「カタカムナ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?これは旧石器時代の終わりごろに、日本で栄えていたとされる文明であり、「カタカムナ文字」は「カタカナ」の原型とも言われています。
「カタカムナ」は、神戸にある保久良神社が発祥の地とされてはいるものの、まだまだ謎も多く、残念ながら公的な学術学会からは、いまだに認められてはいません。
しかし「カタカムナ」は、知れば知るほど不思議であり、またそのパワーにも驚かされるのです。
目次
「カタカムナ」とは何か?
「カタカムナ」とは、日本最古の文明から生まれたもので、「カタカムナ文献」として残されていました。
この「カタカムナ」という言葉の意味は、「カタ=実際に見えるものや現象」「カム=実際には見えない世界(エネルギー)」「ナ=このふたつを分けた部分でもあり、また結び目でもある」という意味です。
わかりやすくいえば、見える世界(現象界)と見えない世界(潜象界)を結び繋ぐものなのです。
そして「カタカムナ」は、円(大円と小円)や十の字などの直線を用いた『八咫鏡文字(やたのかがみもじ)』で記されています。
「カタカムナ」文字のひとつずつが、それぞれ宇宙や生命の法則を表しているのです。
もともとは「カタカムナ神社」(現在の神戸市にある保久良神社のこと)に伝わるご神体であると言われています。
戦後、六甲山系にある金鳥山付近で大地電気測定を行っていた、電気技師であり物理学者である楢崎皐月(ならさきさつき)という人物がいました。
彼は穴居に住んでいた不思議な老人『平十次(ひらとうじ)』と出会い、彼から「カタカムナ神社のご神体」と言われていた「カタカムナ文献」というものを見せられたのでした。
それを見た楢崎氏が、かつてこの地域に住んでいたとされる、高度な科学技術を持っていた「アシヤ族」によって書かれた『八咫鏡文字』ではないかと思い、調査を始めたのです。
「カタカムナ文献」は、ご神体といっても歴史や文化などを記したものではなく、高度な物理学が示されていたことに、楢崎氏は驚きました。
またその本文は、「カタカムナウタヒ」という、80首からなる歌から構成されており、その内容は歌でありながらも、人間がどう生きるべきか、その命や心、愛について、独特の文字で綴られたものだったのです。
「カタカムナ図象」とは?
「カタカムナ図象」とは、日本人の心に焦点を当てて作られ、古代の神々のパワーが宿った独特の図象文字です。
「カタカムナ図象」の原型は、『八咫鏡文字』であり、丸の中に十文字に線が引かれているのが基本となります。
その形はちょうど、三種の神器のひとつである鏡に値し、神を表しているとされています。
カタカムナ文字は、渦巻状に配置されており、その読み方は内側から外側に向かうようになっています。
そしてその中心には「カタカムナ図象」である、鏡を表した記号が描かれているのです。
また「カタカムナ図象」には、「カタカムナ図象」という、丸の中に十字、そして円周に8つの小さい丸があるもの、「ミクマリ図象」という、丸い形をしたもの、「フトマニ図象」という丸の中に十字と四角が入ったものがあり、これらすべての図象が必ず渦巻きの中心に描かれているのです。
そしてこれを分解した文字が「イロハ」の48音を構成しており、これらは自然界や宇宙の仕組みを伝えています。
これらの図象をある一定の規則に従って並べてみると、もとの「カタカムナ図象」へと、結局は還っていくようになっているのです。