中国は日本と同じアジア圏の国なので身近に感じられる場所でもあります。
しかし歴史が古く昔ながらのものと現代のものが入り混じっている不思議な場所でもあります。そんな中国の世界遺産もスケールの大きいものばかりです。
中国と言えばここ！という世界遺産から意外な場所まで、紹介していきたいと思います。
シルクロード
長安の天山回廊の交易路網という名称で登録されています。漢や唐の時代に都だった長安（現在の西安）や洛陽から天山回廊と呼ばれるルートを経て、中央アジアに至る計5000kmの遺跡群は見ものです。また仏教の石窟寺院や要塞など計33の遺跡も含まれています。
中国の中でも「いつか世界遺産にしたい」と熱望していたとされています。しかも歴史が長いことでも有名です。紀元前2世紀ころから中国特産の絹を西側へ運んだ交易路が始まりだとは驚きです。様々な文明をつなぎ、交易のほか宗教や文化、芸術などの交流を促したとされる素晴らしい世界遺産です。
龍門（ロンメン）石窟
中国の建築の歴史を感じさせるような世界遺産です。
河南省洛陽市の南方約14km、伊河（伊水）の両岸の龍門山（西山）と香山（東山）にある巨大な石窟寺院です。旧都の近くにある雲崗石窟の後を受けてこの場所にも石窟や仏像が刻まれ始めたことがきっかけで、石窟の建設が始まりました。
もちろん数年で出来たものではないので、そこからも数々の歴史を経て、中国の人々の中でも印象深いものになっています。龍門石窟の建設が最盛期を迎えるのは、唐の高宗の時代でした。龍門石窟は、敦煌の莫高窟、大同近郊の雲崗石窟と並び、中国三大石窟の一つに数えられています。長い歴史の上で世界遺産になった場所なので、中国でも注目の世界遺産となっています。
廬山国立公園
中国の江西省九江市にある世界遺産です。
別名を匡山または匡廬といい、標高1543メートルの名山でもあります。仏教の霊山であり、普の彗遠が白蓮社を結成した場所でもあります。雲に覆われた廬山の峰々の姿は昼間は幽玄かつ雄大ですが、夕刻になると幻想的な姿を見せてくれます。見る物を圧倒する厳かさも兼ね揃えているので数々の歴史上の人物が心打たれたといいます。中国でも自慢となる景色のひとつでしょう。
更にここには泉や滝、巨石などがあり変化に富んでいて見るものを飽きさせません。廬山国家風景名勝区にも指定されているので、世界中から観光客が訪れる素晴らしい世界遺産でもあります。
万里の長城
中国でも有名な世界遺産ですね。中国に行ったら訪れない人はいないのではないでしょうか。
紀元前7世紀半ばから建設が始まったと言われています。個別に築いた城壁を連結したのが秦の始皇帝で、それが万里の長城と呼ばれるようになりました。本格的な建設が始まったのは明代に入ってからなので、現存するほとんどの遺構は明代のものです。万里の長城は主要部分だけでも約3000kmに達します。
明代以前の戦国時代から築かれた部分も含めると総延長1万2000kmにも及ぶというから驚きますね。スケールの大きさは中国ならではでしょうか。中国には「不到長城非好漢（長城に行かなきゃ男じゃない）」という有名な言葉があるというのも面白いですね。人類がつくり上げた世界最大の建造物とも言われる世界遺産です。
黄龍の景観と歴史地域
中国の四川省にある世界遺産です。
詳細にはアバ・チベット族チャン族自治州の松藩県という場所になるのですが、ちょっと日本みたいな地名ですね。石灰岩の層が棚田のようになった神秘的な湖沼群です。中国で唯一、非常に良い状態で残っている高原湿地帯であるとされていて、今でも大切に保存されています。
黄龍の水は場所や天気によって様々な色に見えます。黄色、緑色、青色、茶色…そしてスッキリ晴れた日には日光と相まって金色に輝くそうです。この金色を見る為に、中国だけでなく各国からたくさんの人が訪れるといいます。様々な表情を見せる幻想的な場所なので、何色に見えるか楽しみですね。中国の人が守り続けている希少価値の高い世界遺産です。
まとめ
中国の世界遺産はいかがでしたか？スケールの広さを感じられる世界遺産ばかりでしたね。
中国は今すぐ行きたいと思った時にすぐに行ける割と近くな国です。雄大な世界遺産を前にすれば小さな悩みも吹き飛びそうですね。
同じアジアなのに日本との文化の違いを感じることができますよ。中国に行ったら世界遺産めぐりをしてみたいですね。
