
眼・耳・鼻・舌・身・意(心)……この6つの器官を通して、日々いろんな情報を得たりいろんな人とやり取りしたりしている私たち。心が乱れ苦しむ原因がこの「六根」にあるとされています。
六根清浄を日常生活に取り入れることで、これらの器官をうまくコントロールし、心穏やかに過ごせるようになりますよ!
六根清浄って?
「六根清浄(ろっこんしょうじょう)」は、もともと法華経に由来しています。
煩悩や迷いを取り込んでしまう、人間の六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)を清浄することで、悟りにつなげるというもの。
清浄といっても、ここでは制御や防護することで清浄に保つことを表します。
不浄なものを見ない(眼)、聞かない(耳)、嗅がない(鼻)、味わわない(舌)、触れない(身)・思わない(意)、こうすることで心身をきれいに保つのです。
これらの6つの感覚器官をコントロールすることで、心が清らかになり、日常生活において心惑わされることなく穏やかに過ごせるようになります。
六根清浄をするとどうなる?
体の器官から心へと入ってくる、いわば「汚染」とも言えるものをしっかりと食い止めて、煩悩を手放せば、今ある自分の幸せに気づき、日々の生活が楽になるでしょう。
さらに、六根清浄によって、悟りを開けるようになるといいます。
悟りとは、迷いを乗り越え真理を得ること。
これまで見えていなかったもの、知らなかったことに気付くこと。
煩悩が取り除かれた、心の解放状態を表すとされています。
宗教的なものというイメージが強いですが、悟りは誰にでも体得できることであり、誰でも煩悩から解放されることができるのです。
欲望や憎しみ、執着によって振り回される日々や人間関係から解放されれば、人は本当の意味での幸せを掴めるでしょう。
六根清浄はどのように行う?
それでは、六根清浄はどのように行うのかというと、自分と向き合う時間を作ることが必要です。
マインドフルネスや瞑想を普段からしているという方はどれぐらいいらっしゃるでしょうか?
なかなか、そういった時間や環境を作るのは難しいため、できていない方も多いかもしれませんね。
この機会に、ぜひ習慣的に瞑想してみるのがおすすめです。
マインドフルネスやメディテーション(瞑想)
「マインドフルネス」は、今この瞬間だけに意識を集中させるというもの。
お茶を飲む、食事を作るなど、目の前のことだけに集中して自己認識を高めることを表します。
また、メディテーションは瞑想のことで、精神集中をするトレーニングであり、自己肯定を高めるとされています。
いずれも、やり方は同じです。
・静かな場所に身をおく
・背筋を伸ばして座る
・深い呼吸を意識する
違うのは、マインドフルネスが目の前のことだけに意識を向ける、メディテーションが精神そのものを集中させること。
早く言えば、メディテーションが「何も考えない」のに対し、マインドフルネスが「目の前のことをしっかり考える」というものでしょう。
いずれも、六根清浄をするために大切な工程です。
自分の感覚器官と向き合う
日常生活において六根清浄を行うには、まずは自分が今置かれている状況や環境を見つめてみてください。
どんな情報に惑わされているか、どんな人間関係に苦しみ、何を最優先にしているのか、そしてそれは本当に自分にとって必要なことなのか……
入ってくる情報を丸ごと受け入れず、「一度全て遠くに置く」イメージを持ってみると良いでしょう。
自分が苦しんでいる原因を知り、本当に必要なものだけを残す努力をしてみてください。
自然に触れる
自然に触れるのもおすすめです。
何の駆け引きもいらない自然の景色に触れると、瞑想やマインドフルネスをしなくても自然と心がまっさらになれることも。
なかなか瞑想する時間を作れない、瞑想の仕方がわからないという人は、植物園や公園、山などに足を運んでみると良いでしょう。
まとめ
六根清浄というと、何だかとても難しく修行がいるもののように感じる人もいるかもしれません。
だけど、誰にでも備わる六根は、誰でも自分の努力1つで清らかに保つことができるのです。
ぜひ日頃から意識して、心の汚れを止め美しく保っていってくださいね!
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