タロットカードの小アルカナ、カップ―聖杯の4は、3つのカップを前に目を閉じて男性が座り、4つ目のカップが差し出されているのに気がついてもいないようです。これは自分の世界に閉じこもってしまったり、あるいは何かに没頭して周囲に気がついていない姿を表しています。
目次
【カードの絵の解説】
A.男性の目の前には、今までに手に入れた3つのカップが置かれています。それを前に目をつむって座る男性は、そのカップの中身に満足がいかなかったことを表しています。
B.雲の中から慈悲の手が出て、新たなカップを差し出していますが、男性はそれに見向きもしません。これは最初に得た3つのカップに納得がゆかず、従って4つ目のカップも期待外れであろうと決めてしまっているようです。
C.男性は腕を組んで座っています。動こうとしないその姿は、男性が殻に閉じこもっていたり、あきらめの境地に陥っているようです。
カップの4のカードの意味
すでにカップを3つも得ているのに、それに納得しないでいる男性が座っています。これは欲が出てしまい、差し出された4つ目のカップにはもっと期待以上のものが入っているべきだと考えています。
しかし、どうせ4つ目も今までに得た3つのカップと同じく、期待はずれだろうと決めてかかっているのです。
また4という数字は、停滞や中断を示しており、慈悲の手が差し出す4つ目のカップを確かめようともしていません。
従ってこのカードは、欲が邪魔をして、素直になれずにいる姿や、不満が募っていることを表しているのです。
また、神から与えられたカップをありがたく受け取るのではなく、感謝の気持ちを忘れてしまっていたり、自分の頑なな態度のせいで、チャンスを逃してしまうことも暗示しています。
カップの4の正位置の意味
【正位置のキーワード】
・倦怠期
・物欲
・チャンスを逃す
・不平
・非難
【恋愛】
ふたりの関係は、倦怠期に入っています。相手に不満を募らせたり、思わず浮気をしてしまいそうです。また不倫をしたり、二股をかけたりしてしまうかもしれません。相手の煮え切らない態度にも、イライラさせられてしまいそうです。
【仕事】
決断力がないせいで、チャンスを逃してしまいそうです。また緊張感が持てなかったり、怠け心が起きてしまいます。仕事に飽きて転職を考えたり、不完全燃焼を起こしてしまいそうです。
カウンセラーや飲食業に縁がありそうです。
【金運】
将来の資金計画が立たなかったり、将来に対しての不安を感じてしまいそうです。またお金を稼ぐチャンスをみすみす逃してしまいます。
カップの4の逆位置の意味
【逆位置のキーワード】
・新たな展望
・外交的
・きっかけをつかむ
・満足
・自主的
【恋愛】
ふたりの関係性に変化が訪れそうです。新たな動きが出ることで、急に話が前に進み始めます。また突然素敵な恋人が出現して、恋に落ちることもありそうです。
【仕事】
チャンスが到来し、新しい仕事を始めることになるでしょう。また、思わぬところで自分の才能を発揮することができたり、積極的に仕事に取り組む態度を評価してもらえそうです。
【金運】
新しい収入源がありそうです。また、お金を増やすチャンスもやってきます。
ワンオラクルによる占い
まず質問を心に思い浮かべ、78枚あるタロットカードから1枚だけ引いて占う方法をワンオラクル・リーディングと呼びます。
小アルカナの場合は、通常正位置と逆位置でYESかNOが決まります。
しっかりと質問を決めたら、シャッフルをして心を平静にしてから1枚引いてください。そのときに「カップの4」が出たらどのような回答が考えられるでしょうか?
【YESかNOかという質問の仕方】
カップの4は、正位置ならNO、逆位置なら答えはYESです。
【今日の運勢】
今日のあなたは、独りよがりになったり、殻に閉じこもってしまいがちです。周囲の人の歩調にできるだけ合わすようにすることで、チャンスを得たり、人の暖かさを知ることができるでしょう。
【ファッション】
できるだけ明るい色の服装がお勧めです。豊かさを感じさせるような、ゆったりとした袖のシャツや、人目を引くような派手めのアクセサリーをあしらうことで、チャンスを引き寄せられそうです。ラッキーカラーは赤。
【食事】
仲間とは距離を置きたい気分かもしれませんが、ひとりで家にこもらずに、カウンター席のある居酒屋などで、あなたのことを知らないお店の人を相手に食事をしましょう。お店の人との何気ない会話から、あなたの気持ちをほぐしてくれるはずです。
【ラッキー・スポット】
漫才などが楽しめる寄席や、喜劇映画などを見に行きましょう。もしくは、好きなスポーツ観戦を楽しんでください。
まとめ
カップの4は、周囲に壁を立てて自分の世界にこもりがちになっている姿を描いています。たまにはひとりになって、考えごとをする必要もありますが、自己反省しながら、休息を取り、今後の活動に向けて力を蓄えるべきときでもあるのです。