上野不忍池弁天堂は金運UPのご利益あり!御朱印頂いてきました

横から見た弁天堂0017

上野公園というと、お花見の名所、世界文化遺産の国立西洋美術館をはじめとする数々の美術館や博物館、パンダの赤ちゃん誕生で盛り上がっている上野動物園などを思い浮かべる人が多いと思います。そんな上野公園の中にもう一つ違ったたたずまいのスポットがあります。それは、不忍池(しのばずのいけ)にある弁天堂です。上野不忍池弁天堂が金運UPのご利益があるというのはなぜでしょう。御朱印頂いてきました。


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不忍池弁天堂の歴史

弁天堂・入口の石柱東叡山寛永寺弁天堂

弁天堂は、天台宗東叡山寛永寺のお堂の一つです。寛永寺は、1625年(寛永2年)徳川家康公・秀忠公・家光公の三代の将軍に深く信任された天海僧正によって開山されました。天海僧正は、京都の鬼門(陰陽道で忌み嫌う北東の方角)を守る比叡山延暦寺に倣って、江戸城の鬼門にあたる上野台地に寺を築き、江戸の鎮護を図りました。東の比叡山の意味で東叡山とし、年号を寺名とした延暦寺に倣い、寛永寺と名づけました。そして、将軍や諸大名の寄進によって多数のお堂が建てられました。その一つが弁天堂なのです。

江戸時代初めの上野台地は、麓に現在よりももっと広い不忍池があり、琵琶湖を麓に見る比叡山によく似た景勝地だったそうです。琵琶湖の北部に浮かぶ竹生島には宝厳寺があり、大弁才天がご本尊として祀られていました。

こちらは竹生島と宝厳寺の写真です。

西国30番・宝厳寺全体(竹生島には宝厳寺と都久夫須麻神社のみで民家はない)6213-side

 

そこで、天海僧正は、不忍池を琵琶湖に見立てて池に中之島を築きお堂を建て、竹生島宝厳寺の大弁才天から勧請して、お堂に弁才天をお祀りして国の安泰と人々の幸福を祈念したのです。

当初は中之島への橋がなく、弁天堂へのお参りは舟で往復しました。また、天海僧正が吉野山から桜を上野台地に移植したので、しだいに上野は花見の名所となりました。その後不忍池には蓮が植えられて、春は桜、夏は蓮の名所として多くの人々が訪れる所となりました。

弁天堂・不忍池の蓮と緑のお堂7114

1670年(寛文9年)ごろに橋が架けられて弁天堂へお参りしやすくなり、ますます賑わいました。

弁天堂への橋・天龍橋6902
入母屋造りの弁天堂は、1868年(慶應4年)の上野戦争では焼けずに残ったものの、1945年3月の東京大空襲で焼失してしまいました。しかし、ご本尊の弁才天は無事で、1958年に鉄筋コンクリート造りの八角堂が完成し、現在に至っています。

弁天堂を後ろから見た所7074

(「不忍池辯天堂略記」参照)

不忍池辯天堂略記7046

不忍池弁才天とご利益・お守り・おみくじ・絵馬

お堂の中に入ると、まず「弁才天尊」と書かれた赤い大きな提灯が目につきます。天井の中央に墨絵の龍が、その周囲には四季の草花が極彩色で描かれています。

弁天堂・内陣の様子0020

ご本尊の「八臂大弁才天(はっぴだいべんざいてん)」は秘仏で厨子の中に安置されています。ご開帳は1年に1回「巳成金大祭(みなるかねたいさい)」の日だけです。普段は厨子の前の「お前立ち」でそのお姿を思い浮かべます。

 

弁才天は、古代インド神話の河神であるサラスヴァティーが仏教に取り入れられて漢訳されたもので、正しくは「大弁才功徳天」といいます。サラスヴァティーは、一面四臂(四本の腕)の神様として一般的に表現されることが多いです。

サラスヴァティー

日本で一般的に弁天さまというと、琵琶を持った優美な女神のお姿を思い浮かべますが、ここ不忍池の弁天さまは、八臂(八本の腕)の弁才天で、左手に弓、刀、斧、羂索(けんさく)、右手に箭(せん)、三鈷戟(さんこげき)、独鈷杵(とっこしょ)、鉄輪などまるで武器のような物を持つお姿です。しかしそれは衆生を苦しみから救い、智慧を授け、災いを取り去り、寿命を延ばしてくださるお姿なのです。二本の腕で優美に琵琶を奏でる姿の弁天さまは、室町時代に七福神に加えられたころから音楽や芸能の守り神として信仰されるようになったそうですよ。

手水舎で清めて、お参りしていきます。

弁天堂・手水舎0005

江戸時代後期には庶民の間で七福神詣でが流行しました。すると、弁才天は「才」が「財」とも音が通じることから「弁財天」とも書かれ、金運を授け、財宝を増やすご利益がある神様として信仰されるようになっていきます。不忍池の弁才天は、恵比須(青雲寺)、大黒天(護国院)、毘沙門天(天王寺)、寿老人(長安寺)、布袋(修性院)、福禄寿(東覚寺)とともに「谷中七福神」として人気を集めました。

弁天堂0007

こうして不忍池弁才天は金運・福徳をもたらすとして、1年に1回だけ秘仏が開帳される「巳成金大祭」の日に、小判のお守りと福財布が頒布されるようになったのです。「巳成金大祭」とは、暦本の事項で「巳・成(なる)・金」が重なる日で、「実の成る金」の意味にとり、その日に金銀、米、銭を包んでおけば富むという故事によるものだそうです。

弁天堂・巳成金のお守7484
2017年は9月15日、小判守りの頒布は早天〜日没までとのことですが、売り切れてしまうこともあるそうです。この日ばかりは金運UPのご利益に与ろうと早朝から行列ができます。並ぶことを覚悟しても手に入れたいお守りですね。通常購入できるお守り、蓮の花をあしらった「福徳開花まもり(500円)」や「パンダ袋守(800円)」など、さまざまなお守りがお堂の中に並んでいます。どれもきれいで可愛らしくご利益がありそうですが、やはり、小判守りが一番人気があるようです。巳成金の小判御守は1500円でした。

お堂の外陣に、辯才天みくじ(500円)、恋みくじ(200円)、七福神おみくじ、開運・招福お守入おみくじ(200円)が置いてありました。

弁天堂・おみくじ4855-side

絵馬は、干支(2017年は酉)の絵馬、

弁天堂・干支(酉)の絵馬4850

蓮の花の絵馬もありますが、

弁天堂・蓮の花の絵馬4851

赤い琵琶の形の絵馬が珍しく、中村玉緒さん、山川豊さん、氷川きよしさんら歌手・芸能関係の方々や近隣の企業や商店から奉納されたものが整然と並んでいました。

弁天堂・奉納された琵琶の絵馬6898

音楽や芸能の守り神といわれる弁天さまにふさわしいですね。


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不忍池弁天堂の御朱印について

お堂内の寺務所で御朱印を頂きました。中央には、力強く「辯才天」の文字と辯才天のご利益を表す朱印でしょうか、右上に「奉拝」の文字と福徳圓満の朱印、左下に「不忍池辯天堂」の朱印が押されていました。

弁天堂・御朱印7026

そして、御朱印帳を開いてみると「お参りご苦労さまです 道中お気をつけて」と書かれた栞と先ほど紹介した「不忍池辯天堂略記」のパンフレットがはさんでありました。

弁天堂・栞(表・裏)

これまでお参りした寺社でも受け取るときに「お参りご苦労さまでした」という言葉を頂きました。しかし、このような栞まではさんであったのは初めてでした。細やかな心遣いに感激です。御朱印料は300円です。

不忍池弁天堂の見所

大黒天堂(護摩堂)

大黒天堂0002

弁天堂の右側に大黒天堂があります。寛永寺のお堂の一つで、豊臣秀吉公が護持した大黒天を祀っていると伝えられています。1945年の東京大空襲でお堂は焼失しましたが、大黒天は無事で1968年に再建されました。

聖天島

聖天島6897

寛永寺や弁天堂よりも古くから不忍池の中程に小さな島があり、聖天様をお祀りしていました。天海僧正はこの聖天島をベースにして、伊勢守水谷勝隆公の協力を得て、竹生島に見立てた中之島を築きました。聖天島は弁天堂の右手渡り廊下の下をくぐりぬけた右側にあります。ひっそりとしていて世の中の雑事を寄せ付けないような威厳があります。

記念石碑群

弁天堂境内のユニークさは、さまざまな記念碑が建てられているところにあります。

弁天堂・境内の記念碑群7104

扇塚・いと塚・八橋検校顕彰碑・初代六翁歌碑など邦楽や舞踊に関するものは、弟子や友人たちが、多大な業績を残した師匠を顕彰して、音楽や芸能の守り神である弁天さまのそばに建てたのでしょう。

弁天堂・境内・記念碑・八橋検校顕彰碑0010

青銅の大きな琵琶もお堂石段の左側に奉納されていました。

弁天堂・青銅の琵琶7106

また、鳥塚・ふぐ供養碑・スッポン感謝之塔・魚塚などの碑が建てられています。これはかつて不忍池が、人間が食する動物の供養のために魚や鳥や亀などが放たれた「放生の池」であったことによるものでしょう。

弁天堂・境内・記念石碑・ふぐ供養碑0008
その他、暦碑・めがね之碑・真友の碑・芭蕉翁の碑など、実にさまざまな記念碑が建てられているのです。
このような記念の石碑群の中に、一体のきれいな地蔵尊がいらっしゃいます。どなたかが奉納されたものでしょうか。いつもお花が捧げられています。

弁天堂・境内にある地蔵尊0012
一つ一つその記念碑が建てられた由来を読んでいると、人々の思いが伝わってきてほのぼのとした気持ちになります。

不忍池弁天堂のビュー&パワースポット

弁天堂の八角堂

なんといっても弁天堂の八角形のお堂と緑の屋根の美しさは言うまでもありません。不忍池周辺のあちこちで見え隠れし、青空の下でも、雨に濡れても不忍池の風景の主役です。

弁天堂・不忍池の桜並木と緑の屋根の弁天堂3557

 

冬枯れの蓮池より弁天堂を望む写真です。

冬枯れの蓮池より弁天堂を望む4881

一番のおすすめスポットは、蓮の花が咲く夏の朝、一面の蓮池の向こうに緑の屋根の弁天堂を望む蓮観察ゾーンです。緑の大きな葉やピンクの花がゆらゆらと揺れて涼風を感じるとき、極楽浄土とはこういう所なのではないかと思うのは私だけでしょうか。時の経つのも忘れて眺め入ってしまいます。2017年は7月下旬〜8月上旬にかけて蓮の花の見頃となるでしょう。

弁天堂・蓮池と緑のお堂2017.7.16 7136

蓮を近くで見ると、透き通るような薄いピンクの花びらがとても綺麗です。

不忍池の蓮の花3476

もちろん桜の頃も見事ですよ。蓮池とボート池の間の道はまさに桜のトンネルです。ピンクの桜と所々に揺れる緑の柳、そして朱色の弁天堂と緑の屋根が作り出す光景はえも言われぬ美しさです。

弁天堂・桜並木の間に緑の屋根の弁天堂

不忍池の中道・桜トンネンルの中にスカイツリーが見えます。
不忍池の中道・桜トンネンルの中にスカイツリーが3420

清水観音堂

二つ目のおすすめスポットは、弁天堂の境内を出て、信号を渡り、道路の向こう側の石段を上った所にある清水観音堂です。この清水観音堂も寛永寺のお堂の一つですが、京都の清水寺のミニ版のようで、小さいながらも懸け造りの舞台があります。

清水観音堂・弁天堂側から見た「月の松」後ろは懸造の舞台6906

その舞台の中央から弁天堂の方に向かって立ちます。すると、正面に枝がまるく円を作っている松の木があります。その松の円、すなわち「月の松」から遠く弁天堂の緑の屋根を覗いて見てください。

清水観音堂・「月の松」より弁天堂を望む4859

江戸時代後期の浮世絵師歌川広重の名所江戸百景「上野清水堂不忍ノ池」に描かれた「月の松」を再現したものです。江戸時代にタイムスリップしたかのような気分になりますよ。

歌川広重の「名所江戸百景」に描かれた「上野山月のまつ」の再現イメージポスターより6926

こちらも桜の頃には一層華やかな光景となります。

桜の頃の清水観音堂「月の松」より弁天堂を望む3558

弁天堂とスカイツリー

三つ目のおすすめスポットは、不忍池のボート乗り場の反対側にある「鳥たちの時間」という金色のモニュメントのそばです。

弁天堂・ボート池の「鳥たちの時間」のモニュメント7040

その左側にあるベンチの前に半円のような手すりがあります。そこは、弁天堂の緑の屋根と東京スカイツリーが重なるビュースポットなのです。

弁天堂・ビュー&パワースポットの写真7477
さらにその上に朝日が輝く瞬間があります。3月の初旬の朝7時前後が最もくっきりと見えます。朝日とスカイツリーと弁天堂の三つが一直線に天空に並ぶ光景は荘厳で、パワーを頂けます。

こちらは2017.9.3午前6時37分のものです。弁天堂が暗いですが、太陽とスカイツリーがとても神秘的です。

2017.9.3.午前6:37太陽・スカイツリー・弁天堂が一直線(太陽の光でお堂が見えない)7270

周辺の見所(すべて上野公園内)

清水観音堂(国指定重要文化財)

寛永寺のお堂の一つで、1631(寛永8年)に京都の清水寺に倣って建てられました。ご本尊は千手観世音菩薩で、江戸三十三観音第6番目の札所となっています。懸け造りの舞台や「月の松」があり、脇尊の子育て観音にちなんで人形供養が9月25日に行われます。御朱印を頂きました。

清水観音堂・御朱印7027

上野東照宮(国指定重要文化財)

徳川家康公(東照大権現)を神様としてお祀りしている神社です。天海僧正が1627年(寛永4年)寛永寺の隣に創建した「東照社」が始まりです。

上野東照宮・神殿7000

黄金色に輝く社殿は上野戦争や関東大震災にも崩壊せず、江戸初期の建築の姿を留めています。外国人観光客が目を輝かせるスポットです。旧寛永寺五重塔(国指定重要文化財)もこちらの境内からよく見えます。

上野東照宮の御朱印は、書いてくださる方によって字の雰囲気がだいぶ違う印象がありますが、今回頂いた御朱印は見事な筆さばきで、力強いパワーとご利益をいただけそうです。

上野東照宮・御朱印7025

花園稲荷神社(東京都台東区上野公園4番17号)

御祭神は倉稲魂命(うがのみたまのみこと)で、私たちの衣食住を守ってくださる神様です。古くからこの地にあって、石窟の上にあったことから「穴稲荷」ともいわれました。

花園稲荷神社・朱い鳥居のトンネル6934

上野戦争では最後の激戦地となり、1874年(明治6年)に「花園稲荷」と改名しました。朱色の鳥居のトンネルが可愛らしい神社です。

花園稲荷神社・御朱印7023

五條天神社

花園稲荷神社の隣にあり、両社は境内がつながっています。主祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなびこなのみこと)で、相殿として菅原道真公を祀っています。薬祖神として尊崇され、2010年に御遷座1900年の記念大祭が行われた古社です。

五條天神社6952
花園稲荷神社と五條天神社を兼務する社務所は五條天神社の境内にあり、御朱印なども両社のものをお願いすることができます。

五條天神社・御朱印7024

ただし、花園稲荷神社も五條天神社も神社名の墨書はなく、朱印と日付のみで、御朱印料は各300円です。


上野不忍池弁天堂はいかがでしたでしょうか。いつも大勢の人で賑わう上野公園ですが、ここにご紹介した弁天堂とその周辺の見所は、東京近辺に長く住んでいる人でも、上野公園の中にこんなにきれいな場所があったのかと見直す人が多いビュー&パワースポットです。

お花見の頃も山の方は身動きもできないほど混雑しますが、池の方は意外とスムーズに桜のトンネルの下を歩けるのですよ。
池の周囲は整備も進み、安心してお参りや散策ができる憩いの場所になっています。朝は、特に池の周囲を走る人や散歩する人が多く、地元の人にとってもほっと一息つけるスポットです。ぜひ訪れてみてください。

蓮の花は昼ごろには萎んでしまいますので、蓮を見るならできるだけ午前中に行くことをおすすめします。7月下旬〜8月上旬が見頃でしょう。そして、1年に1度の「巳成金大祭」2017年は9月15日です。

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コメント

  • コメント (2)

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    • 鈴木政雄
    • 2017年 7月 20日

    谷中七福神数年前に参拝しましたが不忍池弁天様の記事読み懐かしく思いました。
    蓮の花綺麗ですね、スカイツリーも見えるとは思いませんでした。
    月の松から弁天堂をのぞいてみたいです。
    もう一度上野公園をゆっくり散策して見たくなりました
    素敵な記事拝読させて頂き有難う御座いました。

      • spbreath
      • 2017年 7月 20日

      ご訪問頂きましてありがとうございます。すでに「谷中七福神巡り」をされているとのこと、素晴らしいですね。きっとたくさんのご利益を頂いていらっしゃいますね。記事を読んで、「もう一度上野公園をゆっくり散策して見たくなりました」というコメントを頂き、こちらこそ感激です。ありがとうございます。弁天堂を中心に不忍池周辺は四季を通して見どころがありますが、やはりなんといっても蓮の花が咲くちょうど今頃が、私は一番弁天堂らしいと思います。「ありがたい」という気持ちが自然にわいてくるのです。暑いですが、ぜひ、蓮の花がきれいな時期に再訪なさってください。

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