織姫と彦星のロマンティックで哀しい物語、七夕。日本では、願い事が叶うイベントとして子どもから大人まで幅広く浸透していますよね。みんなの願い事が叶うなんてとてつもないパワーが必要になりそうなものですが、実は七夕にはたしかにそれほどの力がはたらいているのです。
今回は、そんな大きなパワーをチャージできるスポットをご紹介しますね。
【媛社神社】福岡県
七夕のパワースポットといえば、外せないのが福岡県にある媛社(ひめこそ)神社。通称を七夕神社といい、地元では七夕さんと親しまれています。媛社神社の御祭神は織女神様で、宝満川を挟んだ向かいの老松宮には牽牛が祀られているという、まさに七夕を再現した神社。七夕祭りや七夕すいかなど、七夕にまつわる催事もいろいろ行われているのです。看板にも、大きく「七夕神社」と書かれていますよ。
媛社神社
福岡県小郡市大崎1番地
【機物神社】大阪府
機物(はたもの)神社も、七夕には外せないパワースポットです。実は、御祭神の天棚機比売大神様は、織姫だといわれている神様。毎年7月には2日間にわたって七夕祭りが開かれ、神社がたくさんの短冊で埋め尽くされます。また、機物神社のある交野市には天の川も流れていて、まさに七夕のためのパワースポットですよね。
ちなみに、近隣の神社同士を線で結ぶと星座の形になり、交野天神社を北極星とした場合、この機物神社は織姫星にあたるとされています。
機物神社
大阪府交野市倉治1-1-7
【叶神社】神奈川県
叶神社は、浦賀湾を挟む形で二社にわかれている珍しい神社です。西側を西叶神社、東側を東叶神社と呼び、間を渡し舟が繋いでいます。この叶神社も七夕のパワースポットで、もちろん天の川だとされているのが浦賀湾。そして東西それぞれの叶神社を織姫と彦星にみたてているのです。この神社は、とくに縁結びのご利益があるとされていますよ。
叶神社
神奈川県横須賀市東浦賀2-21-25
【足利織姫神社】栃木県
渡良瀬川を天の川として言い伝えられる七夕伝説があります。ここ足利織姫神社は、その伝説で織姫となった天八千々姫命を御祭神としてお祀りする神社。もちろん、七夕のパワースポットです。毎年6~7月には七夕短冊飾りという行事があり、この間は社務所で七夕守りの授与があります。このお守りは台紙が短冊になっているので、願い事を書いてそのまま境内の笹に結べるようになっています。
足利織姫神社
栃木県足利市西宮町3889
【多奈波太神社】愛知県
多奈波太神社はたなばた神社と読み、御祭神は天之棚機姫命様。織姫です。江戸時代までは七夕の森に囲まれていたということも含めて、七夕のパワースポットであることがわかりますよね。大祭も、旧暦の七夕である8月7日に行われています。この日は、境内に4000枚以上の短冊が飾られるので壮観ですよ。
ではなぜ漢字がちがうのかというと、多奈波太神社は平安時代の延喜式神名帳にもあるほど格式の高い神社だからではないかと思います。創建もわかっていなくて、多奈波太という万葉仮名がつかわれているのです。神社のあるあたりには昭和まで七夕町という地名がありましたし、田幡の語源である田之端も読みはたなばた。それほど七夕と縁の深い地域なのでしょうね。まさに七夕のパワースポットといえそうです。
多奈波太神社
愛知県名古屋市北区金城4-13-16
まとめ
七夕は中国から伝わった伝説ですが、日本でももうすっかり伝統行事として根付いていますよね。だれでも子どものころから、何度となく短冊に願いを書いてきた経験があるのではないでしょうか。
でももちろん、願いを叶えたいという気持ちは子どもだけのものではありません。むしろ大人だからこそ、叶えたくて叶えたくて仕方がない願いとかもあるのではないでしょうか。じっと短冊に願うのもいいですが、その気持ちをより織姫と彦星に届けるために、ぜひパワースポットに足を運んでみてはいかがでしょうか。
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