
鬼と神という文字が合わさった不思議な鬼子母神が祀られている場所が雑司ヶ谷にあります。
雑司ヶ谷鬼子母神は、都心にありながら地元の人の憩いの場になっている落ち着いたパワースポットです。
通常の寺社とはちょっと雰囲気の違う雑司ヶ谷鬼子母神の謎に迫ってみましょう。
雑司ヶ谷鬼子母神の御朱印や見どころをご紹介します。
目次
雑司ヶ谷鬼子母神の御朱印について特徴
池袋という都心にありながら、ひっそりと佇んでいる雑司ヶ谷鬼子母神は、駅からちょっと離れますが歩いても十分に行ける距離です。
都心とは思えない緑豊かな境内には次から次へと地元の人が参拝に訪れます。
あまり知られていませんが、雑司ヶ谷鬼子母神では御朱印をいただくことができます。通常の神社やお寺とはちょっと雰囲気が違うので、まさかいただけるとは思わなかったという声が多いんです。
雑司ヶ谷鬼子母神は近くの日蓮宗、法明寺の境外佛堂となっております。
日蓮宗なので首題もいただくことができます。御朱印は本堂内でお願いするといただくことができます。ご首題もいただく場合は、僧侶と女性スタッフが手分けして書いてくれます。
雑司ヶ谷鬼子母神の御朱印は丁寧な文字で書かれていて、思わずうっとりしてしまいます。
しかし御朱印を見ていると違和感をいだくことでしょう。「鬼」の文字の上の点がないのです。
この理由は後ほど紹介しますが、雑司ヶ谷鬼子母神の言い伝えに関係あるんですよ。
雑司ヶ谷鬼子母神の歴史

雑司ヶ谷鬼子母神は日蓮宗の寺、威光山法明寺のお堂の一つとして、法明寺の境内の南の飛び地にその境内があります。
お堂が建てられたのは安土桃山時代と言われていて、現在の本殿は徳川4代将軍の時に建立されたものと言われています。
豊島区では最古の建造物になる歴史の深いお堂ですね。雑司ヶ谷鬼子母神像は、室町時代に現在の文京区目白台のあたりで掘り出されたものなのだとか。
雑司ヶ谷鬼子母神は1000人もの子供がいたと言われていることから、安産、子育ての神様とされています。
江戸時代には参道両側に茗荷屋、蝶屋、武蔵屋などといった料理茶屋が並ぶ一大観光地だったという記録が残っているそうです。
歌川広重の浮世絵にも往時の賑わいが描かれています。
今は外にある雑司ヶ谷鬼子母神像ですが、当初は加賀藩主前田利常の息女で安芸藩浅野家に嫁した人の寄進によってお堂があったとも言われています。
様々ないわれがあるものの、謎も多い雑司ヶ谷鬼子母神は魅力あふれるパワースポットになっています。
雑司ヶ谷鬼子母神の見どころ
雑司ヶ谷鬼子母神には、本堂や雑司ヶ谷鬼子母神像の他にも見どころがたくさんあります。
パワースポットになっているものもあるので、境内を散策してみましょう。
武芳稲荷堂
雑司ヶ谷鬼子母神の境内には赤い鳥居が眩しい「武芳稲荷堂」があります。
倉稲魂命が祀られていて、食物、農業、殖産興業、商業など産業全般の神様であり、今でいうお稲荷様です。この土地の地主神なので、必ず参拝しておきましょう。
お社の前にある二体のお稲荷さんのうち一匹がくわえている巻物には、神様からのお言葉が書かれているそうです。
子授け銀杏
武芳稲荷堂の赤鳥居に囲まれたように立っているのが樹齢約700年の大イチョウです。
雑司ヶ谷鬼子母神のご神木で高さは33メートル、幹の周囲は約11メートルになるそうです。
古くから女性がこのイチョウを抱いて子授け祈願をしたことから「子授け銀杏」と呼ばれています。その存在感と生命力は圧倒的です。
北辰妙見大菩薩
ご本堂の裏手に回ると、「北辰妙見大菩薩」が祀られています。
北辰妙見大菩薩とは、北の夜空に輝く北極星のことで、国土を守り、様々な悩みや災いを消し去り、敵を退け、寿命を増すといわれています。
地元の人には「妙見さん」として親しまれています。
雑司ヶ谷鬼子母神の言い伝え
雑司ヶ谷鬼子母神の境内には「鬼子母神」の石像があります。
子授け、安産、子育てのご利益があると言われていますが、そこには古くから伝わる言い伝えがあります。
鬼子母神はインドの神様で鬼神般闍迦(はんしか)の妻になり、子どもを多く産みました。その数は500人とも1000人とも言われています。
しかし性質が凶暴で、人間の子供を奪っては食べてしまうので恐れられていました。
人間にそのことを相談されたお釈迦様は、鬼子母神の末子を隠し、子を失う悲しみを実感させて改心させたそうです。
人間の親も自分と同じように悲しむのだということを知り、心を入れ替えた鬼子母神はお釈迦様によって安産・子安の神様になることを誓い、人々に尊崇されるようになったのです。
雑司ヶ谷鬼子母神にある鬼子母神像は、幼児を抱いた菩薩形の美しいお姿をしています。
そんなところから、「角がない鬼の字」が用いられるようになりました。その顔はやはり鬼とは思えない柔和な表情を見ることができます。
小さなポイントなので気づきにくいと思いますが、雑司ヶ谷鬼子母神に行った時には、書かれている鬼子母神の「鬼」の字を気を付けて見てみてくださいね。
雑司ヶ谷鬼子母神のおすすめ周辺スポット
雑司ヶ谷鬼子母神はそんなに広い境内ではないので、数時間で見て回れてしまいます。
そこで、雑司ヶ谷鬼子母神の周辺のおすすめスポットをご紹介します。
雑司ヶ谷地域文化創造館
ちょっと足を伸ばしてみましょう。地元の人に人気なのが「雑司ヶ谷地域文化創造館」です。
お互いに交流を深めたり、生活を豊かにするための生涯学習や文化活動の場を提供しています。
様々な講座やサークルを通して豊かな地域社会の実現のために活動しています。
鬼子母神大門ケヤキ並木
雑司ヶ谷鬼子母神から荒川都電電鬼子母神駅に通じる道にある「鬼子母神大門ケヤキ並木」も有名なスポットです。
どれもかなりの大きさの巨木で、その間を通り抜けるととても気持ちいいです。雑司ヶ谷鬼子母神の参道にもなっていて、おしゃれなカフェや木工のお店も並んでいます。
江戸情緒と新しい感性が混じってワクワクするような雰囲気が溢れるスポットです。
サンシャイン水族館
池袋のデートの定番でもある「サンシャイン水族館」もおすすめです。
天空のオアシスをコンセプトに子供から大人まで年齢を問わず水族館の魅力を楽しむことができます。
新しい非日常空間として「癒し」「安らぎ」「くつろぎ」を感じることができますよ。
雑司ヶ谷鬼子母神と一緒に楽しみたいですね。
まとめ
雑司ヶ谷鬼子母神の御朱印や見どころはいかがでしたか。
雑司ヶ谷鬼子母神の由来や言い伝えなど、とても古い歴史を感じられるスポットです。
パワースポットにもなっている大イチョウから生命力を感じるのも良いですね。
都心にあるオアシスのような雑司ヶ谷鬼子母神ならではの不思議な雰囲気を楽しんでみてくださいね。
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