の内陣や戒壇巡りは強力なパワースポットです。

衆生を極楽浄土へと導く多くの工夫がなされていて、「一生に一度は善光寺参り」と、昔から、全国から多くの人々が参詣した理由がわかります。

2.山門(さんもん) 重要文化財

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こちらが山門の限定御朱印です。

山門は、江戸時代中期の1750年に建立されました。様式は、五間三戸二階二重門。屋根は入母屋造りの栩葺(とちぶき)。2007年に修復工事が完了しました。二階へ登って参拝できます。

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この門には「善光寺」と書かれたおよそ3畳の大きさの額が掲げられています。通称「鳩字の額」と呼ばれ、5羽の鳩がはめ込められています。全部見つけられるといいことがありそうです。

また、「善」の字が牛の顔に見えると言われています。「牛に引かれて善光寺参り」のエピソードもありますから、善光寺と「牛」とのかかわりは深いのです。

牛に引かれて善光寺参り

「牛に引かれて善光寺参り」のエピソードをご紹介しましょう。

昔、信濃の国小県(ちいさがた)の里に、心が貧しい老婆がいました。ある日、軒下に布を干していると、どこからか牛が一頭やってきて、その角に布を引っかけて走り去ってしまいました。老婆は腹を立てて、「憎たらしい。その布を盗んでどうするんだ。」などと怒りながら牛を追いかけていきました。そしてとうとう善光寺の金堂前まで来てしまいました。

日は沈み、牛はかき消すように見えなくなりました。ところが善光寺の仏さまの光明が昼のように老婆を照らしました。足元を見ると、牛のよだれが文字のように見えます。それは、うしとのみおもひはなちそこの道になれをみちびくおのが心を(ただ牛がしたことと思ってはいけません。あなたを仏の道に導くために私がしたことです。)と書いてありました。

老婆はたちまち菩提の心を起こして、その夜一晩仏さまの前で念仏を唱えながら夜を明かしました。

その後近くの観音堂にお参りしたところ、あの布が観音さまの足元にあるではないですか。そこで「あの牛は観音さまの化身であったのだ」と気づきます。老婆はますます善光寺の仏さまを信じて、めでたくも極楽往生を遂げました。そしてこの観音さまは今、布引観音(ぬのびきかんのん)と言われています。
(参考:善光寺ホームページ

この話は、江戸時代に善光寺信仰が広まるにつれて人々に知られるようになりました。また、転じて、「思ってもいなかったことや他人の誘いによって、よいほうに導かれることのたとえ」として使われるようになりました。

二階には、山門の本尊である文殊菩薩騎獅像(もんじゅぼさつきしぞう)と、四方を守護する四天王像、障壁画、四国八十八ケ所霊場分身像などが安置されています。

回廊に出ると、鳩字の額を間近に見ることができます。北側に本堂、南側に善光寺参道や長野市が眺望できます。こちらが山門の二階回廊から見た本堂です。

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階段がかなり急ですので、特に降りる時に注意が必要です。後ろ向きに降りると比較的楽に降りられますよ。

3.仁王門(におうもん) 有形文化財

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こちらが仁王門の限定御朱印です。

仁王門は、江戸時代中期の1752年に建立されました。高さ約14m、間口約13m、奥行約7mの欅(けやき)造りです。1847年の善光寺大地震などにより二度焼失し、1918年に再建されました。善光寺の山号である「定額山」の額が掲げられています。

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仁王像並びに背後の三宝荒神・三面大黒天は、近代彫刻家として著名な高村光雲・米原雲海の作品です。

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左側に約6mの阿形、右側に約6.2mの吽形の仁王像が配置されています。体と頭のバランスや筋肉の表現など西洋の技法が多く取り入れられており、それまでの伝統的な日本彫刻にはないスタイルです。100年後も変わらない姿を保つために着色はされず、建立当初は木材のままの白色だったそうです。

4.経蔵(きょうぞう)重要文化財

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こちらが経蔵の限定御朱印です。

経蔵は、江戸時代中期の1759年に建立された五間四方宝形(ほうぎょう)造りのお堂です。1974年に重要文化財に指定されました。

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中央に高さ約6m、重さ約5t、奥行約4m、八角の巨大な輪蔵(りんぞう)があります。この中には、仏教経典を網羅した鉄眼黄檗版(てつげんおうばくはん)『一切経(いっさいきょう)』全6,771巻が収められています。この輪蔵を時計回りに一周回すと、お経をすべて読んだことと同じ功徳が得られると言われています。

筆者も回しました。ずっしりと重みを感じ、お経のパワーをいただけたような気持ちがしました。

経蔵の入口の前に「南無阿弥陀仏」の六字が刻まれた石の輪「輪廻塔(りんねとう)」があります。その輪を回すことで功徳を積み、極楽往生ができると言われています。

5.日本忠霊殿(にほんちゅうれいでん)

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こちらが忠霊殿の限定御朱印です。

忠霊殿は、1906年に建立され、1970年に現在の三重塔構造に建て替えられました。

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1868年の戊辰(ぼしん)戦争から第二次世界大戦に至るまでの戦没者240万余柱の英霊を祀る我が国唯一の仏式霊廟です。本尊は、一光三尊阿弥陀如来の分身仏です。

1999年、1階に「善光寺史料館」が併設され、善光寺所属の宝物が展示されています。

2010年、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ法王14世が来られた時に、開眼された「砂曼荼羅(すなまんだら)」も展示されています。




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ABOUT ME
Written by ゆうこ
卯年、山羊座。元国語教師。趣味は、温泉旅行や食べること。百人一首競技かるたは選手&読手A級。お寺や神社に立つと、幾度もの興亡が繰り返され、再建・再生され、長年月維持し、受け継いできた無数の無名の人々がいたことを思わずにいられません。そういう人々の思いを少しでも伝えられたらと思っています。 共著書:『新渡戸稲造の至言』(新渡戸基金発行)『花ひらく女学校』(女子教育史散策 明治後期編)

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